「特集」アーカイブ(2001年9月中旬)
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9/21 日本大食い界、世代交代へ(2) |
9月21日(金)
「今日の特集」〜日本大食い界、世代交代へ(2)
(第1回はこちらです。未読の方は先にこちらを)
続き物は、芸能界ネタ以外は控えようと思ってるのですが、どうにもなりませんでした。ごめんなさい。
さて、今日はまず、今回の「大食い選手権」に出場する6人の選手たちのプロフィールをお送りします。
◎“女王”赤阪尊子(顔写真)
5年の長きに及び、大食い界に君臨してきた史上最強の女性大食い選手。最近は僅差での敗戦が続き、「大食い選手権」での優勝からは遠ざかっているものの、今年は「甘味大食い女王選手権」で圧勝するなど、未だに抜群の存在感を誇る。
初めてブラウン管に姿を現した時は、緊張のためか挙動不審で、「放送コードギリギリの人」という印象を受けたが、いつの間にか愛嬌のあるオバサンキャラが板につき、場繋ぎの意味でも大食い番組には欠かせない存在に。
一度結婚引退をしたが、婚約が破談になって復帰したという芸能人顔負けの過去を持つ。
◎“皇帝”岸義行(顔写真)
大食いデビューは99年春の「大食い選手権・新人戦」(優勝)。同年秋の「大食い選手権」で赤坂を相手に、うどん5g差という大食いとしては史上最小の僅差で優勝し、一気にスターダムに登りつめる。今年に入ってからは、春の「フードバトルクラブ」で1回戦ドクターストップという失態を演じて以来目立った活躍がなく、今回の大会に捲土重来をかける。
現在は「日本大食い協会」なる団体を旗揚げし、競技としての大食いのPR活動に従事。マスコミの大食い企画にも関わるなど、大食い界のスポークスマン役を務めている。
90分以上イーブンペースで食べ続けることができるために“ノンストップイーター”の異名を持つ。この人の出現により、決勝の制限時間が60分から90分に延長されたというエピソードがある。
◎“ドクター”射手矢侑大(顔写真)
デビューは今年春の「大食い選手権・新人戦」。予選こそ通過6人中4位という成績だったが、あれよあれよと言う間に決勝に進出し、60分間にラーメン20杯強という大記録を樹立して優勝。
現役医大生という異色の経歴だが、実は医大生としては2人目のチャンピオン。
◎“ジャイアント”白田信幸(顔写真)
射手矢と同じく、今春の「大食い選手権・新人戦」でデビュー。予選の寿司大食いで、30分85皿(170カン)という新記録を打ち立てる。決勝戦では射手矢のスピードに屈し、胃袋を余して僅差で敗れたものの、実力の高さを見せつけた。
身長190cmを超える巨体が特徴で、恐らく胃袋も輪にかけて巨大と思われる。
◎“スナフキン”稲川祐也(顔写真)
今回初出場の新人。予選成績は寿司126カン。
これまで満腹感を味わったことが無いという悩みの持ち主。
(注:この業界、たまにこういう人がいます。かつて優勝した風間さんという人は、決勝でタライ1.5杯分の釜揚げうどんを食べて、「初めて満腹感を知りました」とシミジミと語ってました)
◎“ガリガリ偏食大食い”渡辺人史(顔写真)
彼も今回初出場の新人。120カンの寿司を平らげて決勝進出。
体重50kgという典型的すぎる大食い体型。
偏食が酷く、辛いものと海老や貝類などがダメ。それでも嫌いな食べ物は一気に掻き込めるので、食べるのは余計に早くなるらしい。
……この6人に加え、本来なら現在最強の大食い選手で、この大会のディフェンディングチャンピオンでもある小林尊さんが出場予定だったのですが、彼はどうやらほぼ同時期に開催される「第2回フードバトルクラブ」に出場するため、体調面を考慮してこちらを辞退した模様です。
実は小林さんは世界で唯一と思われる、大食いのプロ選手で、なんとTVなどの大食い大会での優勝賞金だけで生活しているという、ある意味世も末な人なのです。今回の「大食い選手権」は、優勝して得られる名誉こそ業界一なのですが、賞金額は50万円。一方、「フードバトルクラブ」の賞金は1000万円であり、プロの大食い選手としては賞金額の高い方を選ぶのは自明の理といったところでしょう。……て、いうか格差がありすぎです。そんなにお金が無いんでしょうか、テレビ東京。「何でも鑑定団」の倉庫から骨董品の1つでもパクってしまえばいいのに、なんて思ってしまいますね。
まあ、そんな事情はさておき、今回は紹介した6人で争われることになりました。力量は全員ほぼ互角と思われ、かつてない激戦が予想されます。
今回の「大食い選手権」は2週連続で放送されるため、今週の放送は第2ラウンドの途中で終わってしまいました。まるでCMを引っ張るがごとく1週間引っ張るとは、テレビ東京もいい根性してます。
しかもその第2ラウンドでは、これまで「大食い選手権」で決勝進出を外したことの無い“女王”赤坂さんが、かつてない大苦戦を強いられており、「まさかの最下位敗退か?」という緊迫した場面になっています。まさに世代交代待ったなし、といったムードになってきました。
この秋、大食い界から目が離せません。(来週の木曜日に続きます)
9月20日(木)
「今日の特集」〜日本大食い界、世代交代へ(1)
今の日本において、世界を相手に誇れるものは何があるでしょうか?
