「社会学講座」アーカイブ(競馬学関連・12)
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講義一覧
2004年度第77回講義 |
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今年もいよいよ有馬記念。中央競馬のグランプリレースの日がやって参りました。今回は勿論、研究室メンバー総出で勉強会を実施しました。
駒木:「いやー、あっという間に有馬記念だねえ」
本命は敢えて1番人気のゼンノロブロイから。期待値から考えると割に合わないんで買いたくないんだけど、僕の場合、当てるためにはまず自分を裏切る所から始めないとね(笑)。まぁどんなレースになっても抜け目無く対応できる自在性もあるし、深刻なイン詰まりでも無い限りはペリエが格好はつけてくれるでしょう。優勝候補というより連軸かな。 |
2004年度第73回講義 |
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気がつけば、今年のJRAG1レースもあと2つ。そして、気がついたら駒木、この秋のG1、プライベート馬券は全敗だったりするわけですが。 毎週スクランブル体制ばっかりやってられませんので、今週はとりあえず研究室メンバーを招集してみました。果たして結論が出るのやら、まぁ「ドリフ大爆笑」の雷様コントを見るような生温かい目で、どうぞご覧下さい。
駒木:「え〜、第24回どうすんだ馬券当たんねぇよ対策会議〜」
……どの馬も強調材料に欠けるんだけど、まぁ2連続で安定したレースをしてるし、展開も向きそうだしで一応ペールギュント。同じ公営兵庫出身の岩田騎手にG1制覇を先にやられちゃった小牧太騎手にしてみても、ここは踏ん張り所だろうし。関東の人にはピンと来ないかも知れないけど、兵庫のフトシって言えば公営時代はアンカツと並ぶ存在だったんだからね。 |
2004年度第71回講義 |
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申し訳有りません。今週も諸々の事情により“スクランブル体制”でお送りします。
前哨戦・ファンタジーSを圧勝したラインクラフトの本命不動、焦点は2着争いの堅いレース……と思われていたが、土曜夕方から夜にかけて阪神地方は台風襲来かと思われるような大雨に見舞われて、馬場渋化は避けられない模様。出走全馬が重より悪い芝馬場の経験が無く、一気に不確定要素の多い波乱含みの様相を呈して来た。ただ、天気は日曜午後から回復に向かうようなので、馬場状態にはレース直前まで注視を怠らないよう申し上げておく。開幕週だけに稍重までならそれほど神経質になる必要はないだろう。 ステップレースはファンタジーS組と別路線組に分けられるだろう。 展開はほとんどの馬が先行か、最悪でも8〜9番手でレースを進めたい馬で、スタート直後のポジション争いは極めて熾烈なものになりそうだ。この辺は出たとこ勝負なので予想は困難だが、先行馬が10番手以降に回らされると厳しくなるだろう。特に外枠の先行馬は、位置取りで距離損を強いられるので、苦しい展開になるのではないか。 ……さて、それでは駒木のフォーカスを紹介しよう。
本命はやはり、人気もしているが地力上位のラインクラフト。実力をフルに発揮出来さえすれば、今回も次元の違いを見せ付けてくれそうだ。 馬連3-12、1-3、1-12、3-15、3-6、3-10の6点(馬場回復時は1-12を12-15に変更) そして、今回もフォーカスだけの参加になってしまった、3人娘のフォーカスは以下の通りです。彼女たちのファンの皆さん、申し訳無いです。 栗藤珠美…ラインクラフトの軸鉄板。馬連流し3−12、17、15、5、6の5点。 ……ということになりました。来週は多少マシな講義がお届けできるんではないかと思います。どうか何卒。 |
2004年第69回講義 |
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朝からバタバタしまくって何とか表紙データを入稿完了。ここの所、馴れない事の連続で神経が参りまくっている駒木ハヤトがお送りする競馬学特論であります。 さて、この週末はご存知の通り、例年は土・日に分けて開催している「ジャパンカップ」の名の付くG1レース2競走を、より集客と売上げが見込める日曜日に施行してしまうという“ゴールデンジュビリーデー”が開催されます。
