「社会学講座」アーカイブ(大食い特集・1)
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講義一覧
2月21日(木) 文化人類学 |
まず初めに、今回も訂正から。 では、本題へ。今日は3回にわたってお送りして来た「フードファイターフリーハンデ(以下:FFFハンデ)」の総括を行います。 まず、全カテゴリ・ハンデ一覧表ですね。 こちらをクリックして下さい 一覧表の最下部には、これまで3回分の講義のリンクも付けましたので、各カテゴリごとの解説がご覧になりたい方は、そちらからでも閲覧できます。どうぞ、ご利用ください。 それでは、総括に移ります。といっても、一覧表載せるだけじゃ能がないので、「フードファイトについて、何か書いてみようか」と思っただけですので、全然総括になってないかも分かりませんが…… 激動の2001年を経て、フードファイト界はかつてない転換期に入ったと言えよう。 まず、長時間競技を繰り返し、“大食い”系の最高実力者を選ぶ「大食い選手権」の独占状態が終焉を迎えた。 この事実は、これまで我々ウオッチャーが抱いて来た、「60分以上の長時間で最も多くの食材を食べられる選手こそが、最強のフードファイターである」という、「大食い選手権」が我々に植付けて来た固定観念の崩壊に直結してゆく。何故なら、「フードバトルクラブ」の誕生により、「超短時間で一定量の食材を食べる事の出来るフードファイターもまた、最強のフードファイターに相応しい」という新しい概念が生まれたからである。 そもそも、 では、これから“大食い”と“早食い”のどちらがメジャー扱いされてゆくのであろうか? フードファイト界に起こっている、起ころうとしているこれらの事、実は、とあるスポーツの約300年前の姿と、多くの面で相似している。 約300年前、当時イギリスで盛んになりつつあった近代競馬は、現在とは全く違うレース方式で行われていた。 そんな閉鎖的な状況を憂い、一部の競馬関係者が新しい競馬のレース方式を模索した。 ……お分かりだろうか? 競馬の話で言うところのヒートレースを「大食い選手権」に、ダービーのような一発勝負レースを「フードバトルクラブ」に当てはめると、理解しやすいかと思われる。 という事は、である。 「大食い選手権」時代の終焉、しかし、それに代わって天下を取ったはずの「フードバトルクラブ」の地盤が極めて脆弱。加えて、それに伍するような第三勢力の登場も望み薄。これが現状である。 ……ここまで難しい事ばかり書いて、全く総括になっていないので、ここらへんで総括らしい事も書いておこう。 そして、2002年シーズンの開幕戦である「大食い選手権」地方予選から、既に続々とニュースターが現れ始めている。近畿地区予選で優勝した山本卓弥選手は、予選決勝で新人離れしたパフォーマンスを見せ付け、暫定ハンデ62を獲得した。一部地区予選では大きな不手際があったとの情報も得ているが、大半の地区からは、山本卓弥選手のような新たなるタレントが出現していることであろう。 ところで、今回の「FFFハンデ」では、「フードバトルクラブ」と「大食い選手権」をハンデ対象競技会として採用し、記録の信用性に欠けるバラエティー系番組の企画や、チェック不能なローカル番組、さらに地方での非TV系競技会は対象外とした。 この競技会は、今回の「FFFハンデ」でベスト10にランクインした選手の過半数が出場しているという、言わば史上最大の非公式戦である。また、ハンデ対象競技会の少ない大食い60分カテゴリにあてはまる競技会であるため、ハンデ制定用資料としての価値も大きい。 問題は、このビデオの販売本数を増やすために、競技会の結果を完全非公開にしている事である。駒木は幸いにも、高橋信也選手のウェブサイト内のコンテンツ(現在は削除)でおおまかな模様と順位を知る事が出来たが、その結果を今、ここで書くことさえ出来ない。正確には、しても良いのだろうが、それをすると、恐らく日本大食い協会サイドから削除要請が来るであろう。 競技会ビデオの売上は、協会の運動資金、つまりフードファイト振興に使われるわけで、売上を伸ばそうとする考え自体は間違ってはいない。しかし、やり方は大きな過ちを犯しているとしか言えない。 最後はまた脱線してしまった。総括としては失格の文章かもしれない。しかし、駒木のフードファイトに対する真摯な思いだけでも伝える事が出来れば幸いである。 ……長々と失礼しました。講義時間もオーバーしてますし、ここで終わりたいと思います。 |