かつて日本は女子バレーボールや体操を始め、様々なスポーツで世界一に君臨してきました。しかし、それは今や昔。成長著しい他国にその座を奪われ、今では世界一はおろか、メダル獲得も夢のまた夢となってしまいました。
日本の国技である相撲も同様です。気がつけば、大相撲には外国人力士が多数在籍し、今やモンゴル人が日本人を圧倒しようかという勢いです。そりゃ、モンゴルマンはウルフマンより強かったですけどね。
スポーツの世界だけではありません。昭和の頃には、超大国アメリカに追いつかんばかりの成長を遂げ、世界中が羨むばかりの経済大国・技術立国として存在感を示していた我が日本。しかし、今では世界経済の足を引っ張りまくる借金大国になってしまいました。かのモーニング娘。も、「世界もうらやむ恋をしようじゃないか」と、経済の方は諦めムード。もはや幕末の「ええじゃないか」的な様相を呈してきました。今週などは、ミニモニ。にオリコンチャートを席巻されるなど、日本の音楽シーンは踏んだり蹴ったりです。そんな様子を見ていると、駒木も思わず、
「『海外でレコーディング』言うて、ホンマは大麻吸うてるだけやんけ!」
……と、前後の話と脈絡の無い罵り声が出そうになってしまいます。
しかし、そんな「21世紀最初のお荷物」と化した日本にも、世界に誇れる“お家芸”がまだ残っています。
それは、大食いです。
日本は昔から「わんこそば」など、大食い文化が根付いていた国でありましたが、本格的な大食いの歴史は、今から約15年前、テレビ東京の「日曜ビッグスペシャル」の一企画として始まった、「大食い選手権」の開始と同時に産声を上げます。
当時のテレビ東京といえば、「ポケモン」も「何でも鑑定団」も無い、存在自体が痛々しい弱小放送局でした。
ですので、大食い番組の企画を立てるにしても意匠を凝らした演出を考えるでもなく、その内容は、ただ単に「大食い自慢を集めて、とにかくメシを食わせまくる」だけでした。今から考えると、デブの素人がラーメンを啜ってるだけの地味な絵面だったのですが、その余りにもシンプルな構成が逆に新鮮に映ったのか、当時のテレ東にしては身分不相応な高視聴率を記録してしまい、「大食い選手権」は回を重ねるようになっていきました。実は「TVチャンピオン」が出来たのも、この企画がきっかけでした。
さて、年に2〜3回のペースで回を重ねるうち、徐々に参加してくる大食い自慢のタイプが変化していきました。初期の小デブ・大デブは影を潜め、小柄な痩せ型タイプが台頭してくるようになったのです。
よく「痩せの大食い」などと言われますが、実はこれ、本当のコトで、常識外れの大食いをする人は全員痩せ型です。こういう人は消化能力が異常に発達した人で、大量に食物を摂取した場合、強力な胃酸で消化を促し、さらに栄養を吸収する間もなく体外へ排出してしまうのです。胃が満タンになったそばから腸へ送り出してしまうので食欲は底無しですし、栄養を吸収しないので永久に太りません。それを繰り返しているうちに胃袋が拡張し、ますます大食いになっていくというわけです。彼ら痩せ型大食いは、まさに大食い界のニュータイプと言っても過言ではありません。
そんな痩せ型大食いがデブ型大食いを駆逐した「大食い選手権」は、それまでの“素人大食い自慢”から“大食い超人オリンピック”へとその性格を変え、ブラウン管に映し出される映像も、段々壮絶なものへと姿を変えていくようになったのです。今では60分間ラーメン大食い勝負の勝敗ラインが、20杯強(スープ抜き)にまで達してしまったり、物を食べた量が「○杯」とか「○個」ではなく「○kg」や「○m」で表されるようになってしまいました。「カツ丼4kg」、「巻寿司6m」などと聞いていると、もはやスポーツの競技会を観ているような錯覚さえ感じてしまいます。
ところで「大食い選手権」に出場する人たちは、どうしてか強烈なキャラをお持ちで、観てて飽きません。「ガチンコ!」みたいに、タレント事務所や小劇団から出演者を派遣してもらってるわけでもないのに、初めて見てからたった5秒で忘れられなくなる人たちばかりなのです。90分できつねうどんを26杯食えるだけでも個性十分なのに、その上キャラが立ってるなんて、もはや生きてるだけで反則です。
そんな、時が時なら白いギターが全員に支給されるような人たちを、感情移入してウォッチングするのも、「大食い選手権」の魅力といえましょう。
そしてこの秋、「大食い選手権」はオールスター戦が開催されました。歴戦の強者の中から選抜された人たちと今年春の“新人戦”の上位2名、さらに今回行われた予選通過者2名を加えた戦い。まさに大食いの日本一、いや世界一決定戦と言っても過言ではないハイレベルの激戦です。
