駒木博士の社会学講座
仁川経済大学社会学部インターネット通信課程
第4回仁川経済大学
コミックアワード
Nigawa
University of Economics
Comic Award'05
2006年3月10日(金)〜11日(土)
珠美:「駒木研究室・助手の栗藤珠美です。本日はご来場頂きまして誠に有難うございます。今年もまた『仁川経済大学コミックアワード』を開催することが叶いました。受講生の皆様のご愛顧に、心より御礼申し上げます。 |
第4回仁川経済大学コミックアワード |
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初日 3/10 (Fri) |
※05年度の「週刊少年ジャンプ」と「週刊少年サンデー」について回顧します。 |
2日目 3/11 (Sat) |
「第4回仁川経済大学コミックアワード」 授賞式 ※ご存知「日本で最も権威・格式・価値の低い漫画賞」も今回4回目となりました。また、正賞よりも注目されているとの噂もある、年間最悪作品賞・「ラズベリーコミック賞」にもご注目あれ。 |
※両日とも、イベントは当日深夜より開始予定です。 |
第4回仁川経済大学
コミックアワード
初日(3月10日) |
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積み重ねる事4回目、お蔭様で縁起の悪い回数まで辿り着きました。今年も授賞式前日は、当講座専任講師・駒木ハヤトの「ジャンプ」&「サンデー」年間総括でお楽しみ頂きます。 ──さて、今からお送りしますのは、「現代マンガ時評」でレビュー対象にしております「週刊少年ジャンプ」及び「週刊少年サンデー」の、05年度(雑誌の号数が05年扱いである、04年12月から05年12月まで)のついての年間総括です。先述しました通り、ここでは普段のゼミでお送りしている評論スタイルではなく、幾分マクロで客観的なスタンス──つまりは一般の人気度や商業的成功の観点に立って、「ジャンプ」「サンデー」両誌の現状の分析と考察をしてゆきます。 ──それではこれより、「ジャンプ」「サンデー」の新連載作品、読み切り作品、前年度以前からの連載継続作品の動向について、それぞれ分析・考察をお届けします。最後まで宜しく。
1.「週刊少年ジャンプ」05年度総括 1−1.05年度「ジャンプ」新連載作品総括
毎年、この企画の準備をするために資料調べをしていますと、必ず「あれ、この作品って、もっと前の年の作品じゃなかったっけ?」……などと思う作品が出て来ます。つまり、健闘空しく短期打ち切りとなった作品は、それから時を経ない内にその存在すら忘れ去られている…というわけですね(笑)。まさしく「ジャンプ」のダイナミズムとある種の残酷さを象徴するような話であります。 05年度の「ジャンプ」がそういうレアなケースとなった理由としては、まず先述の『ユート』を除く年度当初の連載作品(『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』、『魔人探偵脳噛ネウロ』など)が好調で無事に越年を果たしたから…というものが挙げられるでしょう。連載が未だに終わっていないのですから、記憶に残らないはずがありません。 まぁ細かい話はともあれ、05年度は新連載作品の1クール打ち切りの極めて少ない年だったわけです。こう言うと、この年が「ジャンプ」にとって順調な1年だったと解釈出来そうですが、しかしそれは本当にそう解釈して良いものなのでしょうか? 確かに年度当初は、好調だった04年度の勢いを受け、順風満帆の滑り出しであったと言えるでしょう。打ち切るべき作品も少なく、新連載も本数と内容を厳選された“一撃必中”の狙い撃ち。3本以上の新連載シリーズの際に見受けられる「連載前から打ち切り候補」というような作品はなく、連載作品はいずれも実績のある作家さんか、実力派若手作家さんの作品のみがラインナップを飾ったのです。 しかし、ここで転機が訪れました。 「参考資料1」をご覧のように、この春の新連載シリーズ以降、「ジャンプ」では7作品の連載が開始されました。しかし既に『カイン』、『切法師』、『大泥棒ポルタ』は短期間で打ち切り終了。残る4作品にしても、06年3月に入って余りにも大胆なテコ入れが入った『タカヤ』をはじめ、掲載順の低迷、単行本売上の伸び悩みが目立っています。 ではここで、具体的に05年度後半の状況を解説しましょう。 ──しかし、この後半の停滞状況を作り出したのは、『ヒカルの碁』のほったゆみさんや、「ジャンプ」がここ2〜3年がかりで育てて来た期待の若手作家さんばかり。予想外の好調は、予想外の変調で幕を閉じたのですから、まったく世の中何が起こるか判りませんね。