2月18日(月) 文化人類学 |
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講義の実施が遅れており、御迷惑をおかけしております。 まず初めに、前回の「FFFハンデ」の早食いカテゴリで2箇所訂正があります。 ……と、この事でもよく分かりますように、言うは易し、行うは難しとはよく言ったものでして、まさかここまで資料整理が難航するとは思ってもいませんでした。しかし、今回の作業で明確な基準が出来ましたので、次回以降は比較的迅速な対応が出来るのではないかと思います。 「2001年度・フードファイターフリーハンデ」
〜大食い45分カテゴリ〜
〜大食い60分カテゴリ〜
2000年秋デビューの小林尊を初めとして、続々とスーパールーキーがデビューしてゆく中、2001年春の段階での白田信幸の存在は、さほど大きなものではなかった。他のルーキーに比べてスピードが完全に不足しており、せっかくの巨体を持て余しているような印象が否めなかったものだった。 白田の大活躍で、少々影が薄くなったものの、「大食い選手権」2001年新人王・射手矢侑大の活躍も、特筆に価するものであった。 “早食い”系競技では押される一方のベテランたちも、このカテゴリでは、まだまだ健在振りを示した。 “早食い”系競技では無敵を誇った小林尊は、「大食い選手権」欠場のトラブルもあって、とうとう“大食い”系競技では、「フードバトルクラブ」勝ち上がり段階の競技、「ウェイトクラッシュ」での2勝にとどまった。それも秋の大会では、得意の飲料系を絡めての“辛勝”であり、ここ数ヶ月で、小林が“大食い“系競技での覇権を失ってしまった事が如実となった。 山本晃也は、明らかに胃袋の容量に限界がある選手であり、一応は60ポイントを超えて一流選手の一角を占めてはいるものの、これ以上の能力の伸張は、やや望み薄だろう。 “早食い”系カテゴリと同様、“大食い”系カテゴリでも、高い実力を誇るバイプレーヤーが多数登場してくれた。 「大食い選手権」組の稲川祐也、清遠学、田澤康一、渡辺人史といった面々は、ポイントが伸び悩んだ。 ところで、「フードバトルクラブ」では多数の海外招待選手が参加している。これは、恐らくフードファイトを良く知らない新規ウオッチャーに日本の一流フードファイターの高い能力を知ってもらうために、ある種の“モノサシ”を提供したものだと思われる。 繰り返し述べてきたように、2001年はスーパールーキーが多数現れ、フードファイト界が大いに隆盛した記念すべき年であったが、唯一残された課題が、女性大食い選手のコマ不足である。 以上で、各カテゴリのフリーハンデと解説が一通り終了しました。 なお、明日(火曜日)は日程調整のため休講、明後日(水曜日)は演習(現代マンガ時評)がありますので、次回の文化人類学講義は木曜日になります。 |
2月17日(日) 文化人類学 |
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今日の講義は、一昨日からの続きになります、「フードファイターフリーハンデ(以下、「FFFハンデ」)」です。 「2001年度・フードファイターフリーハンデ」
※主な競技結果※
〜早食いカテゴリ〜