1番人気の馬が3年連続で変わらないという、新鮮味と層の厚さに欠ける日本勢と、これまた相変わらず質・量・信頼感に欠ける外国勢が、普段は重賞はおろかオープン特別ですら滅多に使われない東京2100mコースで相見えるという不確定要素の権化のようなレース。出走各馬の地力差が大きいので人気は偏るだろうが、同じようなパターンで行われた過去のこのレースでは人気薄が上位に突っ込んで来ているケースが目立つ。人気馬に対する過度の信頼は禁物と言える。 さて展開だが、逃げ馬はナイキアディライト、ユートピア、ローエングリンの3頭だが、9度の連対が全て逃げで占められているナイキアディライトが最内の枠順も利してハナを切りそう。ペースは速めの平均〜ハイペースか。しかし、有力とされるアドマイヤドンやトータルインパクトなど、先団〜好位でレースを進めたい馬が半数以上を占めるメンバー構成ゆえ、逃げ馬にとってはかなり過酷な流れになる事は間違いない。 そういうわけで、余りにも不確定要素が大きいレースではあるのだが、ではそういったレースを予想する際に何が一番の拠り所になるかと言えば、これはやはり地力と騎手の腕という事になってしまう。パチンコで釘を見て台を選ぶように、より高い確率で勝利の見込めるチョイスをしてみたい。
……ということで、本命はやはりアドマイヤドン。このレースでは勝ち運に恵まれていない印象があるし、競り合いに弱く、時折コロッと負けてしまう悪癖があるのだが、やはり確率論的に考えるとこの馬以外に本命を任せられる馬は見出し難い。負けるにしても2着か3着で、馬券の軸馬として外すわけにはいかないだろう。 ちなみに、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。 栗藤珠美…やはり実績上位のアドマイヤドンから。馬連10-14、10-11、11-14、5-10、10-16、6-10の6点。
日本勢が掲示板独占を果たした01年以来の低レヴェルとも言われる今年の外国勢ではあるが、ホスト国日本も、ここ10年では96年(バブルガムフェローが大将格で惨敗し、秋華賞馬ファビラスラフィンがまさかの2着好走)か99年(スペシャルウィークが孤軍奮闘)と匹敵する質・量に欠けるメンバー構成で、1着賞金2億5000万の国際G1とは名ばかりの低調な一戦。よってダートに引き続き、こちらも不確定要素満載で予想者泣かせのレースと言っていいだろう。 展開は、コスモバルク陣営が「今回は控えさせる」と明言しているため、順当に行けばマグナーテンが逃げるだろう。僚馬・ゼンノロブロイのペースメーカー役を務める。道中は、やや遅めの平均ペースになるのではないか。 ……さて、そういうわけでフォーカスは以下の通り。
本命には菊花賞馬・デルタブルースを抜擢。最近の傾向として、混戦ムードのレースではステイヤータイプの馬がバテない強みを活かして上位に食い込むケースが多く、今回もそういう諸条件が揃っている感がある。 なお、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。 栗藤珠美…展開有利。実績とペリエ騎手を信頼してゼンノロブロイ中心。馬連9-10、9-15、10-15、7-9、3-9、9-16の6点。 ──と、駆け足で2つのレースを採り上げてみました。如何だったでしょうか? ただ、ジャパンカップはメチャクチャ相性の悪いレースなので、実は全く自信がありません(笑)。いつも通り理屈だけ当たって予想は大ハズレになるような気がしてなりませんが、祈るような気持ちで馬券を買ってみたいと思います。 |
2004年第66回講義 |
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どうも、当講座専任講師の駒木ハヤトです。
◎駒木ハヤトのレース展望 明らかにG1上級の実力を持つ馬が数頭による上位拮抗の組み合わせ。ただし、有力各馬はそれぞれ無視できない不安を抱え、波乱の目も否定出来ず。一方でワンチャンス・ツーチャンスがあれば馬券圏内に届く馬も多数おり、油断のならないメンバー構成と言える。 主な前哨戦は、スワンS、富士S、そして今年はマイラーの出走が多かった天皇賞・秋の3レース。 展開はギャラントアローが強引にハナを切り、それをメイショウボーラー、ダンスインザムード、ラクティといった有力先行馬が追いかける展開。ファインモーションは中位から馬群の外へ馬を持ち出して4コーナー捲り、デュランダルやテレグノシスはいつも通りに直線一気の追込戦法。 さて、前置きはこれくらいにしておいて、フォーカスを披露してみよう。
