「社会学講座」アーカイブ(競馬学関連・5)
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講義一覧
11/18 競馬学概論 「仮想競走・20世紀名馬グランプリ」(3・終)
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11月18日(月) 競馬学概論 |
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今週は対談形式ではなく、レースやそれまでの仮想ドキュメント形式でお送りします。出馬表と駒木研究室の仮想予想は以下の通りです。
レースを3日後に控えた木曜日。美浦、栗東の東西両トレセンで騎手を対象にした合同インタビューが実施された。 栗東トレセンの会見場で初めに姿を現したのは、このレースのためだけに来日したオリビエ=ペリエ。彼はいつも通り、大きな目をパチクリと見開き、愛想良く笑顔を浮かべながらリラックスした様子で席に着いた。 ──ペリエ騎手が騎乗されるエアグルーヴは、唯一の牝馬ということになりますが、他の馬たちとの相手関係についてはどう思われていますか? この質問に対しペリエは、「質問の意図は理解したよ」というニュアンスの表情を作った後、ややたどたどしい英語で淡々と話し始めた。 その後、全ての質問を終えるとペリエは、次にインタビューを受けるために待機していた親友・武豊の前に歩み寄り、笑顔のまま握手をして、それからマスコミ連に手を振って退席した。 ──先程のペリエ騎手との握手はエールの交換ですか? その他の騎手のインタビューでも“お祭り”ならではのリラックスムードが漂う中、1人気を吐いたのは田原成貴であった。席に着いた彼は、いかにも気合の入った表情を見せていた。 ──レースを3日後に控えた、今の意気込みを聞かせて下さい。 田原は一方的にインタビューを打ち切ると、足早に会場を去って行った。それまで弛緩していたムードが一気に引き締まる。やはりこのレースは“お祭り”である以上に真剣勝負なのだという事が痛いほど伝わって来た場面であった。 一方、美浦トレセンでは、シンボリルドルフに騎乗する岡部幸雄がインタビュー席に着いていた。いつもはポーカーフェイスを崩さない彼の表情も、騎手人生で最愛のパートナーに再び跨ることが出来るという幸福感が滲み出ている。 ──今回、岡部騎手はシンボリルドルフに騎乗されるわけですが、その仔であるトウカイテイオーも出走します。複雑な心境なのではないですか? 再び、栗東トレセン。この会場で最後にインタビューを受けたのは、サイレンススズカに騎乗する河内洋だった。 ──河内騎手は、サイレンススズカには久しぶりの騎乗ということになりますが? それから2、3の遣り取りでインタビューが終了した後、河内は最後にボソッとこんな事を漏らした。 ◆──────◇ レース当日。会場となる中山競馬場には、空前の競馬ブームに揺れた1990年代前半を髣髴とさせるような大観衆が詰め掛けた。 そしてパドック脇のTV中継用ブースでは、パドック解説の生中継が始まろうとしていた。アナウンサーの横には競馬評論家・大川慶次郎の姿があった。 ◆──────◇ パドックで騎手を鞍上に迎えた16頭が、いよいよ本馬場に入場する。入場テーマは昔ながらのサラブレッド・マーチ。先導役を務めるのは、今回は出走が叶わなかったシービークロスやビワハヤヒデなど、新旧・芦毛の名馬たち。嫌が応にも場内のテンションが高まる中、1枠1番のエアグルーヴから順次、返し馬に移ってゆく。 場内アナウンスから、1頭ずつ丁寧な紹介が述べられる。本来ならこのような事は無いが、今回はファンサービスの一環として行われるらしい。 「名だたる英雄の中に光り輝く紅一点。男どもを蹴散らして、中山に勝利の凱歌奏でるか。エアグルーヴと、鞍上はフランスのオリビエ=ペリエです」 「七冠馬にも果たせなかった海外G1制覇。胸を張って威風堂々、これが世界のエルコンドルパサーです」 「鞍上に安藤勝己、稀代のアイドルホースが笠松の怪物としてターフに舞い戻りました。あの奇跡よ今一度、オグリキャップです」 「グランプリ3連覇を達成した思い出の舞台。脅威的な末脚で20世紀のグランプリも制するか、グラスワンダー」 「このメンバーでも高らかに逃げ宣言。今日も抜群のスピードで名馬の群れを捻じ伏せてしまうのか、サイレンススズカ」 「いかなる強豪もバッサリ切り捨てたナタの切れ味は未だ健在。