「社会学講座」アーカイブ(演習《現代マンガ時評》・11)
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講義一覧
12/24(第76回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(12月第4週分・合同)
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2004年度第76回講義 |
今日はよりによってクリスマス・イヴでありますが、ふと気になってこの3年ばかりの12月24日に駒木が何をしていたかを「観察日誌・レポート」で振り返ってみたところ……。 _| ̄|○
まぁそんなこんなで、非常に冴えないまま20代最後のクリスマス・イヴを淡々とスルーした駒木がお送りする、恐らく今年最終になるであろう「現代マンガ時評」です。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(5・6合併号)に『スベルヲイトワズ』(作画:森田まさのり)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(6号)より『最強! 都立あおい坂高校野球部』(作画:田中モトユキ)が新連載となります。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年3・4合併号☆ ◎読み切り『MP0』(作画:叶恭弘) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 先述した通り、余りにもノリが軽過ぎるがために決して「名作」には成り得ない作品ではありますが、雑誌の中堅どころで雑誌本来の読者層である若年男子層をガッチリ掴む「人気作」になるだけのポテンシャルは十分に秘めた作品です。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 巻頭カラーはアニメ化が決定した『アイシールド21』。読み切り版の段階から異例に次ぐ異例の経緯を辿って来たこの作品も、遂に来るべき所まで来た…といったところでしょうか。1人のアメフトファンとしては、これを機にアメフトが日本でもメジャースポーツへの道を歩んでくれれば…と思います。 さて、最近またちょっとクオリティに不満を感じているのが『武装錬金』です。確かに随所に施された小ネタは効かされており、脚本も一定以上の水準にはあると思うんですが、敵サイドのキャラクターの掘り下げが……。 あともう1つ悪い意味で気になった作品は『未確認生物ゲドー』。今週から「ジャンプ」定番のバトル物に突入していったわけですが、この手際の悪さというか、流れの不自然さといったら……。「フェニックスを引き渡す」のと「闘技場で戦う」というのが等価値で結ばれてしまうのがどう考えても納得出来ないです。まぁ納得しなくて良いんでしょうが。 最後に全くどうでもいい話ですが、『DEATH NOTE』の竜崎がバナナを食っている時の顔、何か『ムヒョとロージー──』のムヒョの超リアル版みたいに見えませんか? ☆「週刊少年サンデー」2005年新年4・5合併号☆ ◎読み切り『石澤の慎さん』(作画:都築信也) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今週は実力派の作家さんたちが遺憾なく実力を発揮してくれました。 まずは『結界師』。今回はインターミッション的な小エピソードだったのですが、高度な画力と演出力で余韻たっぷりの心温まるお話に仕上がりましたね。 ……しかし、インパクトという点では、今週の「サンデー」は『道士郎でござる』に全部持っていかれたような気がしないでも(笑)。 あと『いでじゅう!』、告白シーンを年末合併号に持って来るってのもエラい話で……。普通なら最終回直前でやるような事ですが、一体これからこの作品はどうなっちゃうんでしょうね? ……というわけで、今週はこれまで。『D-LIVE』の“大統領亡命編”は、“鉄ちゃん運転士奮闘編”に変更すべきだと提言して、ゼミを終わります。年明けは「赤マル」レビューと、「コミックアワード」関連の諸々に取り掛かります。では。 |
2004年度第74回講義 |
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先週のこの時間でお願いした「コミックアワード」推薦の件、ご協力頂きまして誠に有難うございました。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年3・4合併号)に『MP0』(作画:叶恭弘)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年4・5合併号)に読み切り『石澤の慎さん』(作画:都築信也)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) 今回の受賞者一覧には、これが5回目の最終候補となる森田将文さんの名前が。ちょうど当講座が開講された頃に1回目の最終候補リスト掲載があったわけで、もう丸3年の“新人予備軍”生活になっているわけですね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年2号☆ ◎新連載第3回『ムヒョとロージーの魔法律相談所』(作画:西義之) ●絵についての所見(第1回時点からの推移) ●ストーリー・設定についての所見(第1回時点からの推移) 今後の課題としては“上級編”のモノとなりますが、慣れて来ると地味に感じてしまうバトルシーンのアレンジ、過剰にならない程度の新キャラクター補強(敵役だけでなく味方側にも)、読み手に主人公・ムヒョを感情移入させるだけの要素の追加など。これらの要素に重厚なシナリオが加われば、マンガ通を心から唸らせる傑作になるんじゃないかと期待しています。 ●現時点の評価 ◎読み切り『キノコ島の奇跡』(作画:真波プー) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 ただ、今回のシナリオは、「足りない何かを満たす」というエンターテインメントの基本から余りにもかけ離れてしまったのではないでしょうか。シナリオの軸を「声が固まる」という、ある意味世の中的にはどうでもいい部分に置き過ぎ、読み手に「それでどうしたの?」…という疑問を差し挟む余地を与えてしまったように思えました。 ……もっとも、これが前作「ピアニカぼうや」のように、作品の体裁が子供向け絵本のような“マンガ以外”のモノであれば話は別なんですけどね。今回の場合はフォーマットが一般的なエンタメ系ストーリー作品のそれだと思えましたので、前作とは違った評価をさせて頂きました。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『銀魂』は連載1周年巻頭カラー&ファン投票告知。この作品についての思いは冬コミ頒布予定の総集編にも詳しく書きましたが、それにしても連載当初の事を考えると、このアニバーサリーは感慨深いものがありますね。 さて、そんな巻末近辺をうろついている『いちご100%』は、期せずして東・南・西・北の大四喜成立という事態に。凄いですねえ。店によってはダブル役満扱いですよ。しかもこの新年を迎えようかと言う時期に季節感外れっぱなしの夏休みネタ。そんなに読者サービスしたいかと(笑) ☆「週刊少年サンデー」2005年新年2号☆ ◎読み切り『伝説の帰宅部 Returner』(作画:森尾正博) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 しかし、この作品はどうにも世界観の作り込みが甘いのが難点です。誤解を恐れず言えば、リアリティが余りにも欠如し過ぎているんですよね。 ──と、七面倒臭い嫌事をダラダラと述べて来ましたが、そういった欠点をカモフラージュするだけの構成と演出力に長けている作品である事も確かです。深い事を考えずに読み飛ばす上では、そんな「文字通りの絵空事」だとか「感情移入を阻害する云々」などといった大仰な事は関係なく、バトルと乳首をスカッと楽しめるんじゃないでしょうかね。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ さて、今週は時間も余裕が無いので『モンキーターン』の総括だけ。 ……といったところで今週はこれまで。では、これから荷物をまとめてちょっとリフレッシュ旅行に行って来ます。実はあと3時間ほどで出発しないといけないのです(笑)。ではでは。 |
