「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
8/27(第46回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(8月第4週分・合同) 8/23(第45回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・『赤マルジャンプ』04年夏号特集」 8/20(第44回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(8月第3週分・合同) 8/19(第43回) 人文地理「駒木博士の04年夏の旅行記・ダイジェスト版(2)」 8/17(第42回) 人文地理「駒木博士の04年夏の旅行記・ダイジェスト版(1)」 8/12(第41回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(8月第2週分・合同) 8/6(第40回) 演習(ゼミ)「現代マンガ時評・分割版」(8月第1週分・合同) 8/5(第39回) 競馬学特殊講義「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(8・最終回) 8/3(第38回) 競馬学特殊講義「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(7) 8/2(第37回) 競馬学特殊講義「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(6) |
2004年度第46回講義 |
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いよいよ夏休みも最終週後半……というか、社会人にもなってこの時期まで夏休みというのが恵まれ過ぎているわけではありますが、それでもいよいよ『げんしけん』の笹原妹みたいなのが教室中に一杯溢れる職場に強制送還されるのかと思うと、背筋に冷たい物が走ります(苦笑)。 なお、冬コミ用の原稿は既に進行中です。どうやら余りの分厚さに頭がクラクラしそうな本になりそうですが、汚名返上及び読み応えのある内容にすべく鋭意努力中ですので、こちらもどうか何卒。 ──では、今週のゼミをお送りします。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) ……というわけで、最高ランクの「爆笑王」受賞者が出ました。週刊本誌登場も既に決定という事で、編集サイドのかなりのイレコミ具合が伝わって来ますね。……あ、でもそう言えば審査員は三上編集長だったはずですので、職権を行使しただけとも言えるわけですか(笑)。 ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年ジャンプ」2004年39号☆ ◎読み切り(「第1回ジャンプ金未来杯」エントリー作品)『切法師』(作画:中島諭宇樹) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 さて、中島さんお得意の世界観作りは今回も好調で、数多くの設定が矛盾無く1つの作品世界に集束してゆく様は壮観でありました。設定提示はページ数の加減もあって、セリフなど文字による“説明”が中心になりましたが、これを主人公の時代背景相応の持って回ったセリフ回しと上手く噛み合わせて嫌味無くクリアさせており、大変な工夫の跡が窺えます。 一方、シナリオに関してですが、こちらは残念ながら少々物足りない完成度だったように思えました。プロットはよくまとまっており、好感度は低くないと思われるのですが、ページ配分が……。設定提示とキャラクターを掘り下げるのに労力とページ数を費やしてしまったために、起承転結の“転”と“結”がボリューム不足になってしまったような気がしてなりません。 ●今回の評価
(あくまで個人的な観点での話で恐縮ですが、)A−評価が1作品、更にはあと一歩でAクラスに届くB+評価が3作品と、なかなかの粒揃いだったとは言えると思います。昔行われた「黄金の女神杯」の時と比べても、全作品の平均点の比較なら随分とこちらの方が上ではないでしょうか。 さて、蛇足ながらここで優勝予想を。 ──以上、「金未来杯」関連の話題をお送りしました。またレビューとチェックポイントに話題を戻します。