今回のテーマは「大食い界の世代交代はどこまで進んだか?」という点にあります。
そもそも大食いは、真面目にやればやるほど身体と経済的な面に負担がかかるため、なかなか競技生活を継続することが出来ません。どんなに優秀な人でも、“選手としてのピーク”は長くて2年、短くて半年未満というのが、かつての常識でした。ですので、その時代の第一人者が引退し、入れ替わるように次の世代の第一人者が登場する、というのが以前の図式だったのです。
ところが、数年前からトップクラスの“選手寿命”が長期化し、いつしか「大食い選手権」は、新旧の強豪が自らのプライドと胃袋を賭け、真っ向から対決する場となっていました。
この図式に変わってから3〜4年間は、旧勢力が新勢力を弾き返したり、新人が健闘しても互角、という感じだったのですが、ミレニアムイヤーを迎えてから急に強力な新人が現れ始め、世代交代の動きがにわかに高まってきたのです。ついには、この春に行われたTBS系「フードバトルクラブ」において、決勝に進出した3人がいずれもデビュー半年未満という事態にまで進展しました。そして敗れたベテランたちは、来るべき再戦の日でのリベンジを誓ったのです。
その舞台も整いました。時は来たれり。いよいよ決戦です。
(明日へ続く)
9月19日(水)
「今日の特集」〜エイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)基本講座
皆さんは、エイズについての正しい知識を身に付けていらっしゃいますでしょうか?
エイズ、正式名称を後天性免疫不全症候群というこの病気は、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)というウィルスが体内に入って、さらに数ヶ月〜10数年潜伏した後に発症し、体内の病気に対する免疫力が著しく低下し、各種の疾病を併発するという、一種の慢性感染症です。
エイズの発症者が日本で初めて確認されたのが約15年前。エイズについての正しい知識が浸透する前に、致死率の高い感染症だという認識だけが一人歩きし、日本中がちょっとしたパニック状態になったことは記憶に新しい話です。特に、全国の“エイジ”さんは、名前が「エイズ」に似ているというだけでイジメられてしまった過去をお持ちで、さぞかしトラウマを抱えられていることと思います。
しかし、このエイズという病気は、病状の深刻さと反比例するように感染力が非常に弱く、健康な人が真っ当な日常生活を送っている分には、感染する確率は限りなくゼロに近いということがわかっています。
何故なら、HIVウィルスは血管の中でしか生きられない弱いウィルスなのです。ですから、血管、または粘膜に直接ウィルスが侵入しない限り、感染することはあり得ません。しかもウィルスが多く含まれるのは体液なのですが、それも血液、精液、膣分泌液、という特殊な体液が主で、あとは母乳にやや含まれる程度と、非常に限られたものとなっています。
ゆえにエイズ、HIVウィルスの感染経路も非常に限られてきます。今では感染経路は3つに限られるとされています。
1.血液感染
日本においての初期エイズ患者の多くがこの経路で感染しています。輸血や血液製剤、注射針の事故など、血管に直接HIVウィルスが入ることによっての感染です。あの非加熱血液製剤による薬害エイズもこれに分類されます。
血液感染で問題なのは、患者に全く過失が無いケースが多いにも関わらず、後に述べる性感染エイズ患者と同一視され、偏見や差別にさらされるということです。
ただ、今では啓蒙活動も進展し、そういうケースも少なくなってきました。今では性感染患者との混同よりも、「薬害エイズ=川田龍平=共産党・アカ」という三段論法で、薬害エイズ被害者が左翼活動家のように誤解されてしまうことの方が問題と言えましょう。ちなみに関西HIV訴訟の元代表・家西悟代議士は民主党所属です。こちらの方も正しい知識を身につけましょうね。
2.性感染
最もポピュラー(?)な感染経路ですね。何せ、ウィルスを多く含んでいる体液が、血液以外にはカルピスとラブジュース精液と膣分泌液くらいしかないわけですから。しかも女性器内などの粘膜についた傷からも感染するわけですので、まさに性交渉=HIVウィルス交換交渉でもあるわけです。そりゃあ山本直樹さんがペンネームを変えて描いて小銭稼ぎしているHマンガでよくネタにされるはずですね。