2004年度第72回講義 |
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入稿完了と同時に猛烈な眼精疲労と虚脱感に襲い掛かられて四苦八苦の駒木ハヤトです。 ──ところで話は変わるのですが、今年も12月に入りまして、いよいよ開講3周年記念式典兼「仁川経済大学コミックアワード」を開催する時期となりました。 推薦要件は「『週刊少年ジャンプ』&『週刊少年サンデー』系列誌以外の商業誌に掲載され、03年12月〜04年11月に単行本1巻が発売された長編連載作品」です。「ジャンプ」&「サンデー」系作品とは違い、作品の雑誌掲載日ではなく単行本発売日を基準にしている事にご注意下さい。 推薦は出来ればメールでお願いしたいのですが、メールを使える環境に無い方は談話室(BBS)ででも構いません。推薦の際にはメール及びBBS書き込みのタイトルに「コミックアワード推薦」と明記の上、推薦したい作品名とその著者名、初出掲載誌名、それから簡単な推薦文(「〜〜な所が良いと思います」程度で構いません)をお願いします。 定期的に「現代マンガ時評」を受講されている方ならば当ゼミの“評価A以上”がどれくらいレアなのかはご承知の事と思いますが、「この作品なら!」というお薦めがあれば、是非お願いします。ただし、「せっかく推薦してやったのにノミネートされなかった!」…とか後で言うのはナシでお願いしますね(笑)。所詮は駒木のやる事ですから、気にしない気にしない。 ──と、長々と前フリで喋り過ぎましたが、今週のゼミを始めます。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年2号)に『キノコ島の奇跡』(作画:真波プー)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年3号)に読み切り『伝説の帰宅部 Returner』(作画:森尾正博)」が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) ※手塚賞 ……「ジャンプ」系両賞は最終候補者の殆どが過去に受賞・最終候補歴のある“新人予備軍”で、中にはデビュー済みの人までいるという異様なラインナップ。その影響もあってか「手塚賞」の方はなかなかの高水準だったようですが、逆の見方をすれば、「手塚賞」と「赤塚賞」が“新人予備軍”以外の一般投稿者から敬遠されている…という事になりますね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。よくあるご質問とレビューにあたってのスタンスは04年1月14日付講義冒頭をご覧下さい。 ☆「週刊少年ジャンプ」2005年新年1号☆ ◎読み切り『デビルヴァイオリン』(作画:大竹利明) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 あ、あと気になったのはギャグの挟み方でしょうか。ストーリーの腰を折るようなギャグも決して悪いとは言えないのですが、それならちゃんと笑いを取れるようにギャグの技術も磨くべきだと思います。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『銀魂』に、何だかいかにもアシスタントが描きました的なモブ(群集)キャラが一杯……。まぁモブをアシスタントに描かせるのは誰でもやってる事ではあるんですが、顔がアップになってる場面まで全く違うタッチのアシさんに描かせるのは如何なものかと。…とは言っても『こち亀』に比べたら屁でもないレヴェルなんですけどね(笑)。 ところでその『こち亀』では、金が金を呼び過ぎて面白くないギャンブルというのをやってましたが、実際にもバブル期にマンション麻雀で億単位を稼いだと言われるプロの人などは、点5や点ピン程度のレートでは“逆レート負け”して勝率が落ちるとかどうとか。 ☆「週刊少年サンデー」2005年新年2号☆ ◎読み切り『すけっとはメガネくん』(作画:寒川一之) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 で、この作品も「もしも、野球マニアの将棋プロがキャッチャーをやったら?」…という、トンデモ系のメインアイディア1つのお話ですので、先に挙げたような傾向も否定出来ません。将棋の盤面や手順を覚えるのと野球の配球や打者のクセを覚えるのとでは勝手が随分と違うでしょうし、それ以前に“将棋の棋士が野球をする”という部分からして取って付けた感が漂って来ます。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今日はざっと一言感想を書き連ねていきます。 『MAJOR』は嫌なヤツが改心する“イベント”の回でした。まどろっこしくてクサい芝居ではなく、何気ない1つのセリフを心のカギにしたという配慮が憎いですね。この作品の製作過程からして、どう考えても後付けでしょうが、絶妙の好手だったと思います。 『いでじゅう!』はもう、ギャグもコメディも通り越して、ほとんど青春恋愛ストーリーになっちゃってますなぁ。若いって良いなあと、最近職場でもしみじみと思うこの頃であります(笑)。 『モンキーターン』は最終回前にして、因縁の対決が遂に決着。最低限度のリアリティを保った範囲で擬似必殺技バトルを展開させた技量はやはり素晴らしいの一言ですね。競艇を観ない人にはどう伝わったか判りませんが、あれが実際のレースなら伝説クラスの一戦になるんじゃないでしょうか。 『D−LIVE』は、メインシナリオよりも鉄道関連のウンチクの方が印象強すぎです(笑)。いわゆる“鉄”の人たちの知識の深さと、それを語り出した時の止まらなさ加減が見事に描写されていて感服の一言です。ただ、この見事さは、この作品の商業的成功には決して繋がらないんでしょうねぇ……。 ……といったところで今週はこれまで。来週からは高校の仕事が休みに入りますので、多少はフットワークが軽くなると思います。どうぞご期待の程を。 |
2004年度第70回講義 |
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そうか、これがお盆前や12月初旬に多くの人が使っていた「修羅場」という言葉が適用される事態なのだな、などと考える駒木ハヤトです。 さて、どうでもいい前口上はコレくらいにして講義を始めます。今本当に修羅場に入ってるのは、実際に年末頒布予定の『現代マンガ時評04年度総集編』をご覧になればお分かりになると思います。何しろ、今日これからお送りする内容が収録されてますから。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(新年1号)に『デビルヴァイオリン』(作画:大竹利明)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年2号)に読み切り『すけっとはメガネくん』(作画:寒川一之)が掲載されます。
