「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
1月31日(木)政治学(一般教養) |
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いや、どうも。 さて、今日の講義は、一般教養で政治学。 山奥や離島で隠遁生活をしていない限りは、皆さんも「田中眞紀子外相更迭」のニュースをご存知だと思います。当講座の「ニューストピックス」でも採り上げましたしね。
……と、いうお馴染みの「与党・野党どっちもどっち」な構図が描かれてしまいますよね? ですが、この件に関して、ちょっと面白い資料を入手しました。 で、その予算委員会理事会の野党筆頭理事(野党側責任者)を務めていた人は、民主党の枝野幸男代議士でした。 さて、実は駒木、この枝野さん発行のメルマガに登録しておりまして、週1のペースでメールを受信しています。 そこで、今日の講義では、そのメルマガから委員会について書かれた部分を全文引用・紹介します。皆さんを情報操作したくないので、コメントは最小限に留めたいと思います。とにかく、知りようが無かった議会の裏舞台を知ってもらえれば、と思います。 ※引用先は全て「えだのEメールニュースレターvol.52」です。ただし、読みやすいように、多少改行等を調整してあります。
…まぁ、客観的に見ても「上手い事やるな」って感じでしょうかね。
うはは。何様でしょうか、与党側。
駒木は「与党3党全員・横山やすし」と思いましたが、どうでしょうか?
まぁ、最後の部分は民主党議員の主張だから当たり前としまして。 ……どうですか? ちょっと印象が変わったでしょう? これをどう解釈するかは、受講生の皆さんの自由ですが、何か、少し政界が変わってきてるなってのが感じられたら、講義をした甲斐があったというものです。 それでは、今日の講義を終わります。学園祭をお楽しみに。(この項終わり) |
1月30日(水)演習(ゼミ) |
今週は「ジャンプ」「サンデー」ともに新連載も読み切りがありませんでした。「ジャンプ」は来週あたりから読み切りラッシュが始まりそうな感じがしますが、今週は結果的に“谷間”となってしまった感がありますね。 しかし、「週刊少年チャンピオン」では高橋陽一氏の新連載が始まり、「週刊コミックバンチ」でも、10週連続の新人作家コンペテイションがでスタートしました。今週は、この2つの動きについてレビューをしておこうと思います。 また、現在、当講座では「週刊少年マガジン」、「週刊少年チャンピオン」など、主要マンガ雑誌の新連載・読み切りレビューを担当して頂ける非常勤講師を募集中です。謝礼等は出せませんが、協力して頂ける方はメールでご連絡を。 《その他、今週の注目作》 ※文中の7段階評価はこちらを。 ◎新連載『ハングリーハート』(週刊少年チャンピオン9号掲載/作画:高橋陽一) 先週の講義で「記号化とその再現」というお話をしましたが、この高橋陽一氏も、それが異様に下手なんですよね、正直言いますと。 ……まぁ、ちょっと茶化し気味の評論になってしまいましたが、大きく的は外れていないと思います。 ◎読み切り(世界漫画愛読者大賞・最終審査エントリー作品)『満腹ボクサー徳川。』(週刊コミックバンチ9号掲載/作画:日高建男) ……さて、今週はそのトップバッターとなる日高氏の作品ですが…。 「ただ、それだけ」なんですよね。 あまりにも教科書通り過ぎて、訴えてくるものが無いのです。15年間で苦い汁ばかり吸ってきたのでしょうか、思い切りが無いんですよね。本当に小さくまとまり過ぎてる気がします。 ここまで苦労した人ですから、一度くらいは連載を持たせてあげたいな、とは思います。が、多額の賞金を上げて鳴り物入りでデビューさせるほどじゃないかな、というのが正直なところです。評価はB。 ……… と、いうわけで今週のレビューは終わりです。 そういえば、今週の「365歩のユウキ!!!」。最終目標が「中学生名人」という、マンガとしてはスケールの小さいところに落ち着いてしまって、ますますトホホです。 では、また来週。 |
1月29日(火)環境社会学 ※この講義の1回目はこちらへ |
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昨日は突然の休講、申し訳ありません。 さて、それでは講義再開です。 まず、一般住民の方々はこんな感じで↓
レザーフェイスか、ジェイソンか、といった様相。 そして、業者の方々も負けてはいませんでした。
