「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
12/25(第77回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 有馬記念」
12/24(第76回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(12月第4週分・合同) 12/23(第75回) 地誌「実用不可!? 駒木流弾丸旅行マニュアル」(1) 12/17(第74回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(12月第3週分・合同) 12/11(第73回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 朝日杯フューチュリティS」 12/10(第72回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(12月第2週分・合同) 12/4(第71回) 競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 阪神ジュベナイルフィリーズ」 12/3(第70回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(11月第5週/12月第1週分・合同) |
2004年度第77回講義 |
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今年もいよいよ有馬記念。中央競馬のグランプリレースの日がやって参りました。今回は勿論、研究室メンバー総出で勉強会を実施しました。
駒木:「いやー、あっという間に有馬記念だねえ」
本命は敢えて1番人気のゼンノロブロイから。期待値から考えると割に合わないんで買いたくないんだけど、僕の場合、当てるためにはまず自分を裏切る所から始めないとね(笑)。まぁどんなレースになっても抜け目無く対応できる自在性もあるし、深刻なイン詰まりでも無い限りはペリエが格好はつけてくれるでしょう。優勝候補というより連軸かな。 |
2004年度第76回講義 |
今日はよりによってクリスマス・イヴでありますが、ふと気になってこの3年ばかりの12月24日に駒木が何をしていたかを「観察日誌・レポート」で振り返ってみたところ……。 _| ̄|○
まぁそんなこんなで、非常に冴えないまま20代最後のクリスマス・イヴを淡々とスルーした駒木がお送りする、恐らく今年最終になるであろう「現代マンガ時評」です。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(5・6合併号)に『スベルヲイトワズ』(作画:森田まさのり)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(6号)より『最強! 都立あおい坂高校野球部』(作画:田中モトユキ)が新連載となります。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年3・4合併号☆ ◎読み切り『MP0』(作画:叶恭弘) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 先述した通り、余りにもノリが軽過ぎるがために決して「名作」には成り得ない作品ではありますが、雑誌の中堅どころで雑誌本来の読者層である若年男子層をガッチリ掴む「人気作」になるだけのポテンシャルは十分に秘めた作品です。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 巻頭カラーはアニメ化が決定した『アイシールド21』。読み切り版の段階から異例に次ぐ異例の経緯を辿って来たこの作品も、遂に来るべき所まで来た…といったところでしょうか。1人のアメフトファンとしては、これを機にアメフトが日本でもメジャースポーツへの道を歩んでくれれば…と思います。 さて、最近またちょっとクオリティに不満を感じているのが『武装錬金』です。確かに随所に施された小ネタは効かされており、脚本も一定以上の水準にはあると思うんですが、敵サイドのキャラクターの掘り下げが……。 あともう1つ悪い意味で気になった作品は『未確認生物ゲドー』。今週から「ジャンプ」定番のバトル物に突入していったわけですが、この手際の悪さというか、流れの不自然さといったら……。「フェニックスを引き渡す」のと「闘技場で戦う」というのが等価値で結ばれてしまうのがどう考えても納得出来ないです。まぁ納得しなくて良いんでしょうが。 最後に全くどうでもいい話ですが、『DEATH NOTE』の竜崎がバナナを食っている時の顔、何か『ムヒョとロージー──』のムヒョの超リアル版みたいに見えませんか? ☆「週刊少年サンデー」2005年新年4・5合併号☆ ◎読み切り『石澤の慎さん』(作画:都築信也) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今週は実力派の作家さんたちが遺憾なく実力を発揮してくれました。 まずは『結界師』。今回はインターミッション的な小エピソードだったのですが、高度な画力と演出力で余韻たっぷりの心温まるお話に仕上がりましたね。 ……しかし、インパクトという点では、今週の「サンデー」は『道士郎でござる』に全部持っていかれたような気がしないでも(笑)。 あと『いでじゅう!』、告白シーンを年末合併号に持って来るってのもエラい話で……。普通なら最終回直前でやるような事ですが、一体これからこの作品はどうなっちゃうんでしょうね? ……というわけで、今週はこれまで。『D-LIVE』の“大統領亡命編”は、“鉄ちゃん運転士奮闘編”に変更すべきだと提言して、ゼミを終わります。年明けは「赤マル」レビューと、「コミックアワード」関連の諸々に取り掛かります。では。 |