受賞者の皆さんのキャリアは以下の通りです。 ……今回から新たに作画部門もスタートし、今や「手塚賞」に替わる「ジャンプ」系新人作家の登龍門となった感のある「ストキン」ですが、特に今回は色々な意味で内容の“濃い”回でしたね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年53号☆ ◎新連載『ムヒョとロージーの魔法律相談所』(作画:西義之) ●作者略歴 ●ストーリー・設定についての所見 ストーリーに関しては、プロットがやや新鮮味に欠け、脚本に若干説明的過ぎる嫌いがあって弱含みであるものの、設定の持つパワーと演出力のお蔭で、その欠点の悪影響が最小限に抑えているように思えます。ゲストキャラ(依頼人)の感情表現もややオーバーなくらいに強調し、動機付けを明確にしているのでラストシーンにも説得力がありました。 ●現時点の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今回の『BLEACH』は、久保さんの持ち味である演出力と脚本力が完璧に決まった会心の作。2次元の平面な絵に過ぎないキャラクターに生きた感情を持たせ、更にそれを誌面を突き破って読者の脳ミソにまで伝わらせるこのパワーは凄まじいの一言です。 『武装錬金』は第1回のキャラクター人気投票の結果発表。優勝が斗貴子さんというのは予想通りでしたが、思ったほど後続との差が開かなかった感じ。そして熾烈な2着争いは少差でカズキがパピヨンを制して主人公の面目躍如。しかし、やおい本向け美形キャラが上位を占めがちな「ジャンプ」の人気投票としては、ちょっと「らしからぬ」結果ではありますね。 先週は「チェックポイント」がお休みだったため、採り上げられませんでしたが、『未確認生物ゲドー』の“残留”が決定したようですね。この、千代大海が際どくカド番を脱出し続けるような綱渡りはいつまで続くんでしょうか。……あ、いや別にこの作品に恨みも何も無いですが。 ☆「週刊少年サンデー」2005年新年1号☆ ◎読み切り『TWIN-kle STAR』(作画:谷古宇剛) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 あと、これは揚げ足取りに近いかも知れませんが、主人公の弟の方が帰宅部即復帰でいきなりスーパープレイというのは、余りにも御都合主義でリアリティに欠けるような気も。ボレーシュートをバーに当てて「練習不足」とありましたが、それなら「久々のプレイであんな事が!」…と、素質を裏付ける出来事に転化した方がまだ良かったと思います。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 今週から巻末コメントはフリーコメントに。まぁ質問もネタ切れの傾向が強かったですし、仕方ないですかね。ただ、「サンデー」の場合は数年周期でフリーコメントと質問形式が交互に循環してますので、また数年後には質問コーナーになるのでしょう。大体、何人かの作家さんが「書く事無えよ」と言い出して質問コーナーに戻るんですよね。……というか、もう今週の時点で「書く事無い」が出てますが(笑)。 さて、今回で最終回を向かえたのが『DAN DOH!! ─ネクストジェネレーション─』。元々、アニメ化に伴う連載復活でしたので、そのアニメが短期打ち切りになってしまっては、こちらの命脈も続かなかったというところですね。 ……来週には色んな事がいっぺんに片付きますので、今度はいよいよコミックアワードに向けての準備も進められると思います。不義理の連続で受講される気持ちも遠のきがちかと思いますが、どうか何卒。 |
2004年度第68回講義 |
季節外れの小学館の人事異動に思いを馳せる、11月最後の「現代マンガ時評」を始めます。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(53号)より『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(作画:西義之)が新連載となります。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(新年1号)に読み切り『TWIN-kle STAR』(作画:谷古宇剛)が掲載されます。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年52号☆ ◎読み切り『よしっ!!』(作画:福島鉄平) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 あ、なんか全編貶しっ放しになってしまいましたが、全体的な構成などに関しては「さすが」と思わせるだけのモノがあったと申し添えておきます。決して成功したと思えない設定・ストーリーでも、最後までスンナリと読ませてしまうのですから地力は確かなのでしょう。ただ、その力の使い所を間違えているような気がするのです。 ●今回の評価 ◎読み切り『HALLOO SUNSHINE』(作画:西公平) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 『ONE PIECE』は良い所まで来て、今週は作者結婚のため“取材”休暇。本人欠席のまま、巻末コメント欄では結婚式に出席した和月組ご一同様より祝辞が掲載されました。 『こち亀』は新発売の関連書籍との連動企画。駒木も夏の東京旅行で亀戸から東武亀戸線に乗る機会があったのですが、程好い寂れっぷりにしみじみしたのを思い出します。一旅行者としては、東京という所は何かにつけて両極端な感じがします。 いよいよ終幕間近かと思われる『未確認生物ゲドー』、今週出て来たフェニックス細胞に侵食された異形の怪物にはちょっと「ウゥッ」と来るものが(苦笑)。少し前に一部で流行った“蓮コラ”みたいな、異形の集合物が生理的に受け付けないんです。理科の教科書の口絵にあった蜂の巣のアップ写真もダメだったなぁ……。 ☆「週刊少年サンデー」2004年52号☆ ◎読み切り『あるふぁ!』(作画:桜河貞宗) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ今回に限って言えば、ストーリーテリングを理詰めでカツカツに構成し過ぎてしまった嫌いがありますね。登場人物の設定や言動に“遊び”(いわゆる裏設定など、ストーリーに関係ない部分)が無いため、話の流れがいちいち段取り臭く、キャラ立ちも弱いままになってしまいました。 これも程度の問題なのですが、桜河さんの場合、理屈に頼らない話作りをする訓練というのも必要なのかも知れませんね。とりあえずキャラクターを作ってみて、それらがアドリブで動いていくうち、勝手にストーリーが出来ていた…みたいな事を試してみるのも一策でしょう。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「現在、注目している人物」。 さて、今週から新展開なのは『クロザクロ』。しかし、この無国籍っぷりは凄いですなぁ(笑)。何だか三池崇史監督の映画みたいな雰囲気が漂って来て、いよいよ「週刊少年サンデー」じゃなくなって来たような感じですね。 一方、いよいよ完結へ向けて最終エピソードに突入したのが『モンキーターン』。連載開始当時は賞金王決定戦の常連だった洞口父とデビュー前の新人だった青島が、揃って賞金王シリーズに斡旋されて同じ場所でモニターテレビを眺めてる…というあたりに時の流れを感じてしまいます。 今週『ハヤテのごとく!』とネタが被るという異次元殺法が炸裂したのは『からくりサーカス』。それにしても、わざわざミンシアにコスプレさせる理由をどこに見出したのか、藤田和日郎さんに是非とも伺ってみたい気分であります(笑)。 |