わはは。「腐った肉でも欲しい」。直球過ぎます。 とまぁ、まさに引く手あまた。これなら懸案の死骸処理もアッサリ解決か…と思われたのですが、そうではありませんでした。
……と、いうわけで、せっかくの“札束”も腐ってしまって使い物にならないという次第。
チェーンソーを持った男VS大浦町職員。なんだか、学生プロレスでありそうな組み合わせですが、こちらはプロレスではなくリアルファイトです。クジラの前に、職員が解体されなかった事をお祈り申し上げたい次第です。 結局、これらのクジラがどうなったかと言いますと……
……と、ミもフタも無い結果になってしまいました。 とにかく駒木は“クジラ肉のノルウェー風”が食べたいです。どこか食べさせてくれる店があれば、情報をよろしく。…というところで今日の講義を終わります。 病み上がりでは良いオチも浮かびませんでした。(この項終わり) |
1月27日(日)環境社会学 |
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わが国・日本は島国だけありまして、たびたび“海からの来客”のニュースが世間を騒がせる事があります。 さて、この2002年も、新年早々クジラの漂着がありました。しかも今回は14頭同時というデラックス版。同時に12人の妹に萌える事のできる今日この頃を、如実に反映した事件と申しましょうか。 で、そんな大浦町が、今一番困っているのが、死んでしまった13頭のクジラの処理に関しての問題です。今回は骨格標本にするという話が出ましたが、そうするにしても、海岸まで死骸を曳航したり、それを一度砂浜に埋めて白骨化させたりしなくてはなりません。安上がりに焼却するにしても、そのために必要な費用はバカにならないようです。
──よりによって、どうしてウチみたいな小さな町に…… 閑話休題。 ……と、いい所まで講義したのですが、まだまだ講義は長くなりそうなので、続きは明日に回したいと思います。それでは、今日の講義はここまで。 (続く) |
1月26日(土)競馬学概論 |
駒木:「今週はサイレンススズカ三番勝負の2回目。唯一のG1勝ちになった宝塚記念を振り返ってみるね」 |
1月25日(金)教育原論(教職課程) |
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さて、今週月曜日に続いての、シリーズ2回目です。しかし、今日は番外編的に家庭教師の話題をお送りします。 今日のニュースに、こんなものがありました。
…どんな業界でも、舞台裏に一歩足を踏み入れると、部外者なら誰でも絶句する光景に出くわすものですよね。受講生の皆さんも、様々な体験をされていることでしょう。勿論、駒木も複数のアルバイトを体験しましたが、やはりどの職場でも、その手の“舞台裏”というものが存在しました。 家庭教師の派遣会社にも様々なタイプがありますが、最も悪質なのは、家庭教師派遣と教材販売がワンセットになっている会社です。 しかし、こんな事はまだ序の口です。 全ての家庭教師派遣会社がそうであるとは言いませんが、それでも多くの会社が、家庭教師派遣と同時に教材販売をワンセットで行っています。 そもそも、家庭教師というのは、教育費用に糸目をつけない資産家とその子息のためのものです。月に何十万も費用を注ぎ込み、複数のプロ講師を雇って、初めてその威力を発揮するという、ジェット燃料並に燃費の悪いのが家庭教師なのです。月数万で、週1回2時間の家庭教師を雇うくらいなら、同じ費用で塾に通わせた方が余程マシと言えるでしょう。 ……と、大学の講座と言うよりも、まるで生活小百科のような話になってしまいましたが、お役に立てたら幸いです。今日の講義はこれまで。(この項続く) |
1月24日(木) 社会統計学 |
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今日の講義は当初、イスラムの戒律を破り、嫁を貰いすぎたために重労働の刑になった男の話をしようと思ったのですが、急遽講義内容を差し替えました。 ……… それでは気を取り直して今日の講義を始めます。 経済的・物質的に恵まれ、衣・食・住の心配をしなくても良くなった我々にとって、健康問題は非常に重要なテーマとなりました。 ……と、こんな事を話していると、なんだか怪しい健康食品のセールスマンをやってるような気分になりますので、前置きは早々にして。 今日付けのニュースでこのような記事を見つけました。