◎読み切り『トイレ競走曲〜序走〜』(作画:吉原薫比古) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 巻頭カラーは『武装錬金』。しかし新連載第1回以来ようやく通算2度目、しかも「連載1周年突破記念」という微妙なタイミングの巻頭カラーというあたりに“大事にされてない感”が漂ってはいるのがアレですね(苦笑)。 ──しかし、今週の「ジャンプ」は雑誌全体でまとめて“確変”に入ったような感じで大変読み応えがありました。『ONE PIECE』、『アイシールド21』、『DEATH NOTE』、『BLEACH』、『銀魂』と、掲載順上位の作品のほとんどが持ち味出しまくりの好内容で唸らされっぱなしでした。 そんな中、とんでもない“やらかし”方をしてくれたのが『ぷーやん』ですね(苦笑)。卓球なのにテニス式の点数カウント、しかもテニス式としても勝負のつけ方が間違っているという、「お前暑さでドタマやられたんか?」と言いたくなるような異次元空間がそこに。 そして『スティール・ボール・ラン』は今週で第2クールが終了。しかしこの作品、2ndステージになってレース的要素が薄まった途端、一気に間延びしてしまった感がありますね。せっかくキャノンボール物にしたんですから、レースならではのスリリングな展開をもっと織り交ぜて貰いたいんですが……。
「週刊少年サンデー」2004年39号☆ ◎短期集中新連載『絶対可憐チルドレン』(作画:椎名高志) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「何回も繰り返し聞く、お気に入りの一曲」。 さて、ちょっと講義が長引いて来ましたんで、こちらの連載作品の方はちょっとアッサリめに。……とは言っても、採り上げるのは話が「天下一品」のスープくらいにコッテリしている『モンキーターン』なわけですが(笑)。 ……というわけで、今週のゼミは以上です。来週は藤崎竜さんの新連載に『東遊記』の第3回後追いレビュー。難しそうな作品ばかりが対象で大変そうですが、何とか頑張ります。では。 |
2004年度第45回講義 |
大変お待たせしました……というか、お待たせし過ぎてもう誰も待っていないような気がしますが、年3回の恒例行事、「赤マル」全作品レビューをお送りします。 ……しかし、今回の「赤マル」は『DEATH NOTE』4コマに全部持っていかれたような気がしてなりませんね(笑)。「そういう事じゃないんですよ」と「そんな事言ってるんじゃないんですよ」は、極私的今年度最高の名セリフになりました。 ──まぁバカはこれくらいにしまして、レビューを始めます。今回も読む人によって評価が分かれそうな作品が多そうですが、あくまで数多の評価のワンオブゼムとしてお楽しみ下さい。 ※7段階評価の一覧表はこちらから。 ◆「赤マルジャンプ」04年夏号レビュー◆ ◎読み切り『しーもんきー』(作画:叶恭弘) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『あかねの末』(作画:落合沙戸) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『冒険王』(作画:後藤竜児) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●今回の評価
●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◎読み切り『ニライカナイより』(作画:田村隆平) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価
●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 さて、ストーリーの根幹を担うミステリー部分に関しては、正直言ってかなりの問題アリとせざるを得ません。 とにかく、アイディアを思いついたまま採用するのではなく、キチンと説得力を持たせる努力を惜しまないで欲しいですね。ここさえ良くなれば、松井さんはとんでもない傑作を生み出す余地のある才能の持ち主だと思いますので。 ●今回の評価
◎読み切り『狗童』(作画:岩代俊明) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただ、大ゴマを多用した演出でページ数を食ってしまったため、シナリオのボリュームが若干薄くなってしまったのは、やはり見逃せないウィークポイントでしょう。 ●今回の評価