2004年度第67回講義 |
今週のゼミ後半分は、かねてから予告しておりました通り、「読書メモ」と「少年ジャンプ・ギャグスペシャル’05」(←12月1日発行扱いで、雑誌業界的には新年増刊号なんですね)のレビューをお送りします。 それでは、まずは「読書メモ」の方から。今回は“玉石混交、但し殆ど石”といった状況の「週刊少年サンデー」の隔月刊増刊の中で、キラリと光る“玉”を掘り出してみました。単行本のこととなるとケチ臭い小学館が増刊連載にも関わらず単行本を出し、間もなく週刊本誌にも登場予定のこの作品です。では、どうぞ。 ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ◇駒木博士の読書メモ(11月第3週)◇ ◎『あやかし堂のホウライ』(作画:金田達也《原案協力:藤田和日郎》/増刊「少年サンデー・スーパー」連載中) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ、課題も無いわけではありません。第4話は第3話までとは異なり、コメディ色の強い趣向のお話だったのですが、これはやや不発気味だったように思えました。今後、週刊連載も念頭に置くとすれば、この辺の配慮も必要になって来るでしょう。 ……とまぁそういうわけで、第1話を一読した段階では、その余りの技術水準の高さに「藤田さんが事実上の原作者ではないか?」…と邪推したりもしたのですが、藤田さんの公式コメントからすると、藤田さんはあくまで原案段階で関わっているだけの模様。どうやら金田さんは“藤田流”の免許皆伝・正当後継者とも言うべきテクニシャンのようですね。 ●今回の評価 ◆「少年ジャンプ・GAG Special '2005」レビュー◆ ……というわけで、後半戦は「ジャンプ」ギャグ増刊のレビューをお送りします。ただし、今回は新人・若手作家さんの作品を中心に、内容もいつもより若干短めでお送りします。他意は無く、「嫌事ばかり延々と聞きたくないでしょう?」…という話ですのでご理解の程を。 なお、今回は雑誌の目玉が低年齢層を“顧客”にしている『ボーボボ』だったためか、全体的に男子小・中学生をメインターゲットにしたと思われる(もっと言えばウンコネタなど下ネタ中心の構成の)作品が目立ちました。このため、当講座の受講生さんのように「ジャンプ」読者としては高年齢層にあたる方々にとっては「他愛が無さ過ぎる」もしくは「チープで下品過ぎて、笑えるかどうかは別にして不快だ」と思われる作品も多かったのではないかと思います。 ◎読み切り『おれたちのバカ殿』(作画:ポンセ前田) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『LUCKY☆CHILDタケル』(作画:後藤竜児) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 とはいえ、ギャグの見せ方については随分と手慣れてきたなぁ…といった印象です。テクニックだけなら若手作家さんの中でも上位クラスに入って来たのではないかと思わせてくれました。 ●今回の評価 ◎読み切り『一九ポンチ咄』(作画:大亜門) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『多摩川キングダム』(作画:風間克弥) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価
●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『ループ☆魔法典』(作画:岩淵成太郎) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『黒子女子』(作画:梅尾光加) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグ(及びストーリー&設定)についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『影武者』(作画:菅家健太) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『大石浩二ってアレでしょ? 尿検査でいつも引っかかる人でしょ?』(作画:大石浩二) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『猫又マタムネ』(作画:降矢大輔) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグ(ストーリー&コメディ)についての所見 ●今回の評価 ※総評…A−以上の評価をつけられた作品はゼロ。B+評価も10作品中僅かに2作品で、やはりこれは低調な結果と言わざるを得ません。いくら過去の実績が乏しいメンバー中心のラインナップとは言え、わざわざ代金を支払ってまで代原クラスの作品を読まされるのは、一読者として堪らないモノがありました。 何やかんやといって、結構なボリュームになってしまいましたが、如何だったでしょうか。酷評続きでストレスが溜まり気味の受講生さんもおられるかと思いますが、“仕様”という事でどうかご容赦下さい。 それでは今日の講義を終わります。次回講義をお楽しみに。 |
2004年度第65回講義 |
公式発表ではありませんが、『絶対可憐チルドレン』の来春からの本格連載開始が、作者・椎名高志さんご本人から発表されましたね。増刊掲載の読み切り版から追いかけて来た者としては嬉しい限りです。 ところで今週は、その「サンデー」は先週号が一足早い合併号だったため、1週休み。とりあえず今日は「ジャンプ」分、ひょっとしたら実施できるかも知れない明日の後半分は「ジャンプ」のギャグ増刊関連分と「読書メモ」特集ということになるかと思います。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(52号)に読み切り『よしっ!!』(作画:福島鉄平)が掲載されます。 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(52号)に読み切り『HALLOO SUNSHINE』(作画:西公平)が掲載されます。 ※今週前半のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年51号☆ ◎読み切り『スーパーメテオ』(作画:高橋一郎) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『師匠とぼく』(作画:川口幸範) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただしこの作品、プロットやストーリーそのものは非常に弱く、有り体に言うと「有って無きが如しのストーリー」という感じになっています。ストーリー全体と登場人物ごとの5W1Hが曖昧なため、作品のテーマがぼやけてしまったのも、その一因でしょう。 ●今回の評価 ◎代原読み切り『スクールバトル’04』(作画:前田竜幸) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価