2001年のフードファイト界は、わずか半年余りの内に、大食いから早食いへ、そしてスプリントへと、針が右端から左端まで振り切れてしまうような激動の年になった。 しかし、そこへ大きな一石を投じたのが、後発のTBSが大々的に開催した「フードバトルクラブ」であった。 ところで、「フードバトルクラブ」の誕生により、様々なレギュレーションの競技が実施された事で、大きな混乱を招いたのが“早食い”と“大食い”の境界線の解釈に関する問題だった。 フードファイトの高速化の流れにいち早く乗り、見事に才能を開花させたのが、小林尊であった。 山本晃也は、“早食い”の隆盛が無ければ、恐らく埋もれたままになっていたフードファイターだろう。 新井和響にとっての2001年シーズンは、前年とは打って変わって、苦渋に満ちたシーズンとなった。 黄金世代・2001年組の1人である高橋信也は、今回全カテゴリで高いポイントを獲得、稀代のゼネラリストとして幅広い活躍を見せている。各大会に出場しては好記録や見せ場を作り、今や大食い競技会には欠かせない存在だ。 現在“大食い”では無敵に近い存在の白田信幸だが、そのパフォーマンスを支えているのは、実は相当な高水準の早食い能力である。 ここに来て急成長を遂げつつあるのが、自衛隊員という異色のフードファイター・山形統である。胃の容量には明らかな限界があり、“大食い”での台頭は望めないが、ここしばらく“早食い”能力の成長がめざましい。今年の「フードバトルクラブ」では台風の目となり得る可能性を秘めており、要注目と言えよう。 以下のランキングにも2001年組がズラリと顔を並べる。 一方で、時代の流れに取り残されそうになりながら、懸命に頑張っている、かつての主役たちがいる。 …と、いうわけで、早食い系のフリーハンデをお送りしました。次回はいよいよ大食い系のフリーハンデです。どうぞ、お楽しみに。 (明日に続く) |
2月15日(金) 文化人類学 |
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今日から3回の予定で、「2001年度・フードファイターフリーハンデ」をお送りします。 で、今回の試みは、この「フリーハンデ」を、早食い・大食い選手の能力比較に適用しよう、というものです。以下は、今回の「フードファイターフリーハンデ(以下:FFFハンデ)」を設定するにあたっての規定になります。 ◎数値は本家の「フリーハンデ」に倣って、競走馬の負担重量風のものを使用します。重量の単位は、最近ではポンド換算が主流ですが、ここでは旧来のキロ換算の数値を使用します。ただし、競馬と違って、キロという単位に意味は有りませんので、「〜ポイント」と呼ぶ事にします。数値は0.5ポイント刻みです。 また、選手間のポイント差については、 ◎今回の「FFFハンデ」の対象となる競技会は、以下の通りです。 ◎各選手のポイントは、「FFFハンデ」対象競技会における、ベストパフォーマンスを採用します。 ◎ハンデは以下に挙げる6つのカテゴリに分けて設定します。 ◎選手個人に与えられるポイントは、6つのカテゴリの中で最高値となったポイントを採用します。 ◎他、細かい点については、その都度説明します。 以上、「FFFハンデ」の規定を踏まえてもらった上で、今日は『早飲み』カテゴリのフリーハンデと解説を掲載します。解説文中は敬称略・及び文体変更を行います。 「2001年度・フードファイターフリーハンデ」
※主な競技結果※
早飲みなどの、いわゆる飲み比べ競技は、かなり以前から日本の食文化の中に根付いていた。学園祭などでは「コーラ一気飲み大会」などが頻繁に行われ、時には痛ましい事に死者まで出している。また、少し意味合いは違うが、酒の呑み比べなどは、それこそ酒の発明から現在に至る、数千年にも及ぶ歴史を持つはずである。 それなのに、これまでの10年余に及ぶ大食い競技の歴史の中で、飲み比べ競技がクローズアップされることは稀であった。これは恐らく、「TVチャンピオン」が、長時間競技・大食い競技偏重で競技会を実施して来た事に、直接の原因があったと思われる。 と、そこへ、主に早食い能力を競う「フードバトルクラブ」が産声を上げた。これは即ち、飲み比べ競技が市民権を得るための条件が整った事でもあった。 2001年度の時点では、早飲みはまだ、あくまで補助的な役割に過ぎなかったが、今年春の「フードバトルクラブ」では、新人の応募条件として早飲みビデオ映像が必須条件となるなど、早飲み競技の地位は、ここにきて急上昇を見せている。