「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
11/27(第69回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 ジャパンCダート&ジャパンC」
11/26(第68回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(11月第4週分・合同) 11/21(第67回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(11月第3週分・後半) 11/20(第66回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 マイルCS」 11/18(第65回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(11月第3週分・前半) 11/13(第64回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 エリザベス女王杯」 11/12(第63回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(11月第2週分・合同) 11/5(第62回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(10月第6週/11月第1週分・合同) 11/2(第61回) 歴史学(一般教養) 「緊急企画・アメリカ大統領選挙“名勝負”選」 |
2004年第69回講義 |
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朝からバタバタしまくって何とか表紙データを入稿完了。ここの所、馴れない事の連続で神経が参りまくっている駒木ハヤトがお送りする競馬学特論であります。 さて、この週末はご存知の通り、例年は土・日に分けて開催している「ジャパンカップ」の名の付くG1レース2競走を、より集客と売上げが見込める日曜日に施行してしまうという“ゴールデンジュビリーデー”が開催されます。
1番人気の馬が3年連続で変わらないという、新鮮味と層の厚さに欠ける日本勢と、これまた相変わらず質・量・信頼感に欠ける外国勢が、普段は重賞はおろかオープン特別ですら滅多に使われない東京2100mコースで相見えるという不確定要素の権化のようなレース。出走各馬の地力差が大きいので人気は偏るだろうが、同じようなパターンで行われた過去のこのレースでは人気薄が上位に突っ込んで来ているケースが目立つ。人気馬に対する過度の信頼は禁物と言える。 さて展開だが、逃げ馬はナイキアディライト、ユートピア、ローエングリンの3頭だが、9度の連対が全て逃げで占められているナイキアディライトが最内の枠順も利してハナを切りそう。ペースは速めの平均〜ハイペースか。しかし、有力とされるアドマイヤドンやトータルインパクトなど、先団〜好位でレースを進めたい馬が半数以上を占めるメンバー構成ゆえ、逃げ馬にとってはかなり過酷な流れになる事は間違いない。 そういうわけで、余りにも不確定要素が大きいレースではあるのだが、ではそういったレースを予想する際に何が一番の拠り所になるかと言えば、これはやはり地力と騎手の腕という事になってしまう。パチンコで釘を見て台を選ぶように、より高い確率で勝利の見込めるチョイスをしてみたい。
……ということで、本命はやはりアドマイヤドン。このレースでは勝ち運に恵まれていない印象があるし、競り合いに弱く、時折コロッと負けてしまう悪癖があるのだが、やはり確率論的に考えるとこの馬以外に本命を任せられる馬は見出し難い。負けるにしても2着か3着で、馬券の軸馬として外すわけにはいかないだろう。 ちなみに、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。 栗藤珠美…やはり実績上位のアドマイヤドンから。馬連10-14、10-11、11-14、5-10、10-16、6-10の6点。
日本勢が掲示板独占を果たした01年以来の低レヴェルとも言われる今年の外国勢ではあるが、ホスト国日本も、ここ10年では96年(バブルガムフェローが大将格で惨敗し、秋華賞馬ファビラスラフィンがまさかの2着好走)か99年(スペシャルウィークが孤軍奮闘)と匹敵する質・量に欠けるメンバー構成で、1着賞金2億5000万の国際G1とは名ばかりの低調な一戦。よってダートに引き続き、こちらも不確定要素満載で予想者泣かせのレースと言っていいだろう。 展開は、コスモバルク陣営が「今回は控えさせる」と明言しているため、順当に行けばマグナーテンが逃げるだろう。僚馬・ゼンノロブロイのペースメーカー役を務める。道中は、やや遅めの平均ペースになるのではないか。 ……さて、そういうわけでフォーカスは以下の通り。
本命には菊花賞馬・デルタブルースを抜擢。最近の傾向として、混戦ムードのレースではステイヤータイプの馬がバテない強みを活かして上位に食い込むケースが多く、今回もそういう諸条件が揃っている感がある。 なお、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。 栗藤珠美…展開有利。実績とペリエ騎手を信頼してゼンノロブロイ中心。馬連9-10、9-15、10-15、7-9、3-9、9-16の6点。 ──と、駆け足で2つのレースを採り上げてみました。如何だったでしょうか? ただ、ジャパンカップはメチャクチャ相性の悪いレースなので、実は全く自信がありません(笑)。いつも通り理屈だけ当たって予想は大ハズレになるような気がしてなりませんが、祈るような気持ちで馬券を買ってみたいと思います。 |
2004年度第68回講義 |
季節外れの小学館の人事異動に思いを馳せる、11月最後の「現代マンガ時評」を始めます。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(53号)より『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(作画:西義之)が新連載となります。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年1号)に読み切り『TWIN-kle STAR』(作画:谷古宇剛)が掲載されます。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年52号☆ ◎読み切り『よしっ!!』(作画:福島鉄平) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 あ、なんか全編貶しっ放しになってしまいましたが、全体的な構成などに関しては「さすが」と思わせるだけのモノがあったと申し添えておきます。決して成功したと思えない設定・ストーリーでも、最後までスンナリと読ませてしまうのですから地力は確かなのでしょう。ただ、その力の使い所を間違えているような気がするのです。 ●今回の評価 ◎読み切り『HALLOO SUNSHINE』(作画:西公平) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『ONE PIECE』は良い所まで来て、今週は作者結婚のため“取材”休暇。本人欠席のまま、巻末コメント欄では結婚式に出席した和月組ご一同様より祝辞が掲載されました。 『こち亀』は新発売の関連書籍との連動企画。駒木も夏の東京旅行で亀戸から東武亀戸線に乗る機会があったのですが、程好い寂れっぷりにしみじみしたのを思い出します。一旅行者としては、東京という所は何かにつけて両極端な感じがします。 いよいよ終幕間近かと思われる『未確認生物ゲドー』、今週出て来たフェニックス細胞に侵食された異形の怪物にはちょっと「ウゥッ」と来るものが(苦笑)。少し前に一部で流行った“蓮コラ”みたいな、異形の集合物が生理的に受け付けないんです。理科の教科書の口絵にあった蜂の巣のアップ写真もダメだったなぁ……。 ☆「週刊少年サンデー」2004年52号☆ ◎読み切り『あるふぁ!』(作画:桜河貞宗) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ今回に限って言えば、ストーリーテリングを理詰めでカツカツに構成し過ぎてしまった嫌いがありますね。登場人物の設定や言動に“遊び”(いわゆる裏設定など、ストーリーに関係ない部分)が無いため、話の流れがいちいち段取り臭く、キャラ立ちも弱いままになってしまいました。 これも程度の問題なのですが、桜河さんの場合、理屈に頼らない話作りをする訓練というのも必要なのかも知れませんね。とりあえずキャラクターを作ってみて、それらがアドリブで動いていくうち、勝手にストーリーが出来ていた…みたいな事を試してみるのも一策でしょう。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「現在、注目している人物」。 さて、今週から新展開なのは『クロザクロ』。しかし、この無国籍っぷりは凄いですなぁ(笑)。何だか三池崇史監督の映画みたいな雰囲気が漂って来て、いよいよ「週刊少年サンデー」じゃなくなって来たような感じですね。 一方、いよいよ完結へ向けて最終エピソードに突入したのが『モンキーターン』。連載開始当時は賞金王決定戦の常連だった洞口父とデビュー前の新人だった青島が、揃って賞金王シリーズに斡旋されて同じ場所でモニターテレビを眺めてる…というあたりに時の流れを感じてしまいます。 今週『ハヤテのごとく!』とネタが被るという異次元殺法が炸裂したのは『からくりサーカス』。それにしても、わざわざミンシアにコスプレさせる理由をどこに見出したのか、藤田和日郎さんに是非とも伺ってみたい気分であります(笑)。 |
2004年度第67回講義 |
今週のゼミ後半分は、かねてから予告しておりました通り、「読書メモ」と「少年ジャンプ・ギャグスペシャル’05」(←12月1日発行扱いで、雑誌業界的には新年増刊号なんですね)のレビューをお送りします。 それでは、まずは「読書メモ」の方から。今回は“玉石混交、但し殆ど石”といった状況の「週刊少年サンデー」の隔月刊増刊の中で、キラリと光る“玉”を掘り出してみました。単行本のこととなるとケチ臭い小学館が増刊連載にも関わらず単行本を出し、間もなく週刊本誌にも登場予定のこの作品です。では、どうぞ。 ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ◇駒木博士の読書メモ(11月第3週)◇ ◎『あやかし堂のホウライ』(作画:金田達也《原案協力:藤田和日郎》/増刊「少年サンデー・スーパー」連載中) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ、課題も無いわけではありません。第4話は第3話までとは異なり、コメディ色の強い趣向のお話だったのですが、これはやや不発気味だったように思えました。今後、週刊連載も念頭に置くとすれば、この辺の配慮も必要になって来るでしょう。 ……とまぁそういうわけで、第1話を一読した段階では、その余りの技術水準の高さに「藤田さんが事実上の原作者ではないか?」…と邪推したりもしたのですが、藤田さんの公式コメントからすると、藤田さんはあくまで原案段階で関わっているだけの模様。どうやら金田さんは“藤田流”の免許皆伝・正当後継者とも言うべきテクニシャンのようですね。 ●今回の評価 ◆「少年ジャンプ・GAG Special '2005」レビュー◆ ……というわけで、後半戦は「ジャンプ」ギャグ増刊のレビューをお送りします。ただし、今回は新人・若手作家さんの作品を中心に、内容もいつもより若干短めでお送りします。他意は無く、「嫌事ばかり延々と聞きたくないでしょう?」…という話ですのでご理解の程を。 なお、今回は雑誌の目玉が低年齢層を“顧客”にしている『ボーボボ』だったためか、全体的に男子小・中学生をメインターゲットにしたと思われる(もっと言えばウンコネタなど下ネタ中心の構成の)作品が目立ちました。このため、当講座の受講生さんのように「ジャンプ」読者としては高年齢層にあたる方々にとっては「他愛が無さ過ぎる」もしくは「チープで下品過ぎて、笑えるかどうかは別にして不快だ」と思われる作品も多かったのではないかと思います。 ◎読み切り『おれたちのバカ殿』(作画:ポンセ前田) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『LUCKY☆CHILDタケル』(作画:後藤竜児) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 とはいえ、ギャグの見せ方については随分と手慣れてきたなぁ…といった印象です。テクニックだけなら若手作家さんの中でも上位クラスに入って来たのではないかと思わせてくれました。 ●今回の評価 ◎読み切り『一九ポンチ咄』(作画:大亜門) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『多摩川キングダム』(作画:風間克弥) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価
●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『ループ☆魔法典』(作画:岩淵成太郎) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『黒子女子』(作画:梅尾光加) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグ(及びストーリー&設定)についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『影武者』(作画:菅家健太) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『大石浩二ってアレでしょ? 尿検査でいつも引っかかる人でしょ?』(作画:大石浩二) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『猫又マタムネ』(作画:降矢大輔) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグ(ストーリー&コメディ)についての所見 ●今回の評価 ※総評…A−以上の評価をつけられた作品はゼロ。B+評価も10作品中僅かに2作品で、やはりこれは低調な結果と言わざるを得ません。いくら過去の実績が乏しいメンバー中心のラインナップとは言え、わざわざ代金を支払ってまで代原クラスの作品を読まされるのは、一読者として堪らないモノがありました。 何やかんやといって、結構なボリュームになってしまいましたが、如何だったでしょうか。酷評続きでストレスが溜まり気味の受講生さんもおられるかと思いますが、“仕様”という事でどうかご容赦下さい。 それでは今日の講義を終わります。次回講義をお楽しみに。 |
2004年第66回講義 |
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どうも、当講座専任講師の駒木ハヤトです。
◎駒木ハヤトのレース展望 明らかにG1上級の実力を持つ馬が数頭による上位拮抗の組み合わせ。ただし、有力各馬はそれぞれ無視できない不安を抱え、波乱の目も否定出来ず。一方でワンチャンス・ツーチャンスがあれば馬券圏内に届く馬も多数おり、油断のならないメンバー構成と言える。 主な前哨戦は、スワンS、富士S、そして今年はマイラーの出走が多かった天皇賞・秋の3レース。 展開はギャラントアローが強引にハナを切り、それをメイショウボーラー、ダンスインザムード、ラクティといった有力先行馬が追いかける展開。ファインモーションは中位から馬群の外へ馬を持ち出して4コーナー捲り、デュランダルやテレグノシスはいつも通りに直線一気の追込戦法。 さて、前置きはこれくらいにしておいて、フォーカスを披露してみよう。
地力的にはデュランダルとラクティの2頭が抜けている感じ。実力通りに走る事さえ出来れば(それが難しいのだが)、この2頭のうちどちらかが勝ち馬になるのではないか。ただ、ラクティは折り合いを欠いて大敗するケースが近3走で2度もあり、環境の変化などを考慮すると今回は軸馬には推し辛く対抗の扱いとした。 1番人気に◎を打ってしまったので馬単は妙味が薄く、2連勝式なら馬連だろう。手堅く行くなら3-7、5-7、3-5、7-15、7-11の5点。3連単なら絞り込んでフォーメーション(3、7)−(3、5、7)−(3、5、7、15)の8点としたい。人気馬同士の組み合わせだが、3連単は1番人気でも45倍近くあるので狙う価値はあるだろう。印通り手広くいくなら(3、7)−(3、5、7、11、15)−(3、5、7、11、12、15)だが、これだと32点にもなり、費用対効果はガクンと落ちる。 なお、参考までに他の研究室メンバーのフォーカスも紹介しておくと、 栗藤珠美…馬連5-7、5-15、7-15、3-5、3-8、3-12 ……といったところ。詳しいコメントが紹介できないのが残念だが、受講生さんには、何故こういう予想になったのか想像するする事も含めて楽しんで頂く事にしよう。 それでは、手短ながら、今週の競馬学講義を終わります。日曜日は金曜日に間に合わなかったゼミ後半分をお送りする予定です。 |
2004年度第65回講義 |
公式発表ではありませんが、『絶対可憐チルドレン』の来春からの本格連載開始が、作者・椎名高志さんご本人から発表されましたね。増刊掲載の読み切り版から追いかけて来た者としては嬉しい限りです。 ところで今週は、その「サンデー」は先週号が一足早い合併号だったため、1週休み。とりあえず今日は「ジャンプ」分、ひょっとしたら実施できるかも知れない明日の後半分は「ジャンプ」のギャグ増刊関連分と「読書メモ」特集ということになるかと思います。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(52号)に読み切り『よしっ!!』(作画:福島鉄平)が掲載されます。 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(52号)に読み切り『HALLOO SUNSHINE』(作画:西公平)が掲載されます。 ※今週前半のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年51号☆ ◎読み切り『スーパーメテオ』(作画:高橋一郎) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『師匠とぼく』(作画:川口幸範) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただしこの作品、プロットやストーリーそのものは非常に弱く、有り体に言うと「有って無きが如しのストーリー」という感じになっています。ストーリー全体と登場人物ごとの5W1Hが曖昧なため、作品のテーマがぼやけてしまったのも、その一因でしょう。 ●今回の評価 ◎代原読み切り『スクールバトル’04』(作画:前田竜幸) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価
……というわけで、何とか3作品のレビューを間に合わせる事が出来ました。後半も早い時期に実施できるよう頑張ります。 |
2004年第64回講義 |
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2週間ぶりの競馬学講義をお届けします。
◎駒木研究室・合同作戦会議 珠美:「受講生の皆様、こんばんは。栗藤珠美です」
……結局は人気3頭を上位に持って来たんだけど、ローテーション、展開からスティルインラブが一番確実性があると見て本命。何ていうのかな、一番エリザベス女王杯を勝ちに来てる感じだよね。 |
2004年度第63回講義 |
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アニメ『げんしけん』を観ながら、「この絵は『ナディア』の島編か」…などと呟きたくなる秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか、当講座専任講師の駒木ハヤトです。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(51号)に読み切り『スーパーメテオ』(作画:高橋一郎)が掲載されます。 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(51号)に読み切り『師匠とぼく』(作画:川口幸範)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(52号)に読み切り『あるふぁ!』(作画:桜河貞宗)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) 先月(佳作1作品、最終候補11作品)の反動でしょうか、今月は佳作ナシで最終候補作品も少なく、やや寂しい審査結果発表となりました。新人さんの層が特に分厚いと思われる「ジャンプ」でもこういう事があるものなんですね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年50号☆ ◎読み切り『ストライカー義経』(作画:加地君也) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 一方、明らかに失点の材料と思われるのが各種設定です。特にメインアイディアであるはずの“義経(牛若丸)&弁慶+サッカー”が、極めて中途半端なこじつけに終わってしまったのは致命的な欠陥と言わざるを得ないでしょう。“単なる高さのある垂直飛び=八艘飛び”で“顔面ブロック=弁慶仁王立ち”程度の結びつきでは、敢えて現実感の無いこの設定を採用した意義は薄く、まだ普通のサッカーマンガにして普通の青春ドラマにした方が無理がない分だけマシだったかも知れません。 それでもまだ登場人物のキャラクターが上手く出来ていれば、キャラクター主導型の作品として評価する余地は有ったと思うのですが、残念ながら……。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今週は時間も足りないので控えめに。 まずは今週で第1部完となった『NARUTO』。個人的にはタイミング的にも「何故今に?」という思いが先に来てしまうのですが、良い余韻の残る演出はお見事でした。 さて、そろそろ打ち切りサバイバルレースの行く末が気になる時期ですが、今週遂に『Wāqwāq』が実質最下位に転落。これは厳しいですね。これに加えてあと1作品打ち切りとなれば、往年の『ノルマンディーひみつ倶楽部』のように打ち切り圏内ギリギリで渋太く生き残って来た『未確認生物ゲドー』でしょうか。 ☆「週刊少年サンデー」2004年50・51合併号☆ ◎読み切り『MAXI』(作画:佐藤周一郎) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『二九球さん』(作画:大塚じんべい) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「今、一番食べたいもの」。 駒木は、「ステーキハウス・ミスターデンジャー」の肉をむせっかえる程食いたいですねぇ。12月には2回東京行く予定なんですが、最低1回は450gステーキセットを平らげに訪れたいと思ってます。 連載作品については、今週特に演出の良かった『結界師』を。何気ない会話の中に、これからのシナリオの伏線提示やキャラ設定の解説・描写を可能な限り詰め込んだと思われる、渾身の労作ネームですね。当講座昨年度の“新人賞”受賞作ですが、いよいよ新人の域を超えた本格的で骨太の作品に仕上がりつつあるようで、大変頼もしく思います。 来週は「サンデー」が休みの分、「ジャンプ」のギャグ増刊や、これまでレビュー出来なかった「サンデー」増刊号の作品の「読書メモ」などがお送り出来れば…と思っています。まぁ、年末の事もありますので、時間と相談しながらになりますが、期待せずにお待ち下さい。 |
2004年度第62回講義 |
この週末は色々な仕事にカタがつき、久々にちょっとだけ気楽な日々を過ごしております。とはいえ、11月という時期から色々とやるべき事を考えると、そうそう安閑とはしていられないわけですが……。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(50号)に読み切り『ストライカー義経』(作画:加地君也)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(50・51合併号)に読み切り『MAXI』(作画:佐藤周一郎)が掲載されます。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年49号☆ ◎読み切り『退魔師ネネと黒影』(作画:蔵人健吾) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 まず、以前からの課題である脚本の拙さがほとんど修正されていないのが大変気になりました。全編、長々とした説明的セリフのオンパレードで、しかもそれが場面転換や効果的な演出をほとんど施さずに延々と続いているため、作品半ばの中弛みが酷かったように思えます。「橋田寿賀子が脚本描いたアクション映画ってこうなるのかな」…などと考えながら読んでました(笑)。 また、シナリオの流れも、キャラクターの描写を全くないがしろにして設定の説明が延々と続く…というメリハリを欠いたものになってしまっています。それどころか、キャラクターたちに必然性の無い、動機不明の行動が目立っていて理解に苦しみます。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ まず今週は『銀魂』から。駒木が記憶する限りでは、連載開始以来初の3話構成の今エピソードも滞りなく幕。どうも地下闘技場の真上には野球場があるような気がして仕方が無いのは、多分駒木が最近雀荘の順番待ちで『グラップラー刃牙』を1巻から通し読みしているからでしょう(笑)。 『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、またまた新キャラ登場。作品の行き詰まりを打破するために新キャラを投入するのは確かに効果が有るのですが、それにしてもここまで無軌道に登場人物を増やし過ぎるのは悪性のインフレという気もして来ます。 で、制約された中の工夫も遂に行き着く所まで行ったな、という感じの『いちご100%』。もうこの歳になると極めて客観的に「よくやるなぁ」と眺めるだけなのですが、免疫の出来てない男子中学生とかはたまらんでしょうなぁ(笑)。 「週刊少年サンデー」2004年49号☆ ◎読み切り『BooTa』(作画:河北タケシ) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「アルバイト経験」。 駒木のアルバイト経験については、イチから喋ってると日が暮れるどころか年が明けますので、労働経済論「役に立たない? アルバイト時給案内」、及び社会調査「ヤフーBBモデム配りアルバイト潜入レポ」の講義レジュメをご覧下さい。 『ワイルドライフ』、何か物凄く唐突に無意味なタイミングで女医さんの着替えシーン(しかも赤レース下着)が挿入されてたんですが、これは単なるサービスカットなのか、それともあだち充さんへのオマージュなのか。しかしこれ、完膚なきまでに萌えませんなあ。 ところで『ハヤテのごとく!』、先日の第3回レビューでは『ネギま!』を更に人気獲り要素だけに特化したものじゃないのか…とお話したんですが、どうもここ2回を見てると、むしろ(『スピンちゃん』−ギャグ+萌え)というような気がしてきました。まぁどっちにしろ、「それってどうなの?」という話ではあるんですが(笑)。 話が一気に盛り上がって来たのが『クロザクロ』。遂に“擬似スーパーサイヤ人化”炸裂です。 ……といったところで今週はこれくらいに。そういや、「ジャンプ」でギャグ増刊が発売されるんですが、これをどうしたものか、現在考慮中です。とりあえず読んでみて、全作品レビューする価値があると思えばする…という感じになると思いますが……。 |
2004年第61回講義 |
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いきなりですが、一夜限りの歴史学講義復活です。 ──では、最後までどうか何卒。 ☆1800年/制度の欠陥が生んだ軋轢と悲劇
アメリカ独立以来4度目の大統領選。当時は州議会で大統領選挙人を指名する方式が一般的で、選挙人は各2票を投じ、得票数1位が大統領、同じく2位が副大統領に選出されるルールだった。 ☆1824年/空前絶後のバトルロワイヤル
連邦派が崩壊し、二大政党制が崩壊。ところが今度は反連邦派内の派閥争いから主要4候補が乱立する事態となった。この頃から導入された一般投票(注:導入当初は制限選挙制で、段階的に普通選挙制へ移行。19世紀までは一部州で一般投票を実施せず、州議会で選挙人を選出するところもあった)の結果はジャクソンが1位だったが、獲得選挙人数が全体の過半数(131人)に達しなかったため、24年ぶりに下院議員による決戦投票が実施された。 ☆1844年/それは“自明の運命”のままに
当時のアメリカは、アメリカ人による独立国が作られていたテキサス地方をはじめとする西部地方の併合・領土拡大が最大の関心事で、当然のようにこれが大統領選の争点となった。 ☆1860年/国民の選択は“南北分裂”
奴隷制廃止問題や貿易政策を主な原因とする南北対立は年を追うごとに深刻化してゆき、ついに南部諸州が合衆国離脱も辞さぬという最終段階へ突入した。また、この南北対立は政党の分裂・再編成を引き起こし、この年の大統領選は、反奴隷制の旗印の下に結成された共和党や南北に分裂した民主党2派など、有力4者による大混戦となった。 ☆1876年/19世紀のブッシュVSゴア
史上稀に見る大接戦、そして不手際の重なった選挙として“名高い”大統領選がこれだ。後述する2000年の大統領選との共通点を指摘する向きも多く、まさに「19世紀のブッシュVSゴア」である。 ☆1892年/つかぬ間の“三大政党制”
西部開拓も終わりを告げた19世紀末、アメリカは産業革命によって国力を高め、世界の強国としての地位を固めつつあった。しかし、そんなアメリカで無視された存在であったのが西部・南部の農民らで、彼らは既存の二大政党が自分たちの望む政策を採ってくれないと悟ると独自の政治活動へと動き出した。 ☆1960年/テレビジョンが産んだ時代の寵児
40年以上経った現在でも未だに語り草になっている大逆転劇で、当選を目指すために求められる候補者の素質が大きく変化したという意味では、大統領選挙史の画期ともなった選挙でもある。 ☆1992年/政党VS政党VS1人
レーガン時代から通算して12年もの長期に及んだ共和党政権だったが、大統領選を前にして経済の低迷から支持率は低下。以前の勢いは衰えていた。一方、ブッシュ大統領の支持率が高かった湾岸戦争当時に予備選挙を迎えた民主党は、敗戦を恐れた有力政治家が早々にリタイヤしており、候補者に指名されたのはまだ46歳の若きアーカンソー州知事・クリントンであった。 ☆2000年/そして、歴史は繰り返す。
未だ記憶に新しい前回選挙。2期8年の任期を全うしたクリントンに代わる新大統領を選ぶ戦いは、共和・民主両党とも政策の相違点があまり無く、選挙戦は前半戦から史上稀に見る大接戦ムードのまま投票日に突入した。巷では「ターミネーターとチャーリー・ブラウン(スヌーピーの飼い主の少年)の戦い」と言われ、争点は政策でも政党でもなく「どっちの人物がマシか」であったと言える。 ……ということで、いかがでしたか? 本当は、20世紀前半からもいくつか採り上げたかったのですが、ワンサイドゲームが多かった時期で、更には物理的な余裕が無かった事から諦めた次第です。 そして2004年の大統領選挙は、日本時間の明日投票・開票されます。アメリカを4年間引っ張るのはアホかアゴか分かりませんが、せっかく日本の祭日に選挙をやってくれるのですから、スポーツ中継を観るように楽しみたいと思ってます。ではでは。 |