……というわけで、何とか3作品のレビューを間に合わせる事が出来ました。後半も早い時期に実施できるよう頑張ります。 |
2004年度第63回講義 |
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アニメ『げんしけん』を観ながら、「この絵は『ナディア』の島編か」…などと呟きたくなる秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか、当講座専任講師の駒木ハヤトです。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(51号)に読み切り『スーパーメテオ』(作画:高橋一郎)が掲載されます。 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(51号)に読み切り『師匠とぼく』(作画:川口幸範)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(52号)に読み切り『あるふぁ!』(作画:桜河貞宗)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) 先月(佳作1作品、最終候補11作品)の反動でしょうか、今月は佳作ナシで最終候補作品も少なく、やや寂しい審査結果発表となりました。新人さんの層が特に分厚いと思われる「ジャンプ」でもこういう事があるものなんですね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年50号☆ ◎読み切り『ストライカー義経』(作画:加地君也) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 一方、明らかに失点の材料と思われるのが各種設定です。特にメインアイディアであるはずの“義経(牛若丸)&弁慶+サッカー”が、極めて中途半端なこじつけに終わってしまったのは致命的な欠陥と言わざるを得ないでしょう。“単なる高さのある垂直飛び=八艘飛び”で“顔面ブロック=弁慶仁王立ち”程度の結びつきでは、敢えて現実感の無いこの設定を採用した意義は薄く、まだ普通のサッカーマンガにして普通の青春ドラマにした方が無理がない分だけマシだったかも知れません。 それでもまだ登場人物のキャラクターが上手く出来ていれば、キャラクター主導型の作品として評価する余地は有ったと思うのですが、残念ながら……。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今週は時間も足りないので控えめに。 まずは今週で第1部完となった『NARUTO』。個人的にはタイミング的にも「何故今に?」という思いが先に来てしまうのですが、良い余韻の残る演出はお見事でした。 さて、そろそろ打ち切りサバイバルレースの行く末が気になる時期ですが、今週遂に『Wāqwāq』が実質最下位に転落。これは厳しいですね。これに加えてあと1作品打ち切りとなれば、往年の『ノルマンディーひみつ倶楽部』のように打ち切り圏内ギリギリで渋太く生き残って来た『未確認生物ゲドー』でしょうか。 ☆「週刊少年サンデー」2004年50・51合併号☆ ◎読み切り『MAXI』(作画:佐藤周一郎) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『二九球さん』(作画:大塚じんべい) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「今、一番食べたいもの」。 駒木は、「ステーキハウス・ミスターデンジャー」の肉をむせっかえる程食いたいですねぇ。12月には2回東京行く予定なんですが、最低1回は450gステーキセットを平らげに訪れたいと思ってます。 連載作品については、今週特に演出の良かった『結界師』を。何気ない会話の中に、これからのシナリオの伏線提示やキャラ設定の解説・描写を可能な限り詰め込んだと思われる、渾身の労作ネームですね。当講座昨年度の“新人賞”受賞作ですが、いよいよ新人の域を超えた本格的で骨太の作品に仕上がりつつあるようで、大変頼もしく思います。 来週は「サンデー」が休みの分、「ジャンプ」のギャグ増刊や、これまでレビュー出来なかった「サンデー」増刊号の作品の「読書メモ」などがお送り出来れば…と思っています。まぁ、年末の事もありますので、時間と相談しながらになりますが、期待せずにお待ち下さい。 |
2004年度第62回講義 |
この週末は色々な仕事にカタがつき、久々にちょっとだけ気楽な日々を過ごしております。とはいえ、11月という時期から色々とやるべき事を考えると、そうそう安閑とはしていられないわけですが……。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(50号)に読み切り『ストライカー義経』(作画:加地君也)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(50・51合併号)に読み切り『MAXI』(作画:佐藤周一郎)が掲載されます。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年49号☆ ◎読み切り『退魔師ネネと黒影』(作画:蔵人健吾) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 まず、以前からの課題である脚本の拙さがほとんど修正されていないのが大変気になりました。全編、長々とした説明的セリフのオンパレードで、しかもそれが場面転換や効果的な演出をほとんど施さずに延々と続いているため、作品半ばの中弛みが酷かったように思えます。「橋田寿賀子が脚本描いたアクション映画ってこうなるのかな」…などと考えながら読んでました(笑)。 また、シナリオの流れも、キャラクターの描写を全くないがしろにして設定の説明が延々と続く…というメリハリを欠いたものになってしまっています。それどころか、キャラクターたちに必然性の無い、動機不明の行動が目立っていて理解に苦しみます。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ まず今週は『銀魂』から。駒木が記憶する限りでは、連載開始以来初の3話構成の今エピソードも滞りなく幕。どうも地下闘技場の真上には野球場があるような気がして仕方が無いのは、多分駒木が最近雀荘の順番待ちで『グラップラー刃牙』を1巻から通し読みしているからでしょう(笑)。 『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、またまた新キャラ登場。作品の行き詰まりを打破するために新キャラを投入するのは確かに効果が有るのですが、それにしてもここまで無軌道に登場人物を増やし過ぎるのは悪性のインフレという気もして来ます。 で、制約された中の工夫も遂に行き着く所まで行ったな、という感じの『いちご100%』。もうこの歳になると極めて客観的に「よくやるなぁ」と眺めるだけなのですが、免疫の出来てない男子中学生とかはたまらんでしょうなぁ(笑)。 「週刊少年サンデー」2004年49号☆ ◎読み切り『BooTa』(作画:河北タケシ) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「アルバイト経験」。 