これからの「フードバトルクラブ」では、早食いと早飲み両方をこなせるようにならなければ、頂点を極めるのは難しくなってくるだろう。 それでは、ここからは選手個人に焦点を当てて解説していくことにする。 早食い世界王者・小林尊は、早飲みでもやはりチャンピオンクラスであった。彼の飲み方は独特で、ノドを完全に開けて、そこへ滝のように液体を流し込む飲み方をする。ここまで至るのに、さぞかし猛烈な訓練を要したとは思われるが、“流し込み”では“吸い込み”の山本には勝てないのは自明の理で、今後は新たなるテクニックの開発が急務となろう。 早飲み時代の到来を告げるメッセンジャー役となったのが小国敬史であった。彼は早食いでも非凡な才能を持ってはいるが、現時点ではまだトップクラスには至ってはいない。こんな選手は、これまでなら出世がなかなか望めなかったところだが、早飲みの才能が活かせるようなレギュレーションになった今回、射手矢侑大相手にジャイアントキリングを達成し、一気に一流選手の仲間入りを果たした。今年、60ポイント以上を獲得した選手の中で、唯一、早飲みのポイントが個人のポイントに採用された選手である。これからも早飲みを主武器に、トーナメントを荒らしてゆく事だろう。 高橋信也、白田信幸といった早食い・大食いのトップスターも、1.5Lの烏龍茶を一気飲みでき、早飲みでも高いポテンシャル持っていることが判明した。訓練次第で上位3人に食いついていける余地は充分だ。 山形統、新井和響、射手矢侑大、立石将弘といったところは、早食い能力に比べて、早飲み能力が伸び悩んでいる選手たちである。小国や彼らの姿を見ていると、フードバトルの世界の奥深さを思い知らされてしまう。 田澤康一、柿沼敦夫のハンデ値は高めに映るかもしれないが、ラーメン2杯と餃子35個を経ての烏龍茶一気飲みだけに、タイムが伸び悩んでも一般人レヴェルは凌駕していると判断した。 …というわけで、今回は以上となります。 |
2月14日(木) 文化人類学 |
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さて、今日は忌むべきバレンタインデーであります。 今日から3〜4回にわたって、文化人類学(大食い)の講義となります。(土曜日は競馬学概論を実施します) まず今日は、「TVチャンピオン大食い選手権・春の新人戦」の近畿地区予選の模様をお送りします。これは、テレビ大阪のみで放映された番組・「なにコレ
!?」内の企画である、『なにわ大食い選手権』TV観戦レポートとなります。 そして明日からは、おそらく世界初の試みであろうと思われる「フードファイター・フリーハンデ」(2001年度版)をお送りします。 それでは、今日の講義、「大食い選手権・春の新人戦」の近畿地区予選のTV観戦レポートです。例によって、レポート中は選手の敬称略、及び文体の変更を行います。 ☆1回戦・ジャンボたこ焼き30分勝負 ※ルール:5個1皿(=200g)のジャンボたこ焼きを、30分以内にどれだけ食べられるかを競う。参加者は書類審査通過の31名。2回戦に勝ち抜けるのは3名。 従来の予選システムで言うところの、「にぎり寿し30分勝負・in桃太郎寿し」にあたる競技。いわば“予選の予選”か。
それでは、1回戦通過3名の簡単なパーソナルデータを。 ◎山本卓弥…18歳、169cm56kg。どことなく射手矢侑大を思わせる風貌。典型的な大食い体型。 ◎舩橋聡子…23歳、158cm40kg。風貌だけなら、中学生とも見紛うような小柄。こちらも典型的な大食い体型。 ◎楊木田圭介…19歳、183cm80kg。白田(193cm86kg)は例外として、大食い選手としては大柄な方だろう。 予選での順位が、そのまま本戦に反映されるケースの多い「大食い選手権」、しかも紹介VTR中のパフォーマンスから、山本の優位は揺るがないところだろう。
☆2回戦・ぜんざい30分勝負 ※ルール:1杯50gの白玉入りぜんざいを、30分でどれだけ食べられるかを競う。最下位1名が脱落。 1杯の容量が少ないため、3名ともハイペースの序盤。20杯(=1kg)到達までは、ほぼ横一線。