地力的にはデュランダルとラクティの2頭が抜けている感じ。実力通りに走る事さえ出来れば(それが難しいのだが)、この2頭のうちどちらかが勝ち馬になるのではないか。ただ、ラクティは折り合いを欠いて大敗するケースが近3走で2度もあり、環境の変化などを考慮すると今回は軸馬には推し辛く対抗の扱いとした。 1番人気に◎を打ってしまったので馬単は妙味が薄く、2連勝式なら馬連だろう。手堅く行くなら3-7、5-7、3-5、7-15、7-11の5点。3連単なら絞り込んでフォーメーション(3、7)−(3、5、7)−(3、5、7、15)の8点としたい。人気馬同士の組み合わせだが、3連単は1番人気でも45倍近くあるので狙う価値はあるだろう。印通り手広くいくなら(3、7)−(3、5、7、11、15)−(3、5、7、11、12、15)だが、これだと32点にもなり、費用対効果はガクンと落ちる。 なお、参考までに他の研究室メンバーのフォーカスも紹介しておくと、 栗藤珠美…馬連5-7、5-15、7-15、3-5、3-8、3-12 ……といったところ。詳しいコメントが紹介できないのが残念だが、受講生さんには、何故こういう予想になったのか想像するする事も含めて楽しんで頂く事にしよう。 それでは、手短ながら、今週の競馬学講義を終わります。日曜日は金曜日に間に合わなかったゼミ後半分をお送りする予定です。 |
2004年第64回講義 |
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2週間ぶりの競馬学講義をお届けします。
◎駒木研究室・合同作戦会議 珠美:「受講生の皆様、こんばんは。栗藤珠美です」
……結局は人気3頭を上位に持って来たんだけど、ローテーション、展開からスティルインラブが一番確実性があると見て本命。何ていうのかな、一番エリザベス女王杯を勝ちに来てる感じだよね。 |
2004年第60回講義 |
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今日は予想が難解過ぎて、あれこれ考えている間に時間が全く足りなくなりました。取り急ぎ、予想をお届けします。
◎第1部:駒木ハヤトの“机上の空論”予想 レース2週間前にキングカメハメハが無念の戦線離脱。これについて調教師があれこれ言われてましたが、「これから」という馬が屈腱炎を起こして引退したり、絶頂を極めた馬がレース中に4コーナーで脚を文字通りぶっ壊して散っていくのが日常茶飯事だった頃に競馬を覚えた年代としては、「まぁよくある事だよ」で済ませたい気分だったりします。同じように直前に屈腱炎で戦線離脱した大本命馬としては93年のメジロマックイーンがいますが、当時はそういう馬が余りにも多かったので「またか」の一言で片付けられたり、整備が行き届いてタイムの出るようになった“高速馬場”のせいにされたりしておりました。 ステップとしては概ね、毎日王冠、京都大賞典の2レースと、宝塚記念以来のぶっつけ本番という3パターンに分かれていますね。 次は展開について。ローエングリンが逃げるのはほぼ確実ですが、他に7頭ほど前々でレースを進めたい馬がいるため位置取りは流動的に。有力先行馬の中には自分向きのポジションを確保出来ず、後手に回る馬もいるでしょう。ペースはやや速めで、展開による紛れは少ないレースになるでしょう。 ……さて、それでは苦心惨憺して付けた印を紹介します。
一応序列は付けましたが、印を打った馬はほぼ横一線。ハッキリ言って、こうして結論を出した今でもまだ悩んでいます(苦笑)。ここまで馬券の買い辛いG1レースはあんまり記憶にありません。 ……うーん、全く説得力の無い予想ですね(苦笑)。こりゃあ当たらんなあ(笑)。 ◎第2部:「乙女(?)の 受講生の皆さん今晩は、栗藤珠美です。 ──では、まずは順子ちゃんから。
……順子ちゃん、それは具体的に言っているのと同じ事だと思うのだけれど(汗)。 ──では、次はリサちゃんの伝言を。まだ来日1年なので原文はちょっと日本語が怪しい所がありましたので、私が添削して読み易いようにしておきました。