2004年度第75回講義 |
「社会学講座」の看板が泣くような体たらくに成り下がって久しい当講座でありますが、タイトルをご覧の通り、久々の新シリーズ発動となりました。 で、そんな今日から始まります新シリーズは、「社会学講座」版・旅行マニュアル。ただし、当講座でやる事ですから、ただの旅ガイドではありません。このところ駒木が年に数回のペースでやっている超過密日程で体を壊しそうな過酷な旅を、皆さんにも是非やってもらおうという、まぁ実にお節介な企画です。 ──さて、毎度の事ながら前置きが『渡る世間は鬼ばかり』の幸楽で日々行われる親子喧嘩くらいクソ長くなりましたが、いよいよ本題へ参りましょう。こちらは山田雅人のセリフくらいの歯切れ良さで行きたいと思います。 では第1回目の今日はちょっとした肩馴らしという事で、この講義シリーズでマニュアルを伝授いたします“駒木流弾丸旅行”というものが、どういうポリシーに基づいて行われるか…というところからお話する事にしましょう。 1.大きく節約し、小さな贅沢を! ……旅行にかかる費用で最も大きなウェイトを占めるのが、交通費と宿泊費でしょう。駒木流弾丸旅行では、この“二大費用”を健康で文化的な最低限度の水準まで削ぎ落とし、その代わり浮いた資金で滞在先の食事のグレードを上げたりしてささやかな贅沢を楽しみます。 2.寝るな。休むな。楽しめ! ……駒木流弾丸旅行では、限られた時間を極限まで有効活用する事をまず第一に考えます。その時、その場所でしか出来ない事を最優先。睡眠や食事などといった1日や2日くらい放ったらかしにしても平気なモノにかける時間は、次の日の活動に重大な支障を来たさない程度で十分です。寝る暇を惜しんでアクティブに楽しみましょう。カロリー制限と激しい運動のお蔭でダイエット効果も抜群です。 ……「旅は道連れ」なんて言葉がある日本では、「一人旅やってます」などと言うと、「1人で寂しくないですか?」…などと言われる事があります。下手に温泉宿へ行こうもんなら、いつ自殺するんだろうと疑われるというのが“ベタな話”とされるくらいです。駒木も講師先の生徒に東京弾丸旅行の話をすると、「え? 旅行? 1人で?」…と、ふじいあきらの口からトランプが出て来た時にギャラリーがするような顔で言われた事もあったりします。 閑話休題。まぁそういうわけで、旅というのは友情・愛情を損ねる危険性があります。ましてや、この講義で扱う駒木流弾丸旅行は、快適さとは程遠い長時間にわたる移動、そしてビッシリ詰まったスケジュールに身を置く過酷な旅でありますから、そんな状況で個人と個人のエゴがぶつかった日には、読売巨人軍における堀内監督と清原選手並の確執に発展してしまいます。 ──とまぁ、今日はこの駒木流弾丸旅行のポリシーについて、簡単なお話をさせて頂きました。いよいよ次回からは旅の計画立案、そして実践へと徐々に話題を膨らませてゆきます。どうかお楽しみに。(次回へ続く) |
2004年度第74回講義 |
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先週のこの時間でお願いした「コミックアワード」推薦の件、ご協力頂きまして誠に有難うございました。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年3・4合併号)に『MP0』(作画:叶恭弘)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年4・5合併号)に読み切り『石澤の慎さん』(作画:都築信也)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) 今回の受賞者一覧には、これが5回目の最終候補となる森田将文さんの名前が。ちょうど当講座が開講された頃に1回目の最終候補リスト掲載があったわけで、もう丸3年の“新人予備軍”生活になっているわけですね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年2号☆ ◎新連載第3回『ムヒョとロージーの魔法律相談所』(作画:西義之) ●絵についての所見(第1回時点からの推移) ●ストーリー・設定についての所見(第1回時点からの推移) 今後の課題としては“上級編”のモノとなりますが、慣れて来ると地味に感じてしまうバトルシーンのアレンジ、過剰にならない程度の新キャラクター補強(敵役だけでなく味方側にも)、読み手に主人公・ムヒョを感情移入させるだけの要素の追加など。これらの要素に重厚なシナリオが加われば、マンガ通を心から唸らせる傑作になるんじゃないかと期待しています。 ●現時点の評価 ◎読み切り『キノコ島の奇跡』(作画:真波プー) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 ただ、今回のシナリオは、「足りない何かを満たす」というエンターテインメントの基本から余りにもかけ離れてしまったのではないでしょうか。シナリオの軸を「声が固まる」という、ある意味世の中的にはどうでもいい部分に置き過ぎ、読み手に「それでどうしたの?」…という疑問を差し挟む余地を与えてしまったように思えました。 ……もっとも、これが前作「ピアニカぼうや」のように、作品の体裁が子供向け絵本のような“マンガ以外”のモノであれば話は別なんですけどね。今回の場合はフォーマットが一般的なエンタメ系ストーリー作品のそれだと思えましたので、前作とは違った評価をさせて頂きました。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『銀魂』は連載1周年巻頭カラー&ファン投票告知。この作品についての思いは冬コミ頒布予定の総集編にも詳しく書きましたが、それにしても連載当初の事を考えると、このアニバーサリーは感慨深いものがありますね。 さて、そんな巻末近辺をうろついている『いちご100%』は、期せずして東・南・西・北の大四喜成立という事態に。凄いですねえ。店によってはダブル役満扱いですよ。しかもこの新年を迎えようかと言う時期に季節感外れっぱなしの夏休みネタ。そんなに読者サービスしたいかと(笑) ☆「週刊少年サンデー」2005年新年2号☆ ◎読み切り『伝説の帰宅部 Returner』(作画:森尾正博) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 しかし、この作品はどうにも世界観の作り込みが甘いのが難点です。誤解を恐れず言えば、リアリティが余りにも欠如し過ぎているんですよね。 ──と、七面倒臭い嫌事をダラダラと述べて来ましたが、そういった欠点をカモフラージュするだけの構成と演出力に長けている作品である事も確かです。深い事を考えずに読み飛ばす上では、そんな「文字通りの絵空事」だとか「感情移入を阻害する云々」などといった大仰な事は関係なく、バトルと乳首をスカッと楽しめるんじゃないでしょうかね。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ さて、今週は時間も余裕が無いので『モンキーターン』の総括だけ。 ……といったところで今週はこれまで。では、これから荷物をまとめてちょっとリフレッシュ旅行に行って来ます。実はあと3時間ほどで出発しないといけないのです(笑)。ではでは。 |
2004年度第73回講義 |
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気がつけば、今年のJRAG1レースもあと2つ。そして、気がついたら駒木、この秋のG1、プライベート馬券は全敗だったりするわけですが。 毎週スクランブル体制ばっかりやってられませんので、今週はとりあえず研究室メンバーを招集してみました。果たして結論が出るのやら、まぁ「ドリフ大爆笑」の雷様コントを見るような生温かい目で、どうぞご覧下さい。
駒木:「え〜、第24回どうすんだ馬券当たんねぇよ対策会議〜」
……どの馬も強調材料に欠けるんだけど、まぁ2連続で安定したレースをしてるし、展開も向きそうだしで一応ペールギュント。同じ公営兵庫出身の岩田騎手にG1制覇を先にやられちゃった小牧太騎手にしてみても、ここは踏ん張り所だろうし。関東の人にはピンと来ないかも知れないけど、兵庫のフトシって言えば公営時代はアンカツと並ぶ存在だったんだからね。 |
2004年度第72回講義 |
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入稿完了と同時に猛烈な眼精疲労と虚脱感に襲い掛かられて四苦八苦の駒木ハヤトです。 ──ところで話は変わるのですが、今年も12月に入りまして、いよいよ開講3周年記念式典兼「仁川経済大学コミックアワード」を開催する時期となりました。 推薦要件は「『週刊少年ジャンプ』&『週刊少年サンデー』系列誌以外の商業誌に掲載され、03年12月〜04年11月に単行本1巻が発売された長編連載作品」です。「ジャンプ」&「サンデー」系作品とは違い、作品の雑誌掲載日ではなく単行本発売日を基準にしている事にご注意下さい。 推薦は出来ればメールでお願いしたいのですが、メールを使える環境に無い方は談話室(BBS)ででも構いません。推薦の際にはメール及びBBS書き込みのタイトルに「コミックアワード推薦」と明記の上、推薦したい作品名とその著者名、初出掲載誌名、それから簡単な推薦文(「〜〜な所が良いと思います」程度で構いません)をお願いします。 定期的に「現代マンガ時評」を受講されている方ならば当ゼミの“評価A以上”がどれくらいレアなのかはご承知の事と思いますが、「この作品なら!」というお薦めがあれば、是非お願いします。ただし、「せっかく推薦してやったのにノミネートされなかった!」…とか後で言うのはナシでお願いしますね(笑)。所詮は駒木のやる事ですから、気にしない気にしない。 ──と、長々と前フリで喋り過ぎましたが、今週のゼミを始めます。