15分〜25分それよりも、25分〜30分の食べるペースが早いという大物振りを見せ付けて、山本が堂々のトップ通過。生理学上、大食いの難しい甘味でこの記録は立派。しかも本人曰く、随分と胃を余しての結果というから恐れ入る。恐らく、小林、白田、射手矢らのように、褐色脂肪細胞が極めて発達していて、満腹中枢と直結する血糖値が上がらない“特異体質”なのだろう。
☆予選決勝・カレーうどん60分勝負 ルール:カレーうどん(重量未発表だが、かなりのビッグサイズ)を60分以内にどれだけ食べられるかを競う。ただし、スープは残しても良いという「大食い選手権」ルールが適用される。 粘度の高いカレースープが麺にまとわりついて冷めにくいため、自然と勝負は熱さとの戦いとなる。舩橋は何とか克服できたが、山本は熱さに苦しみ、水を多用する作戦を実行。胃には負担がかかるが、熱さはこれでクリア。1杯目こそ遅れをとったものの、2杯目では舩橋と並ぶ。
山本が、荒削りながら抜群の才覚を見せつけ、圧勝で近畿地区王者に輝いた。最後の最後にペースが上がった事でも分かるように、これはまだ、胃を余しての記録。2回戦からの連戦である事、さらに、ドンブリの大きさや(スープを残しづらい)カレーうどんという食材を考慮すると、これは「大食い選手権」本戦でも決勝クラスの記録と考えて良いだろう。 ……と、いうわけで、いかがでしたでしょうか。 ★追記(2/15)★ レポートを脱稿してから、「大食いワンダーランド」 ※追記の追記……よく考えたら、予選3位選手が出場を辞退したとも考えられます(収録日が別なので)。この件はもっと冷静に考える必要がありそうです。 それでは、今日はこれまで。また明日の講義をお楽しみに。(明日に続く) |
1月10日(木)文化人類学 |
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講義が遅れてしまい申し訳ないです。高校教員の仕事が詰まっていて、モニターの前で力尽きてしまいました。 ◎準決勝◎ 《試合形式》 第1回の小林×新井戦、第2回の小林×射手矢戦、岸×山本戦など、見応えのある試合が続出する、「フードバトルクラブ」の醍醐味を見せ付けてくれる試合形式。何かと批判の声が上がる「フードバトルクラブ」だが、素直に観ていれば、素直に楽しめる企画だと思うのだが……?
◎決勝◎ 《試合形式》
以上が、今回のレポートでした。 おっと、最後に長々と話しすぎました。 |
1月8日(火)文化人類学 |
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さて、このシリーズも早、第3回。本来なら今日で最終回の予定でしたが、思うように講義が進行せず、1回延長となりました。今日は敗者復活戦と3回戦の模様をレポートします。 ◎敗者復活戦◎ 《試合形式》 敗者復活戦は16名が参加予定だったが、6名が棄権し、出場者は10名となった。それでは、各ブロックの模様をレポートする。
……以上により、山形統と柿沼敦夫の2名が3回戦進出を果たした。 ◎3回戦◎ 《試合形式》 放送では全選手の詳細なタイムが分からなかったが、山本晃也選手のマネージャーである、ハンドルネーム・iGUCCiさんが、現場で観戦した際に各選手のタイムを記録しており、ネット上でも公開されている。今回はiGUCCiさんの許可を得て、このタイム一覧表を引用させてもらうことする。(下の「タイム表」と書かれた部分をクリックすると、新しいウインドウからタイム表が表示される) 以下は各選手の競技状況。タイム表と照らし合わせながらご覧頂きたい。 小林が4種目中、餃子と寿司でダントツの“区間賞”を獲り、2位の白田に40秒の差をつけて楽々と1位通過。さすがは早食い世界一、といったところで、他選手との地力の差を嫌というほど見せつけた。 今日はここまでです。明日は水曜日で演習(ゼミ)ですので、このレポートは1日休み。明後日に準決勝と決勝のレポートを掲載して、この「文化人類学」講座を締めたいと思います。それでは講義を終わります。(この項続く) |
1月7日(月)文化人類学 |