馬連の9-16のオッズを確かめてみたら、意外と倍率が低いんですね。やっぱり皆さん考えてらっしゃることは同じなんでしょうね。スプリンターズSでも、イチロー選手にちなんだ馬単5−1で決まったりしていますし……。 さて、最後に僭越ながら私のフォーカスを紹介して、講義を締め括りたいと思います。 ……それでは、粗略ながら今回はこれで失礼させて頂きます。では、また来週も宜しくお願いしますね。 |
2004年第58回講義 |
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さて、今週もG1予想のお時間がやって参りました。
◎第1部:駒木ハヤトの“机上の空論”予想 皐月賞馬とダービー馬を欠き、更にはこれといった新勢力も無く、微妙に層の薄さが気になる菊花賞となりました。こういう時は思わぬ伏兵が大駆けしたりするものなのですが、さてどうなりますか。 前哨戦では、やはりダービー1、2着馬がそれなりのレースを見せた神戸新聞杯が一番高いレヴェルだったと考えて良いでしょう。実績馬の一角を崩したケイアイガードの健闘が光りますが、ただ少頭数・超スローペースの中距離戦の内容が、果たしてどこまでこのレースの参考になるかは未知数です。速めの平均ペースが予想される今回では、むしろ同レース3着のハーツクライの巻き返しに注目が集まりそうです。 展開は、例年思わぬ馬が思わぬ位置取りをするレースだけに流動的ではあるのですが、人気薄の先行馬4〜5頭が速めの平均ペースでレースを引っ張り、そんな先行勢を見る、もしくは混じってしまうぐらいの位置取りでコスモバルクが正攻法の構え。有力馬ではケイアイガードもこのグループでしょう。 ……さて、それでは相変わらず全く参考にならないフォーカスをお届けして、このコーナーを締め括りたいと思います。
実力最右翼のコスモバルクですが、気性面の問題を抱えた上に展開が酷とあっては評価を控えめにせざるを得ませんでした。ただ、一競馬ファンとして、この馬をアタマにした応援馬券も買っておきたいと思います。 ──それでは、後は女の子たちにバトンタッチして、駒木は寝ます。おやすみなさい(笑)。 ◎第2部:「乙女(?)の作戦会議」 順子:「……(「週刊競馬ブック」を読みながら)それにしても変わるもんですねー」 |
2004年第56回講義 |
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いよいよ今週から秋のG1シリーズが本格スタートとなりました。毎週毎週G1レースを追いかけていく内に、気が付いたら年が暮れている…という、競馬ファンにとっては毎年経験している短い秋の始まりですね。
◎第1部:駒木ハヤトの“机上の空論”予想 いきなりですが、大嫌いなレースなんですよ秋華賞(笑)。大損こいたか、ガチガチの本命馬券で儲け損なったか、どちらかの思い出しか無いんですよね。事実このレースは、後々一時代を築いた名牝たちが思わぬ大敗を喫している鬼門だったりするわけで。 ……まぁそんな事はさておき、まずはトライアルレースの簡単な回顧から。 さて、前置きが長くなりましたが、最後に駒木のフォーカスです。
色々考えたんですが、結局は駒木が考えた地力の順番通りに印をつけました。特に差し馬は瞬発力というか、馬込みを突き抜けられるだけの決定力を重視した序列です。 というわけで、ここまで駒木がお届けしました。この後は3人娘たちの登場です。 ◎第2部:「乙女(?)の作戦会議」 リサ:「……えー、付き合ってる人とか、そういうの無いですよー!」 |
2004年第53回講義 |
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いよいよ秋のJRA・G1シリーズが開幕ということで、当講座も久し振りに競馬学特論講義をお送りします。 ……それでは、ボチボチ講義を始めたいと思います。最後までどうぞ宜しく。
◎第1部:駒木ハヤトの“机上の空論”予想 ……まずは、これまでと同じように駒木がレース展望と予想をお送りします。なお、賢明な受講生の皆さんならお分かりかと思いますが、駒木の冴えない予想に乗っかって馬券を買う事は「週刊少年マガジン」の『M・I・Q』を参考に株を買うくらい無謀ですので、どうか無茶はしないようにお願い申し上げます。 ──というわけで、秋のG1緒戦となるスプリンターズSですが、気が付いたら主力は高松宮記念とよく似た構成になっていますね。 さて、次に駒木のフォーカスですが、こんな感じになりました。(注:この予想は土曜日時点のものです。雨が降ってしまったので、随分と様相が異なってしまいました。詳しくはこの後の追記を参照下さい)