この経路で感染する患者に男性の同性愛者が多いというのは有名な事実です。これはどういうことかというと、肛門付近の粘膜は傷つきやすいからなんですね。これ以上書くと余りにも生々しいので差し控えさせていただきます。
性交渉による感染は、コンドームを着用すれば防げます。しかし、昔のにっかつロマンポルノみたいに、「盛り上がってきてから颯爽と装着」では効果がありませんので、注意してください。
また、かつては「キスでも感染する」という情報が流れましたが、これは100%デマですので、信じてはいけません。唾液に含まれるHIVウィルスは非常に少なく、唾液で感染するにはバケツ2杯分の唾液が必要だそうです。まぁ、そこまでして感染したなら逆に天晴れという感じがしないでもありませんが。
3.母子感染
母親がHIVウィルス保有者の場合、母子感染の恐れがあります。これは、遺伝ではなく、出産の際の出血により血液感染してしまうからです。あと、母乳による感染も考えられます。
出産の際の感染率は10〜30%。対策を講じれば下がるそうですが、エイズに関する知識の浸透していない国などでは、野放し状態になっていることが多く、たくさんのHIVに感染した赤ちゃんが誕生してしまうという悲劇にさらされているそうです。
……以上が感染経路についてのお話ですが、これを読んでいただけると、エイズという病気は正しい知識を身に付ければ防げる、ということが分かっていただけると思います。
しかし、世界中には様々な事情により、啓蒙活動が遅れている国が多く存在します。特にその傾向が強いのがアフリカ大陸の発展途上国で、「性交渉による感染→出来た子供を産む時に母子感染」という最悪のパターンによって、HIV保有者とエイズ患者が急激に増えているのが現状です。国連などが啓蒙活動に力を注いでいるのですが、なかなか浸透していないようです。
そんな中、国王自らが率先してエイズ蔓延防止に立ち上がった国が現れました。アフリカ大陸南東部に位置する小国・スワジランド王国です。
詳しくはこちらのニュースを参照して頂きたいのですが、国王自らが、エイズ感染の最大の原因である、若い女性の性交渉を制限する勅令を下したというものです。スワジランド王国の国家組織はこちらを読んでいただけると分かるのですが、この国は、国王に立法権・行政権が集中しているという、中世イギリスを思わせる典型的な専制王制国家で、国王の勅令の持つ影響力は非常に大きいものと思われます。
そんな国王が自らエイズ防止キャンペーンに乗り出したのですから、本来は喜ばしい話なのですが、「男性と握手するのも禁止」という、まるで10年前の女子高の校則のような文言が入っているところを見ると、どうも言い出しっぺの国王がエイズについての正しい知識を身に付けてらっしゃらないようです。専制国家なので、多分側近はイエスマンしかいなかったのだと思われます。まるで学園ドラマの校長と教頭みたいな関係ですね。
「この措置が発表された場では抗議の怒号が上がった」というところも、高校の全校集会を思わせる雰囲気があって趣深いものがあります。そんなこと言っておいて、ひょっとしたら革命前夜かもしれませんが。
当『最後の楽園』と駒木ハヤトは、スワジランドの民主化運動を支援したいと思ってます。
思ってるだけですけど。
9月18日(火)
「今日の特集」〜“グランドスラム”教員現る
昨日の特集で、「教員も人間。どうせ“聖職者”になんてなれっこないんだから、いっそのこと、学校教員の評判を下げてしまってはどうか」という提言をしましたが、その矢先に、とんでもない先生のニュースが報じられました。もうこうなったら、駒木自らが率先して学校教員の評判を下げる覚悟で、同業者の恥を晒すことに決めました。ハイ。もう一蓮托生です。
さて、その「とんでもない先生」とはこんな人です。
まず、学校内の不祥事で逮捕され、書類じゃなくて身柄ごと送検されている時点で、問題教員のトップランナーだということが分かりますね。
逮捕された直接の原因となった事件は「男子生徒に後ろから抱き付いて、下半身を触るなどした」ということなのですが、ニュース本文をお読みになれば一目瞭然ですが、この先生、男です。
じゃあ、アレか。この人は「駒木ニュース研究所」で取り上げた人系か、と思ったらそうではないのですね。この先生、前任校では女子中学生相手に、遠まわしな表現で「一発ヤらせろ」的なことを言ったり、淫語を授業中に連発したりして3ヶ月の停職を食らっています。