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年2号)に『キノコ島の奇跡』(作画:真波プー)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年3号)に読み切り『伝説の帰宅部 Returner』(作画:森尾正博)」が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) ※手塚賞 ……「ジャンプ」系両賞は最終候補者の殆どが過去に受賞・最終候補歴のある“新人予備軍”で、中にはデビュー済みの人までいるという異様なラインナップ。その影響もあってか「手塚賞」の方はなかなかの高水準だったようですが、逆の見方をすれば、「手塚賞」と「赤塚賞」が“新人予備軍”以外の一般投稿者から敬遠されている…という事になりますね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年1号☆ ◎読み切り『デビルヴァイオリン』(作画:大竹利明) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 あ、あと気になったのはギャグの挟み方でしょうか。ストーリーの腰を折るようなギャグも決して悪いとは言えないのですが、それならちゃんと笑いを取れるようにギャグの技術も磨くべきだと思います。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『銀魂』に、何だかいかにもアシスタントが描きました的なモブ(群集)キャラが一杯……。まぁモブをアシスタントに描かせるのは誰でもやってる事ではあるんですが、顔がアップになってる場面まで全く違うタッチのアシさんに描かせるのは如何なものかと。…とは言っても『こち亀』に比べたら屁でもないレヴェルなんですけどね(笑)。 ところでその『こち亀』では、金が金を呼び過ぎて面白くないギャンブルというのをやってましたが、実際にもバブル期にマンション麻雀で億単位を稼いだと言われるプロの人などは、点5や点ピン程度のレートでは“逆レート負け”して勝率が落ちるとかどうとか。 ☆「週刊少年サンデー」2005年新年2号☆ ◎読み切り『すけっとはメガネくん』(作画:寒川一之) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 で、この作品も「もしも、野球マニアの将棋プロがキャッチャーをやったら?」…という、トンデモ系のメインアイディア1つのお話ですので、先に挙げたような傾向も否定出来ません。将棋の盤面や手順を覚えるのと野球の配球や打者のクセを覚えるのとでは勝手が随分と違うでしょうし、それ以前に“将棋の棋士が野球をする”という部分からして取って付けた感が漂って来ます。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今日はざっと一言感想を書き連ねていきます。 『MAJOR』は嫌なヤツが改心する“イベント”の回でした。まどろっこしくてクサい芝居ではなく、何気ない1つのセリフを心のカギにしたという配慮が憎いですね。この作品の製作過程からして、どう考えても後付けでしょうが、絶妙の好手だったと思います。 『いでじゅう!』はもう、ギャグもコメディも通り越して、ほとんど青春恋愛ストーリーになっちゃってますなぁ。若いって良いなあと、最近職場でもしみじみと思うこの頃であります(笑)。 『モンキーターン』は最終回前にして、因縁の対決が遂に決着。最低限度のリアリティを保った範囲で擬似必殺技バトルを展開させた技量はやはり素晴らしいの一言ですね。競艇を観ない人にはどう伝わったか判りませんが、あれが実際のレースなら伝説クラスの一戦になるんじゃないでしょうか。 『D−LIVE』は、メインシナリオよりも鉄道関連のウンチクの方が印象強すぎです(笑)。いわゆる“鉄”の人たちの知識の深さと、それを語り出した時の止まらなさ加減が見事に描写されていて感服の一言です。ただ、この見事さは、この作品の商業的成功には決して繋がらないんでしょうねぇ……。 ……といったところで今週はこれまで。来週からは高校の仕事が休みに入りますので、多少はフットワークが軽くなると思います。どうぞご期待の程を。 |
2004年度第71回講義 |
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申し訳有りません。今週も諸々の事情により“スクランブル体制”でお送りします。
前哨戦・ファンタジーSを圧勝したラインクラフトの本命不動、焦点は2着争いの堅いレース……と思われていたが、土曜夕方から夜にかけて阪神地方は台風襲来かと思われるような大雨に見舞われて、馬場渋化は避けられない模様。出走全馬が重より悪い芝馬場の経験が無く、一気に不確定要素の多い波乱含みの様相を呈して来た。ただ、天気は日曜午後から回復に向かうようなので、馬場状態にはレース直前まで注視を怠らないよう申し上げておく。開幕週だけに稍重までならそれほど神経質になる必要はないだろう。 ステップレースはファンタジーS組と別路線組に分けられるだろう。 展開はほとんどの馬が先行か、最悪でも8〜9番手でレースを進めたい馬で、スタート直後のポジション争いは極めて熾烈なものになりそうだ。この辺は出たとこ勝負なので予想は困難だが、先行馬が10番手以降に回らされると厳しくなるだろう。特に外枠の先行馬は、位置取りで距離損を強いられるので、苦しい展開になるのではないか。 ……さて、それでは駒木のフォーカスを紹介しよう。