前哨戦のセントウルSでは3着に終わったサニングデールですが、敗因はスローペースと59kgの斤量によるものとハッキリしていますので、ここでは度外視して良いでしょう。また、1200mのスペシャリストであるこの馬にとって、このレースは秋シーズン最大の目標で、ここはメイチの勝負気配で挑んで来るのは明らか。中山コースに変わってデュランダルの末脚が脅威を増しますが、コンディションの差からもスプリントG1春秋連覇は濃厚と言って良いでしょう。 ※追記:レース当日・中山競馬場ではドバっと雨が降って、なんと不良馬場になってしまいました。予想の時点では良馬場で行われるものと思い込んでいましたので、これは「エライこっちゃ」です(苦笑)。 ──それでは、駒木の出番はここまで。この後は今回からスタートする珠美ちゃんたち当講座が誇る3人娘の“勉強会”の様子をご覧頂きます。……まぁ珠美ちゃんはともかくとして、あとの2人が素直に“勉強”してくれるとは思えないんですが、とりあえずは駒木も楽しみながら様子を眺めてみたいと思います。では。 ◎第2部:「乙女(?)の作戦会議」 順子:「3・連・単! 3・連・単! イエー!」
《レース解説》 |
2004年第39回講義 |
◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回 今週は「現代マンガ時評」を後回しにして、こちらの方を優先的に進めているわけですが、ここに来て連日講義を実施しているにも関わらず、日に日に出席者数が落ちている事実が判明し、最終回を前にすっかり意気消沈の駒木ハヤトで御座います(苦笑)。 ──まぁそんな感じで、この度打ち切りが決まったTBS系「はぴひる!」の担当ディレクターのような士気でレポート最終回をお届けします。ここまで来たんですから、行き掛かり上せめて最後までお付き合いを。 旅行初日の午後4時半過ぎの高知競馬場からレポート再開。いつも通り文体は常体、人物名は原則敬称略とします。 払戻窓口(といっても、自動払戻機が並んでるだけだが)に辿り着くと、これがまたとんでもない事になっていた。 1番人気の決着だったから人が多いのは分かる。しかも普段とは文字通り桁の違う人数が来場しているのだから、大行列になって当たり前だ。 しかもこの人たち、駒木が競馬慣れしていると見えたのだろう、何の断りも無く、次々と質問して来るからたまらない。 「ねぇねぇ、これ、当たってるんかな?」 ──というわけで、現代社会の世知辛さを痛感した駒木は、この後も自動払戻機のタマ(現金)切れという、普通ではお目にかかれない事態で更に時間を食われながらも何とか払戻しを終え、駅前デパート4階特設ブース・冬物最終大バーゲン会場を彷彿とさせる修羅場を離脱したのであった。 疲れ果てた体を引きずるように、高知駅行の無料バス乗り場へと歩く。普段なら競馬場前までバスが来てくれるのだが、今日は混乱を避けるために(多分、バスツアー客が間違えて乗らないためだろう)随分と外れた所まで歩かなければならない。道端では、ツアーコンダクターと思しきスーツ姿の人たちが「○○交通社のツアーの皆さんは、あちらの駐車場までお願いしま〜す!」…とか懸命に叫びつつ、トランシーバーで誰かからの指示を仰いだりしていた。この人たちも大変だなあ。 数分後、満員の乗客を積んでバス発車。駒木は何とか座席をキープし、往路では荒天のせいで窓が曇って見えなかった車窓の風景を楽しみながら、駅前に着くまで束の間の休息を摂る。 道路の混雑もあって、市街地に入るまで30分以上かかっただろうか。バスはようやく高知駅の1キロほど手前、“はりまや橋前”の停留所に到着し、駒木はここで下車した。駅前で飲食店や商店が最も多く集まるとされるのがこの辺りだ。時刻は間もなく18時といったところ。これから帰りの夜行が出るまで、5時間ほどをこの界隈で過ごさなければならない。 とりあえず腹も減ったのでココイチに入る。よく考えたら、今日は早朝に車中でパン食ってからは、鯨カツとホルモン焼きしか食っていなかった。今日の競馬新聞を見たりして今日の記憶を反芻したりしながら、ロースカツカレー・チーズミックス・ライス100g増量を平らげる。