駒木のアルバイト経験については、イチから喋ってると日が暮れるどころか年が明けますので、労働経済論「役に立たない? アルバイト時給案内」、及び社会調査「ヤフーBBモデム配りアルバイト潜入レポ」の講義レジュメをご覧下さい。 『ワイルドライフ』、何か物凄く唐突に無意味なタイミングで女医さんの着替えシーン(しかも赤レース下着)が挿入されてたんですが、これは単なるサービスカットなのか、それともあだち充さんへのオマージュなのか。しかしこれ、完膚なきまでに萌えませんなあ。 ところで『ハヤテのごとく!』、先日の第3回レビューでは『ネギま!』を更に人気獲り要素だけに特化したものじゃないのか…とお話したんですが、どうもここ2回を見てると、むしろ(『スピンちゃん』−ギャグ+萌え)というような気がしてきました。まぁどっちにしろ、「それってどうなの?」という話ではあるんですが(笑)。 話が一気に盛り上がって来たのが『クロザクロ』。遂に“擬似スーパーサイヤ人化”炸裂です。 ……といったところで今週はこれくらいに。そういや、「ジャンプ」でギャグ増刊が発売されるんですが、これをどうしたものか、現在考慮中です。とりあえず読んでみて、全作品レビューする価値があると思えばする…という感じになると思いますが……。 |
2004年度第59回講義 |
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昼の仕事で心身の疲労は溜まる一方ながら、こちらのモチベーションは復活気味…といった感じの10月第5週分「現代マンガ時評」をお送りします。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(49号)に読み切り『退魔師 ネネと黒影』(作画:蔵人健吾)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(49号)に読み切り『BooTa』(作画:河北タケシ)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
今回は、受賞者の過去のキャリアに関する情報は得られませんでした。 ★その他公式アナウンス情報 今夏に実施された「第1回 ジャンプ金未来杯」の結果発表があり、投票結果1位の「金未来杯」受賞作には『タカヤ −おとなりさんパニック!!−』(作画:坂本裕次郎)が選出されました。なお、この結果を受け、坂本さんの週刊連載獲得が内定した模様です。 今回の結果発表では、2位以下の作品の順位や得票数などの細かいデータは公開されませんでした。以前の「黄金の女神杯」では上位3作とか、全順位発表とかやってたんですが……。 今更どうでもいいんですが、駒木の受賞作予想──『切法師』(作画:中島諭宇樹)──は予想通り大外れでした(苦笑)。見た目絵が綺麗で、比較的とっつき易い話の作品を…と思って推したんですが、どうやらその傾向がもっと極端に反映された作品が選ばれた感じですね。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年48号☆ ◎読み切り『マッストレート』(作画:吉川雅之) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 また、前作以来の課題である、感情移入し易いキャラクター作りが、今回も上手くいっていないようで、これも作品全体のクオリティに響いている感じです。過去編を挿入するなど、工夫された面も窺えるのですが、そもそものキャラクター造型の中に、読み手が好感を抱く要素が余りにも少なかったんじゃないでしょうか。 ●今回の評価 ◎代原読み切り『ハピマジ』(作画:KAITO) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価 あと余談ですが、作者略歴のところでリンクを張ったKAITOさんのウェブサイト内の日記に、作品掲載が決まった喜びをストレートに表現した記述があるのですが、その中に「担当さんが凄く〆切ギリギリらしくテンパってらっしゃっていつ載るのかは聞けなかったのですが……」というくだりがあって、その生々しさに思わず笑ってしまいました。確かに、代原載せないといけない状況なんですからテンパってて当たり前なんですがね。 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ まずは先週のゼミで『Wāqwāq』のモチーフについて言及しましたが、この際、駒木は浅薄で的外れな推測をカマしただけでなく、根拠の薄い推測を断定に近いニュアンスで決め打ちするという愚行を犯してしまいました。先週のこのコーナーで発言した内容を撤回すると共に、お詫び申し上げます。本当にすいません。このバカは定期的にこういう大恥をかく本当に懲りない野郎です。 さて、今週個人的にガツーンとヤラレたのが『アイシールド21』でした。もう何か執念としか思えないストーリーの超高速展開といい、余韻残りまくりのラストといい、平成の「ジャンプ」作品とは到底思えない異色の仕上がりになってましたね。長期連載の軌道に乗った途端に展開が間延びする作品が多い中、緊張感を絶やさない姿勢は素直に凄いと思うのですよ。 『いちご100%』は、話のメインから外れた者同士のカップル成立、しかも随分なやっつけ仕事…という、作者の意図を掴みかねる展開でした(笑)。さつきの“敗者復活”もそうですし、何か最近、このマンガのストーリーが『デスノート』並にイレギュラーになってるんですが、一体何があったんでしょうか……。掲載順も実質最後尾ですし、色々な意味で先が読めません。 そして、巻末で貫禄を見せ付けてくれたのが『ピューと吹く! ジャガー』。やっぱりハマーが出て来るとクオリティが一気に上がりますね。 「週刊少年サンデー」2004年48号☆ ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「今まで観た映画の中で一番怖かったのは?」。 さて、マンガの方では新キャラ・新設定続出の『結界師』が、いかにも「勝負に出てるなぁ」…という感じですね。雰囲気を作り上げながらも、コメディの要素も忘れないというバランス感覚も見事です。地味ですが、キチンと読ませてくれますね。 あと『いでじゅう!』ですが、このマンガには、どうしてこう不憫なキャラが多いんでしょうね。……というかまぁ、他のラブコメ系マンガが敢えて触れない、本来なら“バックステージ”の部分を積極的に描いているからなんでしょうけど。でも担当の市原さん、最終ページ柱の「朔美の願いが、届きますように!」…というのは、気休め言うにも程があると思うんですが(笑)。 ……といったところで今週のゼミはこの辺で。一気に秋めいて来ましたが、皆さんも体調には気をつけて下さい。ではでは。 |
2004年度第57回講義 |
いきなりでアレですが、今週も相変わらず不調です。 ……などと、今週の『HUNTER×HUNTER』を読みながら考えてみたりした、台風一過の夜でありました。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(48号)に読み切り『マッストレート』(作画:吉川雅之)が掲載されます。 なお、次号の「ジャンプ」では、「金未来杯」の結果発表があるようです。既に2ch界隈では優勝者の情報が流れていますが、そこで挙がっている話が本当だとすれば、「意外ではあるものの、冷静にこの手の読者投票コンペの傾向を考えたら納得」といったところでしょうか。……まぁ詳しくは、また来週のこの時間にて。