──さて、ここで少し目先を替えまして、昨年ネット界隈各地で御好評を頂きました、連載作品の“半年生存率”のお話を、今回も少しばかりさせて頂きましょう。
──それにしても04年度の数字の高さはズバ抜けていますね。後述しますように、“半年生存率”は決してその年度の景気の具合をストレートに反映させるものではないのですが、04年度は名目上の数字だけでなく、ミリオン級の大ヒットやアニメ化作品も輩出するなど、“実”もキッチリ詰まっているのが特徴です。その前の03年度が大不振だっただけに、コントラストも凄いですよね。 それでは、この05年度の“半年生存率”についてもまとめておきましょう。
現在のところ、“生存確定”は5作品。これで『べしゃり暮らし』が次の連載入れ替えをクリアすれば6作品となります。よって、05年度の推定“半年生存率”は10作品中5ないし6作品“生存”の50〜60%。なんと前年並の高水準となる可能性が濃厚です。 1−2.05年度「ジャンプ」読み切り作品総括
05年度の読み切り作品は、「参考資料・3」の通り38編で、前年度(51編)に比べると約25%の減少となりました。しばらく続いた読み切り作品の掲載数の増加傾向も一段落といったところでしょうか。 1−3.05年度「ジャンプ」連載作品動向の考察および全体概括
年度後半の新連載不振が祟り、長期連載の終了は4作品、それも02年以降に連載が始まった比較的新顔の部類に入る作品ばかりでした。しかもこれらの作品と入れ替わって立ち上げられた新連載の商業成績は、先述の通り現状は非常に小粒なものに留まっています。残念ながら今年度の連載入れ替えは、お世辞にも成功とは言えないものになってしまったと言って良いでしょう。 さて、それでは「ジャンプ」総括の締め括りとしまして、現在の誌面構成を俯瞰し、近々の展望などを述べさせてもらおうと思います。今年も昨年までの例に倣い、連載作品のポジションを相撲の番付に喩えてお話してゆきます。 長年「ジャンプ」の看板・天下無双の“横綱”として君臨している『ONE PIECE』は、またしても1年を無難に乗り切り、年度明け早々にも連載400回を達成する見込みとなりました。もはや週刊連載では追いかけ切れないほどに肥大化の一途を辿る作品のスケールを持て余し気味ではあるものの、単行本売上は依然として不動の首位をキープし、シナリオの完成度も高度に安定しています。あらゆる面において他作品の追随を許さず、もはや驚異的を通り越して奇跡的と言っていい長期安定政権です。 さて、この偉大なる“横綱”の脇を固める“大関”陣ですが、こちらの方は微妙な力関係の変動が起こっています。 これに続く“関脇”クラスの作品は、アニメ化後のブレイクが期待ほど果たせず、残念ながら“大関”への昇進を見送られた格好の『アイシールド21』と、単行本部数ではトップクラスの成績を誇りながら、掲載順が伸び悩んだ挙句に度重なる長期休載でミソをつけてしまった『D.Gray−man』の2作品。しかしこの両作品も他誌で言えば悠々看板クラスの成績を誇示しており、これらの作品が中堅を固めているという事そのものが「ジャンプ」の上位層の分厚さを証明していると言っても過言ではないでしょう。
2−1.05年度「サンデー」新連載作品総括
04年秋、以前からネガティブな噂の絶えなかった三上信一氏と、“交換トレード”の形で「ヤングサンデー」誌から移籍し「週刊少年サンデー」の新編集長に就任した林正人氏。残務処理も一段落した05年度は、彼による新体制が本格的にスタートした1年だったわけですが、その編集方針は、おおよそフレッシュさに欠けた上に極めてディフェンシブなものとなってしまいました。 05年度の新連載は9作品。これは昨年・04年度と全くの同数ですが、その04年度は前年度以前に比べて新連載の数が目に見えて減った年でしたので、これは横ばいというよりむしろ、「人材不足による新連載減少傾向の長期化」と表現すべきではないでしょうか。