公務員で3ヶ月の停職というのは、実は遠まわしな諭旨免職処分なので、大抵処分を受けた人は、退職金を貰って寂しく職場を去ってしまうものですが、この先生は辞めるどころか、男色に目覚めて新規開拓に励んでしまったわけですね。
ロリコンでスケベオヤジで厚顔無恥で、しかも同性愛もオッケイ。百歩譲って、一つ一つなら許せますが、4つ揃ってしまうとグランドスラムです。不祥事の満塁ホームランというか、ワイセツ4大大会制覇というか、教員免許を持った変態というか……。
こういう先生が居たことも驚きですが、こんな先生を15年間も税金で雇っていたことも驚きですね。
いいですね。これをご覧の皆さん、学校の先生に過剰な期待を寄せるのは止めましょう。間違っても“聖職者”などとは言わないようにして下さい。私たち教員だって普通の人間です。マトモな人もいますし、変態もいます。他の仕事についている人たちと区別するのは、もうやめていただきたいと思います。
だからといって、“性職者”なんて、分かり易すぎる表現で書くのも止めてくださいね。ベタ過ぎですので。
9月17日(月)
「今日の特集」〜これからの学校教員のカタチ。
ご存知の通り、駒木の仮の本業は、非常勤の高校教員であります。非常に不安定な身分ではありますが、いちおう兵庫県教育委員会所属ということになっています。
さて、そんな兵庫県教育委員会所属の先輩で、昨今話題になっているのがこの方です。そう、逮捕されるや否や、馴染みのレンタルビデオ店から借りてたアダルトビデオのタイトルを暴露されるという、法の裁き以前に市中引き回し以上の社会的制裁を受けたあの人、高速道路上に手錠をかけた女子中学生を置き去りにした福本容疑者です。
彼が逮捕されて以来、兵庫県だけでなく文部科学省までが異様にピリピリしており、とうとう「未成年者とワイセツ行為をした教員は、原則懲戒免職」というお達しまで出てしまいました。これには、高校では各校平均1人はいると思われる、勤務先の生徒と純粋な感情の赴くままに本番恋愛に励んでいる現役教員も戦々恐々としていることでしょう。駒木も今日、受け持ちの生徒から「ウチの学校にもいるやん、生徒と付き合ってる先生」などと言われ、かなりドキドキしています。
さらに兵庫県教委は、採用試験段階でそのような素養のある人物をオミットすることができないか、と慎重に討議を進めている模様です。昨今の問題教師の急増を受け、採用する側の苦悩も頂点に達している模様です。
しかし、そんな国や自治体の苦悩は理解できるのですが、果たして未成年者と関係を持つ素養のある人物を採用から除外するということは可能なのでしょうか?
兵庫県教委は、採用試験での面接試験の強化から取り掛かるということらしいのですが、その場合、どのような面接になるのでしょうか?
駒木はゲップが出るほど採用試験を受験しているのでよく分かっているのですが、兵庫県の教員採用試験における面接への力の入れようといったら半端なものではありません。「人物重視で選考する」との公式コメントに違わず、集団討論&質疑応答(1次)や、面接官3対受験者1の圧迫面接(2次)など、「面接の達人」などクソの役にも立たないようなガチンコファイトを要求してきます。
しかし、この場合「人物を見る」とは言っても、“校内の不良に囲まれてフクロにされそうになっても、機転を利かせて脱出できるような人”とか、“文句もいわず、1年365日、時間外手当無しで仕事をしてくれる無趣味のワーカホリック”とか、“入学式などで君が代斉唱を拒否したり、国旗を引きずり降ろしたりしない人”とかを選ぶのであって、福本容疑者みたいな人を選ばないようにするようにしていたわけではないのです。
ですから、今回の面接試験の強化が実現するとなると、面接中の質問事項なども変更される可能性が有ります。
例えば、「君は女子校生レイプもののアダルトビデオは好きかね?」や、「相手の女性をベッドにくくりつけてヤったことはあるかね?」、または「『制服』という言葉に萌えますか?」などといった質問が飛び交う、といった具合に。
とはいえ、このように質問事項を変更したところで、どこまで実効性があるかは極めて疑問です。こんな質問に「ハイ」と答える人はまずいませんし、レンタルビデオの履歴を調査した所で、新宿歌舞伎町で購入した裏ビデオまではフォローできるはずがありません。ハッキリ言って、ザルそのものです。ましてや、この騒動の当事者である福本容疑者は、教員になってからロリに目覚めたという奇特な人間ですので、面接をいくら厳しくしたところで後の祭りです。
では、根本的な解決法として、どうすればいいのでしょうか?