最強の三冠馬の称号目指して、シンザンがターフに足を踏み入れました」 「無敗での三冠達成、G1レース7勝。“皇帝”と呼ばれ、常に勝利を義務付けられてきたこの馬、今日は一体どんなレースを見せてくれるのでしょうか? シンボリルドルフです」 「数多くの騎乗馬の中から、天才・武豊が選んだのはこの馬でした。今まで獲り損ねてきたグランプリのタイトルを、今日ここで戴くか、スペシャルウィーク」 「20世紀最後の、そして21世紀最初の名馬。世紀を跨いだ七冠馬。鞍上に若武者・和田竜二を迎えて、大先輩たちに真っ向勝負を挑みます。テイエムオペラオー」 「トウショウボーイと繰り広げたマッチレースは、21世紀の今でも語り草。今日は出走を果たせなかったライバルの分まで戦います。テンポイントと鹿戸明です」 「夢の親仔対決が遂に実現しました。偉大なる父を越え、目指すは日本競馬100年の頂点。トウカイテイオー、今日はダービー制覇のパートナー・安田隆行とのレースになります」 「20世紀の名馬・ファン投票第1位。今、誘導馬を務めた兄・ビワハヤヒデと一瞬視線を交わしました。史上5頭目の三冠馬から、史上ただ1頭の20世紀グランプリホースへ。トレードマークのシャドーロールが緑のターフに映えています。ナリタブライアンと、鞍上はベストパートナー・南井克巳です」 「元祖アイドルホースと人は言います。人気ならば、どの馬にも負けないと人は言います。しかし今日は、実力でも負けないところを証明したいところ。皐月賞を制した中山競馬場を舞台に他馬を蹴散らすか。ハイセイコーと増沢末夫です」 「逃げて良し、追い込んでなお良し。脚質自在の名ステイヤーが、勝負師・田原成貴の手綱捌きで乾坤一擲の大舞台に挑みます。マヤノトップガン」 「親仔3代天皇賞制覇を果たした偉大なる血筋も、グランプリ制覇だけは果たしていません。世代を超えた夢を果たすために、いざ出陣。メジロマックイーンと、今日のパートナーは内田浩一です」 「狙った獲物は逃さない。幾多のライバルたちを葬り去ってきた豪脚で、今日はどの馬をターゲットに定めたか。大外枠から虎視眈々、ライスシャワーです。 ◆──────◇ ──いよいよ発走間近。ゲート前で出走馬16頭が輪乗りを続けている。超満員に膨れ上がったスタンドからは引っ切り無しに喚声が沸き上がっている。既にレースが始まっているかのようなボルテージの高さ。 「……あなたの、そして私の夢が走る20世紀グランプリ。あなたの夢はナリタブライアンか、それともシンボリルドルフか。私の夢はテンポイントです」 ──間もなくして、ウイナーズサークルに整列したブラスバンドが演奏するファンファーレが鳴り、場内は手拍子や歓声が響き渡る。その音たるや、大地を揺るがす程の大音響だが、さすがに歴戦の名馬、全く動じる事なくゲートに吸い込まれてゆく。 「──さぁ、ゲートが開いた」 いつもの文句で杉本清の実況が始まった。 「ハナを切るのは何でしょうか。お、やはり行った行った、赤い帽子、栗毛の馬体が踊って、サイレンススズカがハナに立とうとしている。おっと、そこへ更にもう1頭、おお、これはテンポイントだ。ゼッケン10番・テンポイントが外からサイレンススズカに競りかけていく形。あの昭和52年の有馬記念で、スタートからトウショウボーイと競っていったのと同じように、テンポイントが今日も先頭へ競りかけていきました。 勝つのは果たしてどの馬か? しかし、それをこの場で決めてしまうのは野暮というもの。答えは、貴方たち1人1人にお任せしておきます。 あなたの、そして私の夢が走っています── (この項終わり) |
11月16日(土) 競馬学特論 |
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急遽時間が取れましたので(とはいえ、完徹明けなんですけれども^^;;)、簡単なものですがG1予想を実施します。どこまで役に立つか判りませんが、まぁ後から結果を見て笑い者にするくらいの事は出来ると思いますので、どうぞよろしく。