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本来、日曜に講義の予定でしたが、1日遅れとなってしまいました、「フードバトルクラブ・ザ・キングオブマスターズ」のTVレポート第2回となります。 ◎2回戦◎ 《試合形式》
この時点で7人連続成功。残る3回戦への枠は1つとなった。
……以上で3回戦進出の8選手が決定した。 ◎武田昌子……「TVチャンピオン」スタート前後から現役で、なんとキャリアは赤坂尊子以上という大食い界の大ベテラン。最近の戦歴では第1回「フードバトルクラブ」本選出場(1回戦途中棄権)が主だったところ。非公式戦(バラエティー番組)ながら、つい最近も2分間の早食いで赤坂を破るなど、ますます意気盛ん。1回戦では、やや格上の平田秀幸と対戦したが、平田が途中棄権したため、武田が2回戦に進んでいた。 ◎キングコング・バンディ……アメリカンプロレス往年の名レスラー。勿論大食いは本業ではない。第2回「フードバトルクラブ」では海外推薦枠で本選出場。「シュートアウト」で新井和響を上回る記録をマークし、プロレスラーの大食い力の豊かさを知らしめた。1回戦では古賀さくら相手に苦戦したが、古賀の途中棄権により2回戦進出を果たしていた。今大会では、各選手の食いっぷりに対する驚きを、いかにもプロレスラーらしい豊かな表情で表現し、番組に彩りを添えた。 以上で今回分のレポートを終わります。以下、次回に続きます。(この項続く) |
1月4日(金)文化人類学 |
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さて、今日の講義は一昨日の講義の続編に当たります。前回は放送前のプレビューでしたが、今日は放送を踏まえてのレポートと言うことになります。ただし、長丁場のトーナメント戦。レポートは長文になることが予想されますので、2回ないし3回に分けての講義となります。 ◎1回戦◎ 《試合形式》 《レポート》 出場したのは24名だから全部で12戦行われた事になるが、ここではTVで詳しく放映された3試合に絞ってレポートしたい。
この他9試合が行われ、2回戦進出の12名が決定した。以下は2回戦進出者の氏名一覧(五十音順)。 新井和響、小国敬史、柿沼敦夫、加藤昌宏、キングコング・バンディ、小林尊、白田信幸、高橋信也、武田昌子、田澤康一、立石将弘、山本晃也 ……時間の都合で、今回はここまで。以下、次回に続きます。明日は土曜日で競馬学の日ですので、続きは日曜日となります。それでは今日の講義を終わります。(この項続く) |
1月2日(水) 文化人類学 |
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ワタクシこと、当講座の専任講師・駒木ハヤトの専攻は、皆さんご存知の通り競馬学・ギャンブル社会学なのですが、実は“裏の専門分野”というものも持っていたりするのです。しかも2つ。 所謂、素人参加の大食い番組がTVで放映されるようになって10年余。その“大食い”のメジャー化はめざましく、全国各地での大会やTV番組内でのトーナメント大会は激増の一途。昨年からはTBS主催で賞金1000万円という大規模なトーナメント戦・「フードバトルクラブ」も開始され、今まさに“大食い”は大ブームの時を迎えました。勿論、「フードバトルクラブ」に関しては、番組開始の経緯や番組内の演出方法など、手放しで喜べない事情があることもまた事実ですが、大食い・早食いのスポーツ化やプロ選手の輩出など、“大食い”業界の発展に与えた影響は非常に大きなものがあると言えるでしょう。 …… さて、それでは本題に進みます。