駒木は、この際思い切って、「教師のイメージダウン大作戦」を提案したいと思います。大体、「教師」と呼ばれる職業が「聖職」と呼ばれていること自体が間違いなのです。
駒木の父親は、長年中学校の教員を務め、最後は県中学校長会長という要職まで登りつめた人なのですが、この父の若き頃の武勇伝を聞くと、とても聖職者とは思えないことばかりです。全てが刑法上の時効を迎えてますが、この『園長日誌』をもってしても、書けないことのオンパレードです。性犯罪が無かったことだけがささやかな救いというような感じなのです。
そんな駒木の父親でもそうなのですから、他の人たち(特に終戦直後採用)の人物像なんて、容易に想像がつきます。想像の内容は一切書けませんが。
そういうわけで、この際、もう文部科学省は「教師は優れた人物がやる仕事だ」という前提条件を諦めて、「実は教員はこんなエゲつないことをやっている」とネガティブキャンペーンを張ってみてはどうでしょうか。そうすれば、もう教師に期待する人なんて激減しますし、生徒も敢えて先生と付き合おうなんて思わないようになります。その上で、教職に就いている多くの人間的に優れた人たちを見てもらえれば、「ああ、教師にもこんな良い人が居るのね」というような感じになって、一石三鳥です。
そうなってくれれば駒木も、ネガティブキャンペーンで志願者が減る分、採用試験が楽になったりして嬉しい限りです。唯一の難点は、駒木の社会的信用が揺らぐということですが、そんなの、競馬と麻雀が大好きで、20代半ばになってエロゲーに目覚めた人間になった時から諦めてますので大丈夫です。元気に生きていれば、こんな駒木でも好いてくれるマニア女性も少しは居ると思いますし。まぁ、そもそも高校教員の結婚相手は、同僚か卒業生が過半数だったりするので、どうなろうと大して影響がない気がします。
唯一の心配は、これを読んだ教育関係者が、駒木を永久追放処分にしないか、ということだけですね。
9月16日(日)
「今日の特集」〜或るモー娘。ファンからの手紙(出題篇)
私の夜の日課は、インターネットのメールボックスを開く所から始まる。
数年前、メーリングリストが全盛だった頃は、それこそ1日3桁を超えるメールが届いたものだったが、今では10通来ることさえ稀だ。緊急性の高いメールもほとんど無いし、本来は数日に一度チェックするだけでも構わないのだが、一旦身に付いた習性というものはなかなか抜けないもので、毎日ほぼ欠かさずチェックしてしまう自分がいるというわけだ。
そして、今日もまた電話線を繋げ、メールソフトを立ち上げる。サーバーに保存されていたメールが続々とこちらの手元に届いてゆく。「新着メール」の表示は5通まで数字が進んだところで止まった。まあ平均程度といった所か。
メールソフトの「受信トレイ」を開く。画面に表示された新着メールの一覧が眼に映る。と、そこで…
「おや……?」
目に馴染んだメーリングリストからのメールの中に、覚えの無い差出人からのダイレクトメール−しかも添付ファイル付の−が届いていたのだ。一瞬、今流行りのウィルスかと思ったが、必ずしもそうだというわけではないらしい。と、いうのも、
『謹啓、駒木ハヤト様へ』
などという、私の名前(ハンドルネーム)に直接宛てられたタイトルが付いていたからだ。ひょっとしたら、ということもあるだろうが、とりあえずメールの本文を読むくらいなら支障は無さそうである。秋の夜は長い。1通のメールを読むために費やす数十秒から数分の時間など、たとえそれが浪費に終わろうが後悔することも無いだろう。
駒木ハヤト様 突然のお便り失礼いたします。私、ハンドルネーム・○○(注:駒木の判断で伏字)という者です。 さてさて、今回メールを差し上げたのは他でもありません。駒木様にモー娘。に関した耳よりの情報を、一刻も早くお知らせ致したく、こうしてキーボードに指を走らせている次第です。 |
「『信用していただければ幸いです』、か」
ここまで下手に回った表現をされれば、まあ信用せざるを得ないだろう。もしウィルスに汚染されたとしても、ここまで手の込んだ真似をされた上でなら納得もいこうというものだ。
添付されたファイルはHTML文書で、このような内容だった。
「なんだぁ、こりゃあ」
私はモニターを見ながら、思わず失笑してしまった。何せ、あまりにも支離滅裂すぎる内容である。
「ちょっとアブない人からのメールかね、これは……」