◎読み切り『味覚師ツムジ』(作:宇水語/画:佐藤雅史) ●作者略歴 ※佐藤雅史さん ●絵についての所見 それにしても、一昨年の手塚賞の結果発表時に掲載されたカットは、ここまで酷くなかったように思えたんですが……。そのカットが“奇跡の一枚”だったのか、それともアシスタント先で変な手癖がついてしまったのか、どちらかなんでしょうね。 ●ストーリー&設定についての所見 メインシナリオに入ってからも、ストーリー展開はやや迷走気味。名店が流行らなくなった理由が、店主未亡人の技術不足からいつの間にかスープの問題に摩り替わっていますし、そのスープの秘密にしても「物凄い山奥にある水源から毎日スープに使う分だけ水を汲んでいた」というかなりトンデモな内容。揚げ足取りは避けたいのですが、そんな大掛かりな仕事やってたら普通は気付くやろ、と思ってしまいました(笑)。 一応、起承転結の付け方など最低限のストーリーテリング力はあると思うのですが、それにしてもシナリオの質が貧弱過ぎです。ましてや専業原作者の作品でこれというのは、その存在意義すら問われかねない失敗作と言わねばならないでしょう。 ●今回の評価
◎読み切り『アンサンブル』(作画:神海英雄) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ただシナリオは、上手くまとめているものの、やや手垢の付き過ぎた内容だったかな、というところです。ノリの軽い世界観が、本来必要だったはずの緊迫感を削いでしまった感も否めないでしょう。どちらかと言えば、マンガよりも演劇向けの脚本・演出だったかも知れないですね。 ●今回の評価
◎読み切り『リアクション!!』(作画:岩田崇) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価
◎読み切り『空中図鑑』(作画:田中靖規) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価
◎読み切り『大石浩二を1匹見かけたら30匹はいると思え!』(作画:大石浩二) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ギャグについての所見 ●今回の評価
◎読み切り『解体心書』(作画:岩本直輝) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価
……大変遅くなりましたが、以上、夏の「赤マル」レビューでした。今週分のゼミは週後半に合同版でお送りする予定です。 |
2004年度第44回講義 |
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旅行記にもケリがつきまして、ようやくこちらの仕事にとりかかれます。ゼミだけ受講されている、推定400人の皆さん、大変お待たせ致しました。 「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 『絶対可憐チルドレン』の情報は先週のゼミでご報告しましたので、今週はナシという事で。次号から4回の短期集中連載です。 ★新人賞の結果に関する情報
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年サンデー」2004年38号☆ ◎新連載『東遊記』(作画:酒井ようへい) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容になってしまっています。ご了承下さい) ●絵についての所見 こういう“企画先にありき”で偉大なる先人の後を追いかけた場合、「真似出来たのは上辺の格好だけ」……というケースが非常に多いのですが、しかしながらこの作品は、現時点では意外にも(と言っては失礼ですが)上手くやれているようです。 ◎読み切り『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』(作画:曽山一寿) ●作者略歴(インターネット百科事典・ウィキペディアによる) ●絵についての所見
◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「好きな夏のデザートは?」。 『史上最強の弟子 ケンイチ』は、ここに来ていきなり美羽に“幼馴染み”の萌え要素が追加されました(笑)。うわー、後付けくせぇ…などと思いつつ読んでいたら、どうやら本編シナリオにもリンクしている模様。一石二鳥狙いですか。 ──といったところで本日はここまで。これから取り急ぎ、「赤マル」レビューに取り掛かります。では。 |
2004年第43回講義 |