さすがチェーン店、カレーの味は神戸と寸分も違わない。 入店早々、受付の娘さんから「当店は会員制ですので、入会料をお支払い下さい。会員証をお作りいたします」などと言われる。神戸からの旅行者に高知のマンガ喫茶の会員証も無いので断ろうとしたら、入会しないと利用出来ないというお答え。腑に落ちないなぁと思いつつも、たかが数百円の入会金でアルバイトの女の子を困らせるのもアレなので、渋々入会する。でもお嬢さん、「ご利用ポイントに応じて様々なサービスが御座います」って、それはギャグで言っていたのか? 店を出た時点で、夜行の発車まで1時間強。これくらいなら、コンビニで立ち読みしたりして何とか暇潰し出来そうだ。24時間ほぼ不眠不休で体にかなりキているのだが、もう帰りの夜行で寝るための睡眠薬代わりだと開き直って体を酷使する事にした。さすがにこれだけ疲れておけば、トドメの缶チューハイ1本で安らかな眠りに就けるだろう。 「ムーンライト高知」普通指定席の座席は、簡易リクライニングシートと呼ばれる旧式のイスで、座り心地は決して良くない。いつもの駒木ならとても寝つけないところだが、疲労困憊の今日はさすがに眠れそうだ。発車間もなく、先程立ち読みしたコンビニで仕入れた缶チューハイを呷ると、あっという間に睡魔が襲い掛かって来た。おお、素晴らしい。生まれて始めて夜行列車で熟睡出来…… しかし、今回の旅行は色々な意味で“濃かった”。往路のデタラメ極まりない移動手段、高知競馬場で立て続けに見た異様な光景の連続、そして疲れた体を引きずって辿り着いた高知駅前で必死に試みた暇潰し。不毛と言えば不毛だし、充実していると言えば充実していただろう。 ……というわけで、高知競馬旅行記でした。全8回のうち、主役であるハルウララが出て来たのは結局1回だけでしたね。本当にどうしようもないレポートでしたが、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。(この項終わり) |
2004年第38回講義 |
◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回 今日は高知競馬場でハルウララとその弟妹が同じレースで対決するというイベントがあったわけですが、併せて関係者からハルウララの引退も発表されました。ただし来年の3月、今年と同じ黒船賞当日に引退という、鬼が「水曜どうでしょう」の藤村ディレクターのように派手に笑いそうな先の遠いお話。それでもこのニュースはテレビなどでクソマジメに報じられ、それを見た駒木は力なく笑う他ありませんでした。 ──まぁ湿っぽい話はとりあえず置いておいて、春のお祭りのお話を再開しましょう。今日でいよいよ主役登場です。 黒船賞の出走全馬がゴール板を駆け抜けたのを確認するなり、駒木は馬券発売窓口へ向けてダッシュした。勿論、最終レースの馬券を買い求めるためである。メインレースが終ったことで、これまで前売窓口だけでしか買えなかった最終レースの馬券が、全ての馬券発売窓口で買えるようになるのだ。 さて、ハルウララ馬券は既に購入済みなのにも関わらず、こうしてまた馬券発売窓口に並んでいるのは他でもない。ハルウララ以外の馬の単勝馬券を買ってちょっと儲けてやろうという、空気の読めていない上に世にも浅ましい作戦を実行するためである。 ……などと思っていたら、場内モニターに映し出された他の馬の単勝オッズが意外と低い!(笑) あれだけ馬券の売れてたハルウララのオッズが1.9とか2.0倍ってどういう話なんだ。これって単勝に投じられた総額数億円の内、半分以上がハルウララ以外の馬に賭けられているって事になるぞ。 別のモニターテレビにはオッズ情報でなく、パドックの様子を中継放映しているものもあった。パドックには大勢のギャラリーが溢れかえっていて、臆病なハルウララがイレこみやしないか…などと心配していたが、数ヶ月来のフィーバーでこれくらいは慣れてしまったのか、大人しく周回を重ねていた。 ハルウララ他、出走各馬が本馬場へ入場したのとほぼ同時に、駒木は馬券購入を終えてゴール板前へと移動した。後ろでは急ごしらえの櫓が建てられており、そこで実況アナウンサーが大声を張り上げていた。どうやら全国ネットでレースの模様を中継するらしい。 そうこうしている内に、出走時刻がやって来てファンファーレが鳴る。大レース御馴染みの手拍子も無し。