《駒木ハヤトの見解》 昨年からのマイル路線低レヴェル傾向に変化無く、全体的に混戦模様。止むを得ず印は絞ったが、穴党の方はアグレッシブに大穴狙いでチャレンジして欲しい。 展開は、エイシンスペンサーかミデオンヒットがハナを切って、平均かやや早めのペースか? 後ろはやや縦長の展開で特に有利不利など無く淡々と流れそう。但し、有力な先行馬にも決め脚がある馬が多く、後ろから行く馬は、相当の展開の恵まれがないと不利は否めないのでは。 とりあえずの最有力候補は春のマイル王者・アドマイヤコジーン。スプリント戦線での実績も目立つが、恐らくこの馬はマイラータイプ。ベスト距離に戻って叩き2走目と上積みは十分で、直線早めに抜け出して粘りこみを図る。調教が相変わらずイマイチなのが気になるが、前走もそれで走っているのだから大幅な減点材料とするのはどうか? 駒木自身の買い目は、上位3頭(12,18,15)の馬連BOXと3連複1点買い。○−▲的中なら万馬券となるのだが、果たしてどうなるやら……。
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“反省文” |
11月9日(土) 競馬学特論 |
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駒木:「さて、G1予想だ。最近の講義レジュメ読んでて気が付いたんだけど、自分、事あるごとに『このレースは大金賭けちゃダメだ』とか言ってるんだな(笑)。
駒木:「頭数少なめで、有力馬もかなり限定されてる感じだね。ただし、その代わりに低額オッズという最大の敵が立ちはだかる事になるわけなんだけど……」
※駒木博士の“勝利宣言?” ※栗藤珠美の“喜びの声” |
11月2日(土) 競馬学概論 |
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※ 第1回の講義の模様は、こちらをご覧下さい。 駒木:「さて、1ヶ月ぶりの講義だけど……。珠美ちゃん、“宿題”は済ませて来ただろうね? 『20世紀名馬グランプリ』の予想だよ」
珠美:「……だって、このメンバーでどうやって絞れって言うんですかー! 三冠馬が3頭もいますし、出走馬のG1勝ちを全部足したら63もあるんですよ。勝って当たり前の馬ばかりの競走なんて、予想できるはずありません!」
珠美:「……えーと、博士…」
駒木:「うわぁ、バラバラだ(笑)。ルドルフとブライアンが◎と○っていうのは共通してるけど、他は完全に意見が分かれちゃったね」 5─10、(7、13)、2、(15、3)、(1、8、11、12)、16、4、(6、9)─14 ……こんな感じかな。 |
10月26日(土) 競馬学特論 |
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駒木:「さて今日は、いつもより輪にかけて時間が無いんで、かなりの駆け足になるよ」
駒木:「それじゃ早速始めようかな」
※駒木博士の“戦い済んで……” ※栗藤珠美の“喜びの声” |
10月19日(土) 競馬学特論 |
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駒木:「さて、今週もG1予想なんだけど、競馬は絶不調だわ、体調は悪いわで、困ったもんだよ(苦笑)」
珠美:「……それでは今日も博士に枠順に沿って1頭ずつ解説していただきましょう。まずは1枠の2頭、ナムラサンクスとヒシミラクルから。共に人気薄の馬ですが……」
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“反省文” (余りのショックのため、ノーコメント) |
10月12日(土) 競馬学特論 |
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珠美:「いよいよ今週から秋のG1シリーズが開幕ですね、博士」
駒木:「おや、2人揃って▲無しか。まぁ、今回ばかりは仕方ないって感じだけどね」
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“喜びの声?” |
10月5日(土) 競馬学概論 |
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駒木:「G1レースの合間だけど、今週もはりきって競馬学の講義を始めよう」
珠美:「…なるほどー、確かに粒揃いのメンバーですね。あ、でもやっぱり90年代以降の馬に偏ってる気が……」
駒木:「1位はナリタブライアン。文句ナシ…とは言えないけれども、確かに1位選出の資格はあるだろうね。故障した後の不振でミソを付けたけど、絶頂期は天井が見えないくらい強かったしね。G2レースに出てくると格の差で違和感感じるくらい強い馬だったよ」