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◎前回までのレジュメはこちらから→第1回 今日もダイジェスト旅行記をお送りします。早いところ「現代マンガ時評」もやらなきゃいけないし、ずっとやりたい書き物も溜まったままなんですが、本当にどうしましょうか(苦笑)。 まぁ愚痴こぼしている暇もないですので、取り急ぎ2泊5日の東京旅行のダイジェストリポートをお送りします。昨日も言いましたが、この行程を絶対に真似しようと思わないように。まぁ多分、講義聴いている内に真似したいとも思わなくなると思いますが。 ◎東京旅行(8月12日〜16日) 1.出発まで ・初めから判っていた事ではあるが、とにかく準備時間が無くて焦った。 2.いざ東京へ ・東京までの行程は、定番の「ムーンライトながら」。在来線を三ノ宮→米原→大垣と乗り継いで、そこからの「ながら」は特急用車両。東京駅着は午前4時42分。 3.持て余す時間 ・さて、ここからどうやって時間を潰すか。今日(13日)はコミケには参加せず、立川競輪→後楽園ホールでボクシング観戦という流れになるのだが、競輪場が開くのは10時台。あと5時間半も余っている。宮島でもそうだったが、早朝は遊び場所が無いから苦手なのだ。 4.まずはサクっと立川競輪 ・立川駅で電車を降りると、キヨスクで競輪新聞(青競)を買う。それからはボチボチと駅前を散歩……している内に何故か競輪場に来てしまう。 5.続いて向かうは水道橋。 ・立川駅からは神田で乗り換えて大井町へ。ボクシングを観ているとチェックイン期限の22時までに戻れない可能性があるので、ホテルでチェックインだけ済ましておく事にしたのだ。(本当は電話を一本入れれば良いのだが、ホテルの電話番号メモってくるの忘れた) 6.束の間の休息(その1) ・ホテルに戻ったら余裕で22時過ぎ。部屋に戻るや否や、服を脱ぎ散らかしてベッドで大の字。もうこの時点で意識が飛びそうだ。ああ疲れた。でもこの日は東京滞在の3日間で、まだ一番楽な日程だったりするんだよな。 ・5時起床。神経が張り詰めているせいか、睡眠不足でも起きなきゃいけない時に起きられる。そういや、昔バイト先の塾の慰安旅行でハワイに行った時も4泊6日で合計睡眠時間10時間無かったもんな。帰国した後、時差ボケとのWパンチで死んだけど。 8.怒涛の“夜日程” ・ホテルに戻って、心身ともに脱力しながら同人誌(幸いにも健全)を広げていたら、ホテルの清掃スタッフに急襲され、心底ビビる。14時前後が一番危険なので、今後コミケで『アワーズイン阪急』に連泊する人は気をつけよう(笑)。 ・ホテルに着いたら15日の0時20分過ぎ。大浴場が1時までで閉まるため、慌てて直行。意外かも知れないが、これでも風呂好きで、汗を流さないと寝られないタイプ。 10.連続真夏日ストップ。但し雨。 ・15日午前6時前、目覚ましで一旦起床。一風呂浴びて出陣しようと思っての時刻設定も、体が「風呂よりも寝させろ」と全力でアピールして来たので、6時半まで睡眠続行。 11.トラベラーズ・ハイの中で ・国際展示場からは、敢えて新宿とは逆方向の大井町へ。りんかい線からJRに乗り換え、一旦品川で下車。ここの駅構内(改札入った内側)にあるコインロッカーにリュックを預ける。これで帰りの夜行に乗る寸前まで重たい荷物とは無縁でいられる。 ……いやー、こうして振り返ってみると、本当に無茶な旅行してますね。何しろ、旅行から帰って来てから3日経ちますが、外出しようという気が全く起きないので、本当に体が動くのを嫌がっているんだと思います。 では、明日から「現代マンガ時評」の準備にとりかかります。「サンデー」や「赤マルジャンプ」のレビューをお望みの方は、今しばらくお待ち下さい。(この項終わり) |
2004年第42回講義 |
数日のご無沙汰でした、駒木ハヤトです。 ◎広島旅行(8月9日〜10日) 1.出発まで ・今回の旅行も例によって夜行列車の旅。9日0時39分三ノ宮駅発の「ムーンライト山陽」で広島方面へ向かう。 2.「ムーンライト山陽」車内 ・出発前日、何とか確保出来た指定席は喫煙席。雀荘以外ではタバコの煙と臭いに神経質な駒木だが、幸いにも車両内で喫煙する人はほとんどおらず。 3.宮島にて ・宮島へ渡る船の始発は6時20分。それまで間があるので宮島口の駅のトイレで歯磨き&髭剃り、そして宮島競艇場の入口を下見。本当に駅から歩いてすぐの所にある。 4.宮島競艇 ・また10分の乗船時間で宮島口に戻る。競艇の1レース開始までには随分と時間があるので、電車の方の駅に戻って、駅弁の「あなごめし弁当」を買う。1470円と値段は張るが、受講生さんからもお薦めを頂いただけあって美味い。穴子の良い所だけが出ている感じ。 5.広島市街〜就寝 ・宮島口駅からはJRで広島駅まで。 6.旅行2日目午前、市内 ・旅行2日目(8月10日)は午前9時起床。8時間くらいは寝た事になるか。強行日程が多い駒木の旅行としては、かなり体調に余裕のある朝。 7.2日目午後。フィールドワーク、そして神戸へ。 ・また徒歩で数十分、泊まったホテルの近くまで戻る。目指すは昨日スルーしたフリー雀荘。ギャンブルのためと言うよりフリー