※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年47号☆ ◎読み切り『湖賊』(作画:久世蘭) ●作者略歴 ●絵についての所見 絵についての総合的なジャッジは、「新人としては十分合格点、『ジャンプ』作家としてなら及第点以上合格点未満」というところになりますかね。 ●ストーリー&設定についての所見 ただ、この作品には少なからず欠点もあり、特に主人公やヒロインのキャラクターが弱く、バトルに勝った際のカタルシスが得られ難い形になってしまったのは残念でした。悪役がかなりドギツい“悪”だったため、登場人物の相対的な位置関係において主人公に感情移入出来るようにはなっているのですが……。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ それにしても、この状況で冨樫義博さんに表紙絵を発注できる編集部の度胸に乾杯! ……といった感じの今週号ですが、表紙絵が落っこちたらどうしたんでしょうね。過去の原稿から引っ張って来たりしたんでしょうか。 さて、連載作品についてもコメントを少しずつ。 『NARUTO』はリタイアした仲間たちを復活させつつ、シカマルにクローズアップ…という、話を転がしつつ挿話も入れるという、岸本さんの構成力が光る回でした。……にしても、「ジャンプ」作品でも死亡状態の仲間を復活させるにも手間がかかるようになったもんですね。こういうのもやはり時代ごとのトレンドというヤツでしょうか。 今回あたりで、ようやく作品世界の全体像が明らかになりつつある『Wāqwāq』ですが、これらの設定、よくよく考えてみたら、あの『Fate/Staynight』の聖杯戦争と類似点が多いんですよね。願望をかなえる装置を巡って7組が戦うとか、その装置を作ったのが3人の能力者とか。ここまで具体的な数字まで合致してしまうと、完全オリジナルの設定が偶然一致したとは考え難いような。 『武装錬金』は久々にコメディ要素急増の回。ただちょっと唐突過ぎた感も。ここ最近、シリアス方向に針が大きく振れていた分、突然コメディの方に針が反動すると戸惑ってしまうんですよね。 最後に『いちご100%』。また後述しますが、「サンデー」の『モンキーターン』で青島が“脱落”したのと入れ替わるように、こちらのサブヒロインのさつきが“敗者復活”したというのが何となく趣深かったです(笑)。 「週刊少年サンデー」2004年47号☆ ◎新連載第3回『ハヤテの如く』(作画:畑健二郎)【第1回時点での評価:B−寄りB】 ●絵についての所見(第1回時点からの推移) ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『ジンの怪』(作画:大須賀めぐみ) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ……批判するばかりになってしまいましたが、創作の方向性自体は間違っていないと思うんですよね。ただ、「良い作品にするために、こういう要素を入れなきゃいけないんだ」という気持ちが先走り過ぎて、いわゆる“遺伝子組み替えマンガ”になってしまったような気がします。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「1日だけ別人になれるとしたら?」。 さて、時間も無いのでアレですが、連載作品についてもコメントを。 ……それでは今週はこれまで。来週は昼間の仕事が本当にキツくなりそうなので、ゼミのクオリティはあんまり期待しないで下さいね(苦笑)。 |
2004年度第55回講義 |
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何やかんやで、今回も金曜に合同版実施となってしまいました。今週は時間に余裕があるはずだったんですが、先週ちょっと気合を入れた反動で気が緩んでしまったのか、今週も授業が無いだけで結構仕事の多い日々が続いたせいなのか、体調の方が微妙に堪えてしまってまして……。ただでさえスランプ気味のところへコレというのはキツかったです。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(47号)に読み切り『湖賊』(作画:久世蘭)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(47号)に読み切り『ジンの怪』(作画:大須賀めぐみ)が掲載されます。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) 8月期は佳作1編の他に、最終候補11編という“大盤振る舞い”。ただ、10代後半の若い応募者を他誌に奪われないために、最終候補のボーダーラインを下げて囲い込んだような節もありますね。まぁ編集部サイドにしてみれば、ここから1人モノになれば御の字…ということなんでしょうが。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ☆「週刊少年ジャンプ」2004年46号☆ ◎読み切り『セイテン大帝』(作画:草薙勉) ●作者略歴 ●絵についての所見 ただ、この作品に関しては、そのような作者の持つスキルの高さの割に違和感が否めない絵柄でもあり、手放しで高い評価をつけるのには躊躇を覚えます。 ●ストーリー&設定についての所見 しかし、それらの長所を帳消しにして余りある大きな欠点が3つばかりあり、そのため結果的にこの作品を失敗作たらしめてしまっているように思えます。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 何か、今週号の掲載順はかなりトリッキーですねぇ。いくらなんでも『銀魂』と『リボーン』は高過ぎるような……。「ジャンプ」では、アンケート結果の精度を増すために、たまに掲載順を普段以上にランダムなものにする時があるようですが、果たしてどうなんでしょうね。 そんな中、連載5周年記念の巻頭カラーは『NARUTO』。いやでも、もう5年ですか。まったく、最近の「ジャンプ」作品はストーリー展開が遅くなりましたよね。5年234回の連載で、未だに佳境どころか話全体のヤマ場すら見えて来ないというのは、一体どんなもんなんでしょうか(笑)。この作品、似たタイプのシナリオである『聖闘士星矢』で言うと、まだ十二宮編に入ってない感じですからね。ここから最後、ちゃんと幸せな形で完結出来るのか、やや心配では有ります。 心配といえば『BLEACH』。いつも言ってますが、この見せ場でこれ程にぞんざいな扱いを受けるメインヒロインってのもどうかと思うんですけどね(笑)。折角の主人公との再会シーンがあんなにアッサリ……。 『アイシールド21』では、食い放題のコスプレ焼肉屋という、全く採算性を無視した有り得ない設定が実に羨ましい(笑)。現実にあったら、今回の件が無くても絶対1年保たないような店ですね絶対。 当講座の談話室(BBS)でも話題になった『D.gray−man』の新展開、いかにもテコ入れしてみました、みたいな感じのエピソードですが、連載当初のアレな設定に固執されるよりは随分マシなんじゃないでしょうか。 ☆「週刊少年サンデー」2004年46号☆ ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「生きている間に『これだけはやっておきたい!』という事は?」。 さて、今週で『うえきの法則』が遂に最終回となってしまいました。しかし最近の「サンデー」は、まだ余力の残ってる中堅どころをガンガン切っていきますね。まるでそれほど古くない家がシロアリに柱を食われてガタガタになっていくような……。まぁまだ大黒柱が残ってるのが救いではありますが。 ……他の作品についても色々述べたかったんですが、ちょっと余裕が無くなりました。とりあえずは、また来週という事で。では。 |