そうやって、超守備的な編集方針で立ち上げられた今年度の新連載、これで失敗に終わったら目も当てられない所でしたが、幸いにもその新連載の全作品が健在なまま次年度へ残留。とりあえず低落傾向に歯止めをかけるという一定の成果を挙げることは叶った格好です。 ただし、その残留した全作品のうち、『うえきの法則プラス』は作者・福地翼さんの“体調不良”のために無期限の休載に突入し、ギャグ系2作品は連載が続いてはいるもののネット界隈など巷の評判は低調。他の作品についても、商業的に景気の良い話題は、初版部数を打ち切り作品並に留めていた『絶対可憐チルドレン』の単行本1・2巻がスマッシュヒットし品薄となったぐらい。つまり、無残な失敗こそ避けられたものの、成功を収めたとも容易には言えない、そんな作品ばかり集まったのが05年度新連載作品の特色ですね。 2−2.05年度「サンデー」読み切り作品総括
編集長交代に伴う編集方針の変更で、最もそれが形になって現れたのが、この読み切り作品の扱いの変化でしょう。今年度もはじめは毎週のように若手作家さんによる読み切り作品が掲載され、週によってはギャグ系読み切りが3本掲載されたケースすらありましたが、春以降は代原を除けば指折り数えても片手で数えるほどに激減。結果、短期集中連載1本、正規枠読み切り13本と、昨年に比べてほぼ半減してしまいました。 ただ、06年度に入ってからは、図らずも長期連載作品の休載が目立ったために、代原作品の掲載を強いられるケースが増えて来ました。せっかく読み切り掲載数を厳選し始めたというのに、結果的により一層クオリティの低い作品で誌面を埋めざるを得なくなってしまったのは皮肉ですよね。
05年度は、新連載の本数こそ少なかったものの、それらが全て越年を果たしたという事もあり、年度内に終了した長期連載作品は7作品となりました。終了した長編連載の作品数の推移は02年度9本、03年度5本、04年度8本となっており、今年度は「サンデー」としてまずまず平均的な数の“人事”だったと言えるのではないでしょうか。 さて、こちらも締め括りとして、「サンデー」の誌面構成の俯瞰と展望をしておきましょう。 さて、「サンデー」連載陣の序列を付けるにあたって、困ってしまうのが4番手以降のスマッシュヒット級作品群の扱いです。 こうして見ると、やはり守りの編集方針が功を奏したか、昨年に比べて「サンデー」連載陣は全体的に底が上がって来た感がありますね。ただ、やはりそれだけでは既存の読者を満足させる事はできても、離れていった元読者や、新規読者層の開拓には不十分です。やはり雑誌全体の勢いを増すためには"横綱・大関"を張れるだけの名作・人気作と、それを描く有力若手作家の育成が必要である事には疑いを差し挟む余地は無いでしょう。 ──さて、明日は式典のメインイベント・「コミックアワード」表彰式であります。ここで第4回「コミックアワード」の各賞最終ノミネート作品をもう一度おさらいしておきましょう。
今回は部門賞で“無風区”が多く、「ラズベリー」も低レヴェルならぬ高レヴェル混戦と、やや盛り上がりに欠ける面もあるのですが、その代わり、長編作品賞やグランプリの審査は困難を極めそうで、頭がキリキリと痛みます(苦笑)。発表の直前まで悩み抜く事になるとは思いますが、何とか良い形でイベントを締め括りたいですね。 それではまた明日。授賞式の最後には重大発表もございます。お見逃しの無いよう、宜しくお願い申し上げます。(式典2日目へ続く) |
2日目(3月11日) |
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珠美:「(深く一礼)本日はお忙しい中ご来場頂き、誠に有難うございます。これより『第4回仁川経済大学コミックアワード』授賞式を挙行致します。 珠美:「──それでは部門賞の発表並びに表彰へと移らせて頂きます。まず最初に、『ジャンプ』『サンデー』に掲載されたギャグ系作品を対象とする2部門の受賞作発表・表彰です。
……というようになってます。表彰された作品が1クール打ち切りになったり、その後の連載作品がとんでもないコトになってたりと、マンガ家の人たちにとっては、あんまりもらってもウレシくない賞かも知れないんですけど(苦笑)、今年も勝手に表彰しちゃいますね。