本命はやはり、人気もしているが地力上位のラインクラフト。実力をフルに発揮出来さえすれば、今回も次元の違いを見せ付けてくれそうだ。 馬連3-12、1-3、1-12、3-15、3-6、3-10の6点(馬場回復時は1-12を12-15に変更) そして、今回もフォーカスだけの参加になってしまった、3人娘のフォーカスは以下の通りです。彼女たちのファンの皆さん、申し訳無いです。 栗藤珠美…ラインクラフトの軸鉄板。馬連流し3−12、17、15、5、6の5点。 ……ということになりました。来週は多少マシな講義がお届けできるんではないかと思います。どうか何卒。 |
2004年度第70回講義 |
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そうか、これがお盆前や12月初旬に多くの人が使っていた「修羅場」という言葉が適用される事態なのだな、などと考える駒木ハヤトです。 さて、どうでもいい前口上はコレくらいにして講義を始めます。今本当に修羅場に入ってるのは、実際に年末頒布予定の『現代マンガ時評04年度総集編』をご覧になればお分かりになると思います。何しろ、今日これからお送りする内容が収録されてますから。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年1号)に『デビルヴァイオリン』(作画:大竹利明)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年2号)に読み切り『すけっとはメガネくん』(作画:寒川一之)が掲載されます。
受賞者の皆さんのキャリアは以下の通りです。 ……今回から新たに作画部門もスタートし、今や「手塚賞」に替わる「ジャンプ」系新人作家の登龍門となった感のある「ストキン」ですが、特に今回は色々な意味で内容の“濃い”回でしたね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年53号☆ ◎新連載『ムヒョとロージーの魔法律相談所』(作画:西義之) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 ストーリーに関しては、プロットがやや新鮮味に欠け、脚本に若干説明的過ぎる嫌いがあって弱含みであるものの、設定の持つパワーと演出力のお蔭で、その欠点の悪影響が最小限に抑えているように思えます。ゲストキャラ(依頼人)の感情表現もややオーバーなくらいに強調し、動機付けを明確にしているのでラストシーンにも説得力がありました。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今回の『BLEACH』は、久保さんの持ち味である演出力と脚本力が完璧に決まった会心の作。2次元の平面な絵に過ぎないキャラクターに生きた感情を持たせ、更にそれを誌面を突き破って読者の脳ミソにまで伝わらせるこのパワーは凄まじいの一言です。 『武装錬金』は第1回のキャラクター人気投票の結果発表。優勝が斗貴子さんというのは予想通りでしたが、思ったほど後続との差が開かなかった感じ。そして熾烈な2着争いは少差でカズキがパピヨンを制して主人公の面目躍如。しかし、やおい本向け美形キャラが上位を占めがちな「ジャンプ」の人気投票としては、ちょっと「らしからぬ」結果ではありますね。 先週は「チェックポイント」がお休みだったため、採り上げられませんでしたが、『未確認生物ゲドー』の“残留”が決定したようですね。この、千代大海が際どくカド番を脱出し続けるような綱渡りはいつまで続くんでしょうか。……あ、いや別にこの作品に恨みも何も無いですが。 ☆「週刊少年サンデー」2005年新年1号☆ ◎読み切り『TWIN-kle STAR』(作画:谷古宇剛) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 あと、これは揚げ足取りに近いかも知れませんが、主人公の弟の方が帰宅部即復帰でいきなりスーパープレイというのは、余りにも御都合主義でリアリティに欠けるような気も。ボレーシュートをバーに当てて「練習不足」とありましたが、それなら「久々のプレイであんな事が!」…と、素質を裏付ける出来事に転化した方がまだ良かったと思います。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今週から巻末コメントはフリーコメントに。まぁ質問もネタ切れの傾向が強かったですし、仕方ないですかね。ただ、「サンデー」の場合は数年周期でフリーコメントと質問形式が交互に循環してますので、また数年後には質問コーナーになるのでしょう。大体、何人かの作家さんが「書く事無えよ」と言い出して質問コーナーに戻るんですよね。……というか、もう今週の時点で「書く事無い」が出てますが(笑)。 さて、今回で最終回を向かえたのが『DAN DOH!! ─ネクストジェネレーション─』。元々、アニメ化に伴う連載復活でしたので、そのアニメが短期打ち切りになってしまっては、こちらの命脈も続かなかったというところですね。 ……来週には色んな事がいっぺんに片付きますので、今度はいよいよコミックアワードに向けての準備も進められると思います。不義理の連続で受講される気持ちも遠のきがちかと思いますが、どうか何卒。 |