2004年度第52回講義 |
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今週も講義が遅くなってすいません。この講座以外の生活で疲れ果ててしまってました(苦笑)。最近は4月当初のような深刻な精神的ストレスからは解放されつつあるのですが、この度は中間考査直前の修羅場にヤラれてしまいました。「試験問題作成も同時に3つ以上抱えると脳味噌が悲鳴を上げる」というトリビアを発見したのが収穫といえば収穫ですが、明日どころかずっと役に立たないダメ知識です。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(46号)に読み切り『セイテン大帝』(作画:草薙勉)が掲載されます。 なお、「ジャンプ」では来週号から『スティール・ボール・ラン』が2週間だけ復帰するようです。
※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年ジャンプ」2004年45号☆ ◎読み切り『みえるひと』(作画:岩代俊明) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 しかし今回の作品に関しては、大掛かりなトリックを成功させるために相当の無茶をやってしまったような感があります。まず、悪霊が姫乃の親戚を装う必然性がありませんし、OL・美也子の地縛霊の言動もトリックのネタバレを避け、更にホラー独特の“雰囲気”を出すためとは言え、余りにも不自然で回りくど過ぎた印象が強く残りました。この辺り、エンターテインメント要素(分かり易い“面白さ”)とミステリ要素(謎めいた“面白さ”)との相性の悪さがモロに出てしまったのかな…という感じです。 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今週号の私的ハイライトは、「なんか明らかに後付けっぽい設定出たー!」…などと、大亜門さんのマンガのような雄叫びが出そうな『アイシールド21』でした。 あと巻末コメントでは、連載作家さんたちの相変わらずの日常生活の不健康さ&慎ましさに思わず苦笑い。特に澤井啓夫さんの「唐揚げ弁当とサラダ」あたりはヤフーのモデム配ってる人間がよくやる組み合わせなんで、懐かしかったりも(笑)。でも、唐揚げどころか、この手の店屋物の弁当はそもそも体に良くないので気をつけた方が宜しいかと。
「週刊少年サンデー」2004年45号☆ ◎新連載『ハヤテの如く』(作画:畑健二郎) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 普通、この手のノリの軽いコメディは、実際の日常生活でありがちな光景、つまりベタな部分を抽出・強調してシナリオを作ってゆくものです。そうやって、あり得ない出来事を描きつつ現実感をなるべく損ねないお話を作ってゆくわけですね。
……という、かの『エヴァンゲリオン』TV版最終回でも使われた黄金パターンがありますが(しかしこれ、喋ってて恥ずかしくなりますなぁ)、現在のマンガを取巻く状況では、このストーリー展開は「うわー、まるでマンガみたいなお話ね」と登場人物に言わせるなりして“ネタ認定”させないと使えません。何故なら、元々は日常の光景をディフォルメして作られたこのパターンも、マンガのパターンとして余りにも定着してしまったがために現実感が全くなくなってしまったからです。 ●今回の評価 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「最近、テンパったこと」。 さて、では連載作品についても軽く触れてゆきましょう。 まず、最近はネット界隈で評価が赤マル急降下中の『東遊記』について少々。確かにここ最近のテーマ性・ストーリー性の希薄なバトルに突入してからというもの、急に内容がチープになった印象は否めませんね。第2回辺りまでの内容なら、もう少しやれるかと思ったのですが……。 次に『いでじゅう!』。ここしばらくでは久々に林田×桃里がストロベリってるお話でした。それはそれで悪くないんですが、ただモリさんの本来の実力からすれば、そういうラブコメっぽい雰囲気の中でもキッチリと笑いを獲れるはずなんですが……。それなりのクオリティは維持出来てはいるんですが、ナニゲにスランプ気味なのかも知れません。 で、最後は今週も『モンキーターン』。凡百のマンガなら洞口に勝たせるところで波多野2着・洞口4着という極めて微妙な結果に持ち込ませるあたり、さすがというか何と言うか。いつの間にか主役が交代してるのには思わず笑ってしまいました。しかし、このレースで一番災難なのは、選手の色恋沙汰に巻き込まれた舟券買ってる客でしょうね(苦笑)。 ……といったところで今週はこれまで。来週は昼間の仕事が多少楽になるので、あんまり酷いスケジュールにはならないと思います。 |
2004年度第52回講義 |
1週間のご無沙汰でした。何とか週末実施が出来ましたが、週前半は久々に極度の大不調に陥りまして、比較的余った時間を完全に棒に振ってしまいました。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」では次号(45号)に読み切り『みえるひと』(作画:岩代俊明)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデ−」では次号(45号)より『ハヤテの如く』(作画:畑健二郎)が新連載となります。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年ジャンプ」2004年44号☆ ◎読み切り『伝説のヒロイヤルシティー』(作画:大亜門) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ただ、大亜門さんの作品の場合、長所がそのまま短所に直結してしまう面も否定し切れません。 ●今回の評価
●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 とはいえ、“間”の取り方やシュールっぽいネタ運び、更には何気なく挟まれている小ネタなど、ギャグセンスが窺える部分も随所に見受けられます。単なる「載っただけ」の代原とは一味違うような気もしますね。もっとも、幅広い支持を得るためには、もう少し理詰めで読者を笑わせる配慮が必要だとも思いますが。 ●今回の評価 「週刊少年サンデー」2004年44号☆ ◎読み切り『88の陣八』(作画:桜井亜都) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容です) ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ、これらの長所を打ち消して余りある欠点だと思えたのが、プロットの貧弱さと登場人物のキャラクターの弱さ。ページとエピソードの分量のバランスを考えたら止む無くこうなってしまったのだと思うのですが、ヒトダヌキとその妖術の設定説明と、その設定を踏まえたバトルを1戦やっただけで終わってしまったような印象がありました。 ●今回の評価
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