「大食い力」とは、文字通り「たくさんの食物を胃に納める力」で、“胃力”という言い方もします。制限時間30分以上の競技でその力の効果が発揮され、また、60分を超える競技になると、ほぼこの能力だけで勝負が決まります。 さて、各選手の力量を把握してもらったところで、いよいよ今回の大会展望に移ります。 ★敗者復活戦(敗退者16名中2名が3回戦へ)★ 競技の内容が完全に判らない上、棄権者も多数出そうなので精密な予想は出来そうに無いが、出来る限りの展望をしてみよう。 ★3回戦(10名中6名《?》が準決勝へ)★ 先週放送分での予告VTRを観る限り、飲料系を含む様々な種類の食材が登場する“早食いタイムトライアル”方式ではないかと思われる。もし、そうでないにしても、“早食い力”がモノを言う競技になるだろう。 ★準決勝(6名中3名《?》が決勝進出)★ 準決勝はもはや定番となった、1対1の早食い3本勝負・「シュートアウト」。食材の詳細は不明だが、わんこそば(山本が蕎麦アレルギーのため使用不可)とシュークリームが変更になる程度で、ステーキや丼モノ、デザート、あるいは飲料系の“大食い・早食い定番品目”がリストに並ぶ事になるだろう。 ★決勝戦★ 競技内容は、おそらく麺類か丼モノの60分勝負だろう。非常にハイレヴェルの、早食いのスピードで60分突っ走るような試合が観られるはずだ。 ……と、こんな感じになりました。果たして結果はどうなるのでしょうか? 楽しみですね。 |
9月27日(木) 「今日の特集」〜日本大食い界、世代交代へ(3) |
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この話題、一週間ぶりの更新です。 第1回(「大食い選手権」の成り立ちなど)はこちら、 さて、今回の第3回は、「大食いスーパースター戦」のTV観戦レポートを中心にお送りします。いつもに比べてお笑い要素は控え目にしていますのでご承知置きくださいませ。 ★――――――――――★ ☆第1ラウンド・富士宮名物・焼そば10軒完食勝負 ※ルール:富士宮にある焼そばを出す店10軒を移動しながら、各店指定の焼きそばを食べる。全店で制限時間内に完食すればラウンド通過。 今回初めて実施された形式。番組側の意向としては、間隔を開けることで胃袋内の食物を膨張させ、選手たちを揺さぶろうとしたのだろうが、これは消化活動の早い大食い選手たちには逆効果。展開に山も無く、全員スイスイと完食してしまった。 ☆第2ラウンド・1mネギトロ巻無制限勝負 ※ルール:長さ1mのネギトロ巻(重量500g)を60分でどれだけ食べられるかを競う。最下位1名が脱落。 スタートと同時に白田・射手矢の2名が飛び出す。やや遅れて3位グループに稲川、岸、渡辺。渡辺はワサビが大の苦手だが、苦しみながらも食べつづける。最下位に遅れたのは、なんと女王・赤阪。慣れない最下位追走にリズムを狂わされ、ペースがなかなか上がらない。
試合終了後、射手矢と白田が60分での記録を出してみたいと申し出て、急遽記録会が開催された。結果は白田が10.57m(5.265kg)、射手矢が10.48m(5.24kg)をそれぞれ完食。 ☆第3ラウンド・ゆでだこ丸かじり勝負 ※ルール:1杯400gに切り揃えられた茹で蛸を、45分でどれだけ丸かじりで食べられるかを競う(ナイフ等の使用不可)。最下位1名が脱落。 スタートと同時に射手矢が猛烈なスピードで飛び出す。まるでチクワか何かを食べているような錯覚さえ受ける速さで、みるみる内に蛸が口内に吸い込まれてゆく。一方、出遅れたのは白田。前歯の噛み合わせが悪いのか、蛸を思うようにかじることが出来ない。途中で奥歯で無理矢理噛み切る作戦に切り替えたが、かなりのビハインドを抱えることになってしまった。
圧巻だったのは、やはり射手矢。終始独走で、ここしばらくでは珍しい大差での1位通過となった。これからも歯ごたえの強い食物がテーマの時は部類の強さを発揮するはずである。 ☆第4ラウンド・真珠ご飯おかわり勝負 ※ルール:1杯250gの炊き込みご飯を、45分でどれだけ食べられるかを競う。最下位1名が脱落。 このラウンドもハイペースでの幕開け。このラウンド後に岸が語っていたが、まさに「早食いの延長にある大食い」といった様相。45分では満腹にならないのだから、そうなるのも無理は無い話だが……