このニュースを簡単にまとめますと、男性に関しては、これまで「やや太め」と言われていた位の体型の方が、病気にかかりにくくて長生きすることが分かった、というお話です。
標本数も多いですし、調査機関も極めて長い。さすが公式調査と言うか、税金使ったストーキングというか、色々な意味でご立派な調査です。 さて、この肥満指標の「BMI」なる数値、耳慣れない言葉ですが、内容は至極簡単。体重(kg)を、身長(m)の2乗で割れば、簡単に算出できます。 65(kg)÷(1.75×1.75《m》)=21.22…… と、なるわけです。
いきなり、「キミ、ちょっと早く死ぬよ」と言われてしまいました。ご無体な。 参考までに、女性受講者のために、女性の理想数値も紹介しておきましょう。
例えば、身長150cmの女性の場合、体重55kgあたりまでが許容範囲となります。駒木には女性の事情はよく分かりませんが、150cm、55kgというのは、かなり余裕を持った数字と言えるのではないかと思います。 まぁ、ちょっと太れば問題は無いのですが、ただでさえ締まりの無い生活をしている駒木ですから、これで体型まで締まりが無くなりますと、「ただの体の緩んだオタク」と思われてしまう可能性が極めて大。それだけは避けたいのです。 ……あ、失礼。個人的に盛り上がりすぎました。 まぁ、皆さんはダイエットしなくて済む理由が出来たと喜んでください。特に既婚女性の方は、ダンナさんから「お前、最近太ったんじゃないか?」などと失礼な事を言われた時の反撃材料にご活用ください。 |
1月23日(水)演習(ゼミ) |
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さて、演習のお時間です。 まず、今週は「週刊少年ジャンプ」と「週刊少年サンデー」の月例賞が発表になっていますので、受賞者を紹介しておきます。
「まんがカレッジ」の方では入選作が出ました。しかし即戦力かというと、そうではないみたいですね。 あと、これは各ニュース系ウェブサイトでも話題になっていましたが、今年度の小学館漫画賞が内定になったようです。判明している受賞者・受賞作リストを掲載します。
最近は「週刊少年ジャンプ」など、他社の雑誌から受賞する作品が多かったですが、今年は小学館色が強い印象がありますね。 それでは、レギュラー企画の「新連載・読みきりレビュー」。もうお馴染みですが、文中の7段階評価はこちらを。 ☆「週刊少年サンデー」2002年8号☆ ◎新連載第3回『365歩のユウキ!!!』(作画・西条真二)《第1回の評価B−》 読めば読むほど、「問題外」という単語が頭をチラつきます、この作品。 ・頭が悪くて運動音痴でドジな主人公→のび太 ……と、まずキャラクターの演じる役割があって、その後に実際のキャラクターが生まれているわけです。さらにその後、「ジャイアンは歌が下手」とか、「しずかちゃんは風呂好き」とか、新たな設定が生まれていますが、それは連載が大分進んで、キャラクターがただの“記号の復元型”から脱皮してからの話になります。 で、この時に気をつけなくてはいけないのは、その“記号”が説得力を持つように工夫しなくてはならないということです。 《その他、今週の注目作》 ◎新連載『キメラ』(スーパージャンプ掲載/作画:緒方てい) さぁ、期待の新作の登場です。新人賞で準入選を獲ったばかりの新人に、読み切りもナシでいきなり連載という破格の待遇。これは、デビュー作『キカイ仕掛けの小町』の評判の良さと、編集サイドの期待の表われなのでしょう。 ……と、『期待大!』な書き出しをしておいて、何だと思われるかもしれませんが、正直言って、かなりガッカリさせられてしまいました(汗)。 では、全く見所が無いかと言うと、そうでもありません。A級アクション映画を思わせる演出の技術などは、既に新人の領域を脱しており、こと演出力に関しては、既成の作家と比較しても相当上位にランクされるのではないかと思います。要は、演出に脚本が追い着いていないという事なのです。 それでは、今週はこれで終わります。ではまた、来週の水曜日に。 |
1月22日(火) 現代国際情勢 |
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東京で開催されていた、アフガニスタン復興支援国際会議が、今日閉幕しました。