駒木:「17戦して着外が1回だけの優等生ホース。ダービーも勝って、天皇賞の春秋連覇もやって、ジャパンカップまで勝ってるのに、年度代表馬どころか部門賞も獲れてないんだよね(苦笑)。引退レースは引退レースで、武豊騎手が勘違いするくらいの僅差で2着になって締まらない終わり方だし、どうもツイてない感じ。
駒木:「正真正銘、実力もカリスマ性も全て兼ね備えた、史上最高のアイドルホースだね。正直、この馬が投票1位になるんじゃないかと思ってたんだけど。
駒木:「G1レース1勝きりで4位かぁ。いわゆる“悲運の名馬”系ってことになるのかな。殉職警察官が2階級特進するみたいなもんで、レース中の事故で死んだ馬は、どうしてもファン投票になると人気が上がる傾向があるね。
駒木:「競走生活の前半は無敵の二冠馬として、後半は“ホームラン”か“三振”かって感じのクセ馬として、共にインパクト絶大。特に93年の有馬記念は1年ぶりの復帰戦で優勝って事で、オグリキャップの引退レースと並ぶ“奇跡の復活”劇として名高いね。記録にも残るけど、それ以上に記憶に残る馬だったなぁ」
駒木:「5位のトウカイテイオーの父親が登場だ。史上4頭目の三冠馬にしてG1レース7勝のスーパーホース。
駒木:「今度は2代目の三冠馬登場だね。パーフェクト連対、着差はつけなくても大レースでは必ず負けない“ナタの切れ味”。今こういう馬がいてくれたら、予想が楽で良いんだけどなぁ。配当は恐ろしく低くなるだろうけど(笑)。
駒木:「色々な意味において、オグリキャップの先輩格にあたる“元祖・アイドルホース”だね。人気だけで殿堂入りを果たしたのは、後にも先にもこの馬だけになるんじゃないのかなぁ。『少年マガジン』の表紙を飾ったってエピソードは、僕ら世代にとったら、凄いを通り越して“訳わかんない”の世界だ(笑)。
駒木:「16頭中、唯一の牝馬だね。一見すると、このメンバーでは格下かと思いがちなんだけど、とんでもない。(旧)5歳の秋シーズンは、牡馬に混じって天皇賞・秋1着→ジャパンC2着→有馬記念
駒木:「史上初、年間国内未出走で年度代表馬を射止めた馬だね。その座を競り合った相手がスペシャルウィークとグラスワンダーだったんで、賞レースは大いに揉めたんだけど、凱旋門賞を惜敗で2着した他、フランスのG1とG2を1つずつ制覇したんだから、そりゃそうかって気がする。
駒木:「ミホノブルボンの三冠を阻止して、メジロマックイーンの天皇賞・春3連覇を阻止した、90年代を代表する名悪役。ダメな時は本当にダメな馬なんだけど、ここ一番では超大物1頭に的を絞って、その馬を競り合いで仕留めるってスタイル。昼行灯だけど凄腕のスナイパーって感じ。まるでシティハンターだな(笑)」
駒木:「ステイヤーって言葉がこれほど似合う馬も少ないだろうね。先行しても良し、差しても良し。とにかく長距離だと負ける気がしない程強かった超実力派。
駒木:「同世代にスペシャルウィークやエルコンドルパサーが、1〜2歳違いにはエアグルーヴやテイエムオペラオーとかがいたせいだろうなぁ、どうしても目立たなくなっちゃうんだよ、この馬。
駒木:「杉本清アナウンサーと一括りで語られることの多い、ポスト・ハイセイコー世代のアイドルホースだね。オマケに日本競馬史で最も有名な“悲劇の名馬”でもある。こういう人気投票で上位に入ってこなくちゃ嘘だろって感じ。
駒木:「この馬も、メジロマックイーンに似て、強いしそれなりの戦績も挙げているんだけど目立たない馬だなぁ。あんまり祝福されるような形でG1を勝ってないせいなのかもしれない(苦笑)。
駒木:「最後のシーズンを国内だけで過ごして、しかも戦績が尻すぼみだったせいか、どうもファンの印象が良くない馬なんだよね。僕自身は、『海外には2番手格の若手(3〜4歳)が遠征して、ベテランの大将格は日本でドッシリ構える』って形がベストだと思ってるんで、全然その辺りは気にしてないんだけれども。まぁ、これは個人個人の主観の差だから仕方ないね。 珠美:「……というわけで、全馬出揃いました。あとは騎手と枠順の決定ですね……って、騎手はどうするんですか
!? どう考えても武豊騎手が乗らなくちゃいけない馬が4頭いるように思えるんですけど……」
珠美:「錚々たるメンバーですねー。…あ、でも、残された馬の主戦騎手が軒並み埋まっちゃいましたね…」
珠美:「うわぁ……。こうしてみると凄いメンバーですねー」 |