昨年の小林尊に続く、新人でのオールスター戦優勝を目指していた稲川がここで力尽きた。ただ、敗れはしたものの、その実力の高さは光るものがあったと言えよう。少なくとも現時点で、昨年の水準なら優勝争いを演じられるだけの実力は有しているはずだ。 ☆決勝ラウンド・和歌山ラーメン無制限勝負 ※ルール:1杯600gのラーメンを60分でどれだけ完食できるかを競う。ただし、スープと若干の刻み青ネギは残しても良い。 またしても「早食い」状態のハイペースでスタート。3人とも1杯1分前後の超ハイペースで箸を進めてゆく。ここでもトップを走るのは射手矢。だが、この試合では白田も負けずに肉薄する。岸は、このペースがオーバーペースと判断し、ペースを落とす。しかし、結果的にこれが致命的な失策となった。
白田が春の新人戦の雪辱を果たして、初のビッグタイトル制覇。最後にモノを言ったのは、恵まれた体格と胃の容量であった。小林尊欠場で、“暫定チャンピオン”扱いになるのは残念だが、正真正銘のチャンピオン就任は来年以降の楽しみとしておこう。 ★――――――――――★ ……以上レポートでした。 |
9月21日(金)「今日の特集」〜日本大食い界、世代交代へ(2) |
(第1回はこちらです。未読の方は先にこちらを) 続き物は、芸能界ネタ以外は控えようと思ってるのですが、どうにもなりませんでした。ごめんなさい。 さて、今日はまず、今回の「大食い選手権」に出場する6人の選手たちのプロフィールをお送りします。 ◎“女王”赤阪尊子(顔写真) 5年の長きに及び、大食い界に君臨してきた史上最強の女性大食い選手。最近は僅差での敗戦が続き、「大食い選手権」での優勝からは遠ざかっているものの、今年は「甘味大食い女王選手権」で圧勝するなど、未だに抜群の存在感を誇る。 ◎“皇帝”岸義行(顔写真) 大食いデビューは99年春の「大食い選手権・新人戦」(優勝)。同年秋の「大食い選手権」で赤坂を相手に、うどん5g差という大食いとしては史上最小の僅差で優勝し、一気にスターダムに登りつめる。今年に入ってからは、春の「フードバトルクラブ」で1回戦ドクターストップという失態を演じて以来目立った活躍がなく、今回の大会に捲土重来をかける。 ◎“ドクター”射手矢侑大(顔写真) デビューは今年春の「大食い選手権・新人戦」。予選こそ通過6人中4位という成績だったが、あれよあれよと言う間に決勝に進出し、60分間にラーメン20杯強という大記録を樹立して優勝。 ◎“ジャイアント”白田信幸(顔写真) 射手矢と同じく、今春の「大食い選手権・新人戦」でデビュー。予選の寿司大食いで、30分85皿(170カン)という新記録を打ち立てる。決勝戦では射手矢のスピードに屈し、胃袋を余して僅差で敗れたものの、実力の高さを見せつけた。 ◎“スナフキン”稲川祐也(顔写真) 今回初出場の新人。予選成績は寿司126カン。 ◎“ガリガリ偏食大食い”渡辺人史(顔写真) 彼も今回初出場の新人。120カンの寿司を平らげて決勝進出。 ……この6人に加え、本来なら現在最強の大食い選手で、この大会のディフェンディングチャンピオンでもある小林尊さんが出場予定だったのですが、彼はどうやらほぼ同時期に開催される「第2回フードバトルクラブ」に出場するため、体調面を考慮してこちらを辞退した模様です。 まあ、そんな事情はさておき、今回は紹介した6人で争われることになりました。力量は全員ほぼ互角と思われ、かつてない激戦が予想されます。 この秋、大食い界から目が離せません。(次回に続く) |
9月20日(木) 「今日の特集」〜日本大食い界、世代交代へ(1) |
今の日本において、世界を相手に誇れるものは何があるでしょうか? しかし、そんな「21世紀最初のお荷物」と化した日本にも、世界に誇れる“お家芸”がまだ残っています。 それは、大食いです。 日本は昔から「わんこそば」など、大食い文化が根付いていた国でありましたが、本格的な大食いの歴史は、今から約15年前、テレビ東京の「日曜ビッグスペシャル」の一企画として始まった、「大食い選手権」の開始と同時に産声を上げます。 そしてこの秋、「大食い選手権」はオールスター戦が開催されました。歴戦の強者の中から選抜された人たちと今年春の“新人戦”の上位2名、さらに今回行われた予選通過者2名を加えた戦い。まさに大食いの日本一、いや世界一決定戦と言っても過言ではないハイレベルの激戦です。 (明日へ続く) |