なんだか、欧米の安っぽいコメディ映画のようなお話ですが、立派な交通事故です。一般道路より速度の遅い首都高だから大事には至りませんでしたが、一歩間違えたら新しい聖戦が始まるところだったかもしれませんでした。ゾッとしますね。とりあえずここは、日本の道路行政のおかげだということで、亀井静香と鈴木宗男あたりに、森前首相名義の感謝状でも進呈したいところです。 しかし、自分をガードしたりフォローしてくれるはずの護衛車に追突されるとは、カルザイ議長もかなりの不運ですよね。こんな人、なかなかいません。 彼のF1での成績は、18戦して完走5回。最高位は8位で、予選最高グリッドは18番手。まさに、絵に描いたようなB級パイロットですね。やたら目立つ“18”という数字が、往年の打ち切りマンガ・『隼人18番勝負』(作画:次原隆二)を想起させるのも物悲しかったりします。
……何だか、往年の稲川淳二を髣髴とさせるような芸風ですね。ちなみに、彼を轢いたマーシャルカーの運転手は、現役のラリードライバーだったそうです。 また、涙を誘うのが、彼の所属していたチームです。 それにしても、今、グレートチキンパワーズはどうしてるのでしょう? キンキキッズから歌を下手にし、踊りも出来なくさせ、トークも冴えないようにし、見てくれも中途半端に変えたような彼ら。せめて『進ぬ! 電波少年』くらいで拾ってあげて欲しいものです。 ……おっと、話が大きく逸れました。カルザイ議長の話をしていたんでしたね。 女性の肌の露出度が高くなった新生アフガンに、期待大、といったところで、今日の講義を終わります。 (この項終わり) |
1月21日(月) 教育原論(教職課程) |
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なんと当「社会学講座」では、今日から教職課程も開始します。ただし、当講座は単位認定や資格取得に関する業務は出来ませんので、これもあくまで聴講のみ、という事になります。悪しからず、ご承知おきください。 ……… シリーズ第1回の今日は、アルバイト講師の給与体系についてのお話をしたいと思います。いきなり生々しい話題で恐縮ですが、これを知っていると知っていないでは、この仕事に対する認識が大きく変わってきますのでね。まずは、ここから始めようと思います。 恐らく、受講生の皆さんのほとんどが、アルバイト雑誌を購入してバイト探しをした経験があると思います。 さて、この『塾・家庭教師』カテゴリの求人広告で、とにかく目を引くのは時給の高さです。 普通、アルバイトの時給計算にはタイムカードを使いますよね。出勤時刻と退勤時刻を記録し、その間の時間だけ時給が発生する、というやり方です。 例を示すため、駒木が塾講師をやっていた頃の平均的な勤務状況をまとめてみました。下の表をご覧下さい。
……と、まぁこんな感じですが、この勤務の中で時給が発生するのは赤色で塗られている部分(2時間半)だけです。 もう、お分かりですね? アルバイト塾講師という仕事は、ハッキリ言って儲からないお仕事です。将来もこの手の仕事に就く事を前提にしておかないと、とても耐えられるようなものではありません。修行僧みたいなモンですね。 これをご覧の受講生の皆さんに、甘い言葉に騙されて、悲惨な生活を送る羽目にならないようにご忠告申し上げて、今日講義を終わります。(不定期に続く) |
1月19日(土)競馬学概論 |
駒木:「今日で3回目の競馬学概論だね。今回からは、『サイレンススズカ三番勝負』として、悲運の名馬・サイレンススズカの競走生活を3回にわたって追いかけていこうと思うんだ」 |
1月18日(金)スポーツ社会学 |
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2002年に開催されるスポーツの大イベントと聞いて真っ先に思いつくのは、サッカーのワールドカップ日本・韓国大会ですね。ワールドカップと同じ年には、冬季オリンピック・パラリンピックも開催されますが、さすがに今年は影が薄いようです。 さて、それはさておき、ワールドカップです。 (プリント)←クリックしてください えーと、行き渡ったでしょうか。 サポーターからの公募で代表チームにニックネームを。なるほど、なかなか意義深い企画ですね。サポーターが代表チームに親近感を持つ事が出来るし、距離感も近くなる。スポーツ振興のお手本というべき企画といえるでしょう。 ただし、この企画、手放しで歓迎するわけにいかない事情があるんですよね。
福岡ドーム
………………そのまんまやんけ。 ……あ、いや、この企画にして、この親会社あり、といったところでしょうか。 露骨な失敗例というわけではありませんが、「せっかく公募したのに、ベタ過ぎるで、その名前」という例は他にもあります。しかもそれは当大学とも所縁の深い競馬界での話です。 現在から遡る事3年、日本競馬界で、待望の新種類馬券が発売になりました。 …という経緯で、決定した名称・「ワイド」。確かに覚えやすい名前ではあったのですが、今ひとつインパクトが弱い感じがします。そのためでしょうか、「ワイド」馬券の売れ行きは典型的な尻すぼみ。現在では、すっかり影が薄くなってしまいました。