今日来ている客の大半は「今日が競馬場来るの初めて」という超ビギナーなので、「大レースの時はファンファーレに合わせて手拍子しなくちゃいけない」という、競馬初心者でも身に付けている(誤った)知識すら持ち合わせていないのだ。 ゲートが開く。 ──さて、祭りは終わった。 前代未聞のルーザーズ・ラン! いやー、しかしこの発想が見事だ。さすが武豊、役者が違う。普通の騎手なら、まずこんな事考えないし、考えたにしても(そいつがとんでもない阿呆でもない限り)行動に移そうなんて思わないだろう。 ルーザーズ・ランを見届け、「いやー、事の良し悪しは別にして貴重な体験をしたなぁ……」などと心地良い余韻に浸りながら、今度こそ的中馬券払戻機の方へ向かう。 ※次回で完結予定です。最後まで宜しく。 |
2004年第37回講義 |
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◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回 高知旅行レポの6回目をお送りします。 では、時は旅行初日の午後2時過ぎ、場所は相変わらず高知競馬場からスタートです。文体は常体、人物名は原則敬称略とさせて頂いてます。 ホルモン焼きで空腹とストレスを紛らわせた駒木は、再び勝算の無い馬券戦線に復帰するため、観戦スタンドへと戻って来た。 ……とまぁ「週刊競馬ブック」の購読者以外にはチンプンカンプンな苦言はさておき、レポートを続ける。 しかし、そんな中でも駒木の馬券戦線は停滞気味である。まぁ年がら年中停滞している戦線なので、「南部戦線異常なし」というところではあるのだが、それにしても忸怩たる思いである。 ──などとやっている内に、もうメインレースの黒船賞ではないか。早いなあ、時間が経つのは。モデム配ってる時はあんなに進みが遅いのに。 で、結果は──
ノーコメント。 終 (ご愛読有難うございました。駒木博士の次回作にご期待ください!)
……と済ませたいくらい心底脱力した馬連2.7倍の決着。博才が無いにも程があるぞ駒木ハヤト! しかし、メインレースの余韻に浸っている暇は無い。ハルウララの出走する最終レースに向けて、駒木は本日最後の馬券作戦に着手したのであった。詳しくは次回を待て!(大袈裟に次回へ続く) |
2004年第35回講義 |
◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回 実に2ヶ月半ぶりのシリーズ再開となりました。春の旅行記なのに、季節が巡ってもう夏です(苦笑)。確かこの講義は「総受講者数200万人突破記念」だったはずなんですが、もうアクセスカウンタは250万を突破していると言う始末で、全く情けない限りです。 ──それでは、今日は旅行初日(3月22日)の午後、高知競馬場内からです。なお、レポート中は文体を常体に変えておりますので宜しく。 昼下がりの高知競馬場。朝からの雨は降ったり止んだりといった感じになっており、幾分過ごし易くはなって来ていた。 馬券が、ちっとも当たらない。 何だいつもの事じゃねえか、というツッコミは甘んじて受け入れよう。ただ何と言うか、この日の場合は底なし沼にズブズブ埋まっていくような気持ちの悪い外れ方をするので気が滅入って仕方が無い。 こういう時は気分転換に限る。ギャンブル場巡りの醍醐味の1つ・場内B級グルメ探訪と洒落こむ事にした。ギャンブル場に行くと何故か旨いものが食いたくなる。 気を取り直して場内奥のミニ食堂街へ。プレハブに毛の生えたような建物がズラリと並んでおり、この微妙に寂れた風情がいかにもローカルギャンブル場っぽくて良い。 ……そう言えば、の話になるが、また高知競馬に行くなら一度やってみたいのが、協賛レースのスポンサーだ。御宅族の皆さんには「まじかる☆さゆりん杯」で御馴染の、いわゆるレース名の買い取りシステムである。 それにしても高知競馬場は不思議と居心地が良い。何故かと思ったら、駒木のホームグラウンド・園田競馬場、しかも10年前の今よりローカル色の強かった頃の雰囲気と似ているのだ。スタンドや場内の構造に類似点が多いのも理由だろうか。 ……以上、再開1回目でした。結構苦しみながら原稿を準備したのですが、こうしてみると文量も中身も全然ですね(^^;;)。まぁ、今回はリハビリだとご容赦頂いて、週末から集中実施予定の続きにささやかなご期待をば。(次回へ続く) |