悪ふざけか、そうでなければ頭が少し狂っている人が妄想で描いた記事なのではないか。私はそう考えたのだ。
が、しかし、これを一笑に付して廃棄処分にするのも、何故だか憚られたのである。何というか、このメールには得体の知れない説得力のようなものが備わっているように思えてならなかった。ひょっとしたら、これはパラレルワールドから紛れ込んで来た、(そちらの世界では)本物のモー娘。イベントの案内なのではないだろうか、などと、どういうわけか私は、そんな事を考えてしまったのだ。
さて、その得体の知れぬメールは、こんな感じで締められていた。
日誌を拝見する限り、駒木様は相当ご多忙のようですから、来る9/23には観戦お出来になれないのではないかと、私は危惧しております。 それでは今日はこれで失礼します。 ○○より |
「まあ、放っとけばいいって話か」
とりあえずは、こちらから自発的に行動をする必要は無いわけだし、悪戯にしても少しは楽しませてくれそうだ。私はこのメールを受信トレイに23日まで置いておくことにした。果たしてどうなることやら、半分以上不安ではあるものの、僅かな期待を胸に秘めている自分自身に気がつき、私は独り苦笑するのであった。
(9/23の「解決篇」に続く)
9月15日(土・祝)
「今日の特集」〜「エスパー魔美」ドラマ化決定
皆さんは「エスパー魔美」という作品を覚えておいででしょうか?
今は亡き、藤子・F・不二雄先生の作品で、大人の事情のために未完のまま終わったにも関わらず、未だに根強い人気を誇る名作であります。
話の内容は、突如超能力に目覚めてしまった女子中学生・佐倉魔美が思春期の不安定な自我と戦いつつ、超能力を駆使して人助けをしてゆくという、一話完結型のハートウォーミングストーリーなのですが、実はこの作品の魅力は、ストーリーを遥か超越した高みにあるというのが定説であったりします。
と、いいますのもこの作品、全編パンチラ・パンモロ・チャイルドポルノの嵐でありまして、何せ主人公の魔美は、画家をしている父親相手にヌードモデルになって小遣いをせびっているという小悪魔。連載の第1話からフルヌードを披露する脱ぎっぷりのよさであります。しかも描きあがった絵を自室に飾り、それを思春期の男子同級生に堂々と見せてしまうというサディズムまで発揮してしまいます。全国の男子中・高生を「どうしてウチのクラスにこんな子が居ないのだ」と煩悶させる少女、それが佐倉魔美なのです。
この作品、描いてるF先生も描きながらリビドーを放出されたのか、少年マンガと思えない物凄いアングルでの描写を連発します。
まず、魔美の私服はほぼ全部ミニスカートです。その恰好で空を飛んだり、格闘したり、派手に転んだりするのですから、もう動くだけでフェチビデオみたいな絵が連発です。さらにF先生は各所で「この角度でしか“見えない”」というアングルで描写しますので、その頻度はさらに上昇します。ですので、話によっては魔美のパンチラ率がイチローの打率を超えることもしばしば、といった具合であります。こんな作品が「コロコロコミック」に連載されていたのですから、ビバ! 小学館! と言うしか仕方有りませんね。
さて、その「エスパー魔美」が教育テレビでドラマ化される、というからタダ事ではありません。(詳しくはこちらへ)
教育テレビといえば、これまでも教育にかこつけて、巨乳お姉さんをコスプレさせて胸をブルンブルン言わせたり、チャイルドポルノを舐めるように放映させたり、芸術番組でフルヌードのモデルを登場させたりと大概好き放題やって来たテレビ局だったりするのですが、ついに今回のドラマ化では馬脚をあらわしたか、という感がありますね。今度も教育テレビはやってくれるに違いありません! 草刈正雄が少女のヌードをねめつけてキャンバスにリビドーごと叩きつける映像。ああ、妄想想像するだけでドキドキしますね。期待大です。
しかし、気になることもあります。
まず、スタッフの中に「ダンス・振付指導」とあるのは一体なんでしょうか? まさか、オープニングが「はるちゃん5」みたいになってしまうんでしょうか。さすがに郷ひろみが出てくるのは勘弁して頂きたいと思うのですが。
あと、もう1つは主要登場人物の「高畑くん」を誰がやるのか、というところなのですが、キャストを見る限り、元・光GENJIの赤坂晃が担当することになりそうです。冴えない顔と小太りの体型は特殊メイクか肉襦袢で対応するのでしょうか。美男美女の「エスパー魔美」など腹が立つだけなので、これも勘弁して頂きたいと思うのですが。彼を使うくらいならチョコボール向井の方がまだマシです。