……まぁ、何の変哲も無い、競馬中継ではよくあるやり取りですね。有り体に言うと、面白くもなんともありません。これでは、「ワイド」馬券が尻すぼみになってしまったのも、分かるような気がします。
あら、不思議。何というか、深みが出たような感じがしませんか? これなら、「ワイド」、いや「ソープ」馬券は尻すぼみになることなく、好調な売れ行きを続けていたかもしれません。 ……今回のサッカー日本代表チームへのニックネーム募集、ぜひとも独創的な、インパクトの強い名称を採用してもらいたいものですね。 と、いったところで今日の講義を終わります。(この項終わり) |
1月17日(木)特別講座 |
景色はすっかり冬の装いを固め、日に日に鋭さを増した寒気は、防寒具を突き抜けて身体を痛めつけるべく牙を剥く。 ……… この1月17日という日付は、少なくとも僕にとっては非常に重たい存在である。 「……震災の話は、僕にとってかなり気の重い事である。いまだに心の整理がついていない」 心の整理がついていないことを多くの人──ウェブサイトのアクセス数としては多いとはいえないが、百人に近い数といえば、やはり相当の数といえるだろう──の前にさらけ出す事は、本当なら間違っているのかもしれない。それに、被災者といえども生命や生活を根底から揺るがされるような被害には遭わなかった自分が、果たして本当に震災の証言者足りえるのかと考えると、大きな躊躇いが心を支配してくる。 だから、今日は震災の事を出来る範囲で語ってみたいと思う。先に述べたとおり、まだ心の整理はついていないけれど、今出来る限りの事をやってみよう。 ……… その日、僕が床に就いたのは朝の5時を回るか回らないか、といったところだった。それまで何をしていたかまでは、よく憶えていない。当時は一浪中の予備校生だったし、私立受験も2週間後に迫っていたのだから、少しくらいは勉強をしていたのだろう。 まぁ、そんなこんなで、2階にある自室で就寝したのが5時前後。それから1時間もしない内に、僕は文字通り叩き起こされることになった。 しばらくして大きな揺れが止み、断続的な小さい揺れに取って代わった。大地震直後の余震が、短い間に数百回も発生すると知ったのは、この時が初めてだった。 気が付いたら、地震から丸一日が経とうとしていた。TVやラジオからは、地震と同時に発生した火事が、未だに延焼を続けながら燃え盛っている事を告げていた。自宅の数km先でガス漏れ事故も起こっていた。真綿で首を絞められるような、じれったい恐怖心が湧いてくる。十数分間隔で襲ってくる余震が、それに拍車をかける。 寝たのは何時ごろだっただろう。もう一度無事に眠れる事を本当に感謝しながら、オフタイマーを設定したTV付けっぱなしにして、部屋の明かりを消した。1月17日は終わった。でも、何も終わってはいなかった。 ……… 今、こうして思い返してみても、あれから7年経ったなどという実感は湧かない。今の年齢と当時の年齢を引き算して、漸く納得する次第である。その思いは年々強くなってゆくのだろう。いや、それとも薄れていってしまうのか。 追記:そういえば、阪神・淡路大震災の前は、「関西では地震が起きない」なんて迷信が幅を利かせていた。本当に大惨事は青天の霹靂でやって来る。 |
1月16日(水)演習(ゼミ) |
今週も定例のゼミの時間です。 ☆「週刊少年サンデー」2002年6号☆ ◎新連載第3回『焼きたて ! ! ジャぱん』(作画:橋口たかし)《第1回掲載時の評価:B》 新連載第1回の時点で、この作品を酷評したんですが、駒木の周りの話を聞くと、意外と評判は悪くないようです。まぁ確かに、絵はかなりのレヴェルに達してますし、「バカだね〜、このマンガ!」…などと、気楽に読むだけならば毒にはならんかなあ、という感じもしないではないですね。 ……… と、今日やらなくちゃいけない講義の内容はこれで終わってしまいました。 マケラレンさんでも話題になってる通り、ついに「コミックバンチ」で不人気作品の打ち切りが本格化して来ましたね。 ……と、本当に取り留めの無い雑談になってしまいましたが、今日はコレくらいにしておきましょう。来週からは雑誌も平常スケジュールに戻りますし、ソコソコ充実した講義ができるのでは、と思っています。では。 |