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……どの年の受賞作も、新人賞以外の部門賞を受賞したり、最後まで争ったりと、なかなかレベルの高い賞レースになっています。『アイシル』と『結界師』は今でも主力連載作品としてがんばっていますしね。中島さんについては、打ち切りに繋がらなかった方の読み切りが受賞作というのがポイントですね(笑)。『青マルジャンプ』にひっそりと載ってる方を選ぶのが、いかにも『コミックアワード』という感じじゃないでしょうか? では、ノミネート作品の紹介に移りましょう。今回ノミネートになったのは3作品。まずは『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(作画:西義之)。「赤マル」掲載の読み切り版に続いて、長編連載版での再挑戦です。読み切り版・連載初期の人情モノ連作短編から一転、頭脳と特殊能力を駆使したバトル中心の本格的な長編作品にモデルチェンジしましたが、シナリオや脚本・演出の質の高さは相変わらず。懐の深いストーリーテリング力を前面に、受賞しての『新人賞』卒業を目指します。
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……第1回では『銀魂』の空知英秋サンがデビュー作で受賞していますね。そして第2回では、『美食王の到着』と『絶対可憐チルドレン』のものすごくレヴェルの高い一騎打ちが注目を集めました。受賞した『美食王──』はグランプリも受賞して、今のところ最初で最後の短編グランプリ作品になっています。去年の第3回でも、さっき言った通り、6作品が競り合って激しいバトルに。いったんイベントが中断してしまうぐらい審査が難航したのが印象に残ってます。 ──というわけで、『短編作品賞』のノミネート作紹介です。『HAND’S』については、『新人作品賞』の中で紹介済なので、ここでは『謎の村雨くん』(作画:いとうみきお)だけの紹介になりますね。
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……というわけで、最優秀短編賞は『謎の村雨くん』でした! 駒木博士、解説ヨロシクです」
……これまでは何と『ジャンプ』勢の3連覇。“次点”に相当する作品も、第2回で『結界師』がギリギリまで競り合った他は『ジャンプ』作品に占められています。『サンデー』にヒット作が出ていないわけではないのですが、駒木博士のお目に適う作品がなかなか出ませんでした。
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……以上のように、05年度『最優秀長編作品賞』は『絶対可憐チルドレン』に決定いたしました! 3年越しの受賞、椎名さん、おめでとうございました! ……では、駒木博士からコメントを頂きます。今年はやはり順当な審査結果になった…ということで良いのでしょうか?」
……以上4作品の中から、当社会学講座が選定する05年度最優秀作品・第4回『コミックアワード』グランプリ作品が選出されます。発表まで、今しばらくお待ち下さいませ。 順子:「──はーい、お待ちかねの『ラズベリーコミック賞』、今年もわたしが司会とプレゼンテーターを務めさせてもらいます! ノミネート作品をバッサバッサと斬って刻んでいきますので、ご期待下さい!(笑)
……いかがですか? 見事な21世紀マンガ界の黒歴史ですね(笑)。超ド級スカ作品の間に挟まれても全く違和感の無い『テニスの王子様』番外編の存在がとても素敵です。 ──それでは第4回『ラズベリーコミック賞』にノミネートされた4作品を紹介しますね。でも、今回は『ラズベリー』候補を量産してくれた三上前編集長がいなくなった影響で、ちょっと寂しいラインナップになってしまいました。もし三上さんがまだ『週刊少年サンデー』にいたら、きっと最近の萌えブームに乗っかる形で、メイド喫茶でバイトする女子高生が女湯で剣道をおっ始めるようなマンガをプロデュースしてくれたはずなので、ちょっと残念です。 続いては『マリンハンター』(作画:大塚志郎)。ノミネートされれば出世の道が閉ざされる“逆登竜門”をくぐってしまった可哀想な人が今年も出てしまいました。 3作品目は『カイン』(作画:内水融)。そうです、第1話を読んだ全国の『ジャンプ』読者が『(ノ∀`)
アチャー』と苦笑するしかなかったあの作品を、この期に及んで引っ張りだして来てしまいました。ごめんなさい、そろそろ風化しかけた消したい記憶なのに、ほじくり返してごめんなさい! そして最後の4作品目は『大泥棒ポルタ』(作画:北嶋一喜)です。 ……以上、今年の『ラズベリーコミック賞』にノミネートされた4作品の紹介でした。無理なお願いかも知れませんけど、ファンの皆さん怒らないで下さいね?(笑) では、駒木博士に今年の受賞作を発表してもらいましょう! どうぞ!