しかし、主役の笹岡莉紗さんのフルヌードと、ローアングル専用カメラマンに田代まさしの起用が実現すればそんな悩みも払拭されるかな、という気がしますね。
教育テレビ首脳部の皆さん、お覚悟を。
9月14日(金)
「今日の特集」〜アメリカテロ事件の余波、マンガ界に
世界中を震撼させた、イスラム過激派によるアメリカ同時多発テロ事件。とうとう多国籍軍VSアフガニスタンの全面戦争に突入しそうな様相となってきました。アメリカの同盟国である我が日本も、24人の国民を殺された当事国でありまして、本来ならば軍隊の1つでも派遣するか、景気良くミサイルでもぶっ放すことになるはずなのですが、そこは世界を代表する平和主義の国。厳重に口頭で警告を発するだけ、という非常に穏便な対応に終始しております。
そういうこともあって、日本国内で日常生活への影響はほとんど発生せずに現在に至っているのですが、テレビ業界だけは例外のようで、事件発生直後からほとんどのTV局が通常番組を中止し、徹夜で報道特別番組を放映。翌日も大幅に番組内容を変更して、この事件の模様を報じました。そのため、駒木の担当する生徒の1人が「『タモリのジャングルテレビ』が途中で終わって、ピザの作り方が観れんかった」とブーたれ、駒木が殺意を覚えるといった微笑ましい光景が見られたりしました。
また、オタク界も「テロが1日遅かったら『シスプリ』が放送休止になっていた」「いや、むしろそっちの方がいいんじゃないの?」…などといった議論が巻き起こり、日本はどうでもいい所で盛り上がってる感じです。
そしてテロ事件を受け、日本お得意の自粛キャンペーンが展開されつつあります。
テロやビル破壊を想起させるような映像は全て放送自粛され、日テレ系「金曜ロードショー」は「ダイハード3」から「バックトゥー・ザ・フューチャー」に差し替えされました。まぁ、これは適切な差し替えですね。これで「宇宙人だったらいいだろう」と「インデペンデンスデイ」に差し替えたり、「シンドラーのリスト」を放映して火にジェット燃料を注ぐような真似をしていたら、大変なことになるところでした。でも、いっそのこと、相米慎二監督追悼で「台風クラブ」を放映してくれたら良かったのに、と駒木は儚い願望を抱いてしまったのですが、間違ってますか?
ところで、この自粛キャンペーン、意外なところにまで影響を及ぼしたのを、皆さんご存知でしょうか?
今月発売予定になっていた、少年サンデーコミックス「ライジング・サン」が発売無期限延期となってしまったのです。
この作品は、原作に「北斗の拳」の武論尊、作画に「タキシード銀」の松浦聡彦という嫌なくらい力関係が明確なコンビによって「週刊少年サンデー」に連載されているものです。ただ、今回問題になったのは、連載に先立って前・後編で読み切り掲載された部分だと思われます。
その内容はこんな事でもないと話題にもならないので大して覚えてませんが、典型的な近未来モノで、数十年後の日本が舞台です。この時代の日本は財政破綻でニッチもサッチもいかなくなり、世界中から産業廃棄物を垂れ流されることとバーターで経済支援を受け、UNMP(アンプ)という国連占領軍の過酷な占領政策下に置かれています。そこに「1人で日本をどうにかするんや」という無鉄砲な若者が現れ、恋人に子種を仕込んだ後、何故か知り合いの爺さんが保管してあった戦闘機で、ホワイトハウスにカミカゼアタックをする、というお話でした。ラストシーンではアメリカ大統領がその主人公に畏敬の念を表する、という「新しい教科書をつくる会」の意向に沿った終わり方をしており、そこはかとないトホホ感感動を抱かせてくれたものでした。
現在連載中のお話は、子種が子になって成長し、強盗団を組織したり強制収容所に入れられたりしながら正義の味方として順調に育っているところです。順調に格闘能力も身に付き、今では怖いものは読者アンケートと打ち切りだけ、という逞しい成長振りです。
よく考えてみると、正義の味方の割には成長過程に問題がありますが、編集と原作者と作画担当者の力関係を考えると、仕方ないかな、という気がします。
確かに内容が内容なので、発売延期も止む無しとは思いますが、恐らく貯金が底を着き、印税を今や今やと待ち構えている作画担当者のためにも、できるだけ早い善処が計られるよう、駒木ハヤトは小学館にお願いしたい気持ちで一杯です。