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……ということで、第4回『ラズベリーコミック賞』は『大泥棒ポルタ』に決まりました! ……これは博士に理由を聞いてみたいですね。決め手は何だったんですか?」 リサ:「ハイ。ワタシから紹介するのは“良い方”の作品です(笑)。今年の特別表彰作品は1作品、実は4年ほど前にレビューをしていたこちらの作品です。どうぞ!」
順子:「…そしてわたしからは、『ラズベリー特別表彰』を発表したいと思います。去年は前『サンデー』編集長の三上さんに授賞して色々と論議をかもしたんですが、今年も懲りずに裏方さんである編集さんを勝手に表彰したいと思います。鋭い人はもうお分かりですね? そう、この人です!」
珠美:「……ハイ、2人とも有難うございました。それでは、駒木博士にこの特別表彰についてコメントを頂きます」 ──さて、この授賞式も、いよいよ大詰め。グランプリ・『仁川経済大学賞』の発表のお時間となりました。
……そして、ここに受講生推薦制度によりノミネートされる作品が加わります。この制度は、『週刊少年ジャンプ』、『週刊少年サンデー』の系列誌以外に掲載された作品から優れた作品を発掘するためのもので、新設された昨年は、いきなりグランプリ作品『おおきく振りかぶって』を輩出するなど、目覚しい効果をあげました。 まず最初に紹介しますのは、現在『ウルトラジャンプ』誌で連載中の『皇国の守護者』(作:佐藤大輔/画:伊藤悠)。架空戦記で知られる佐藤大輔さんの同名小説を、ほぼ原作通りにコミカライズした作品です。 そして2作品目は、『週刊少年マガジン』を経て、現在は『アフタヌーン』誌で連載中の『ヴィンランド・サガ』(作画:幸村誠)。10世紀〜11世紀の西欧・北欧のヴァイキングが活躍した時代を舞台に、戦いの中でしか生きられない男たちを描いた本格歴史コミックです。 ……今年も本当に素晴らしい作品ばかりが出揃いました。05年度グランプリの栄冠は一体どの作品に輝くのでしょうか? それでは、いよいよ発表です! ・ ・ ・ ・ ・
……ということで、今年のグランプリは『絶対可憐チルドレン』に、そして急遽新設された準グランプリに『皇国の守護者』が選出されました! 受賞された皆さん、本当におめでとうございました!
……今年度の結果は以上のようになりました。皆さんのお好きな作品は受賞されましたでしょうか? 01年11月の開講以来、長年ご愛顧を頂いておりました当講座、仁川経済大学社会学部インターネット通信課程ですが、本日をもちまして、『現代マンガ時評』を含む全ての定例講義を終了することになりました。駒木は専任講師の職を辞し、駒木ほか3人のスタッフからなる駒木研究室も3月末をもって解散ということになります。長らくのご愛顧、本当に有難うございました。 この後は、3月末から4月当初までを目処に、残務処理として途中で中断している旅行記系などの講義を完結するまで短期集中で実施し、それをもって現在の業務は全て終了となります。「観察レポート」も、残務処理が終了次第、更新停止とさせて頂きます。談話室(BBS)に関しても、様子を見て廃止も含めた対応を検討することになるでしょう。 ──えー、皆さんにとっては寝耳に水の話だったと思います。こういう形での告知になってしまった事は、本当に申し訳ないと思っています。ただ、最終的に活動休止を決断したのは本当にここ最近の話で、迷いに迷った挙句こうなったという事でご容赦願いたいと思います。 また、気が付けば開講から4年経ち、駒木もそうなんですが、“三人娘”も随分と年を食ってしまいました(苦笑)。栗藤珠美が今年26歳、一色順子は大学卒業、リサ=バンベリーも20歳で成人。明らかに無理が出ない内に、そろそろ彼女たちをここから解放させてあげようかなと思います。駒木としても、30過ぎてこういう世界にドップリ漬かっているのも気恥ずかしくなって来ましたしね(苦笑)。まぁ今後は、「水曜どうでしょう」みたいに、1〜2年に1度のペースで同窓会みたいな形で集って、何か楽しい企画でも出来ればと思っています。 ……まだ言いたい事は山ほどありますが、とりあえず今はこれだけにしておきましょう。また近い内に、チャットパーティか大規模なオフ会でも開いて、そこで思いの丈を全部吐き出したいと思います。 珠美:「……以上、駒木博士からの重大発表でした。名残は惜しいですが、閉会のお時間です。また、このような機会が持てることを心より願っております。本当に有難うございました(涙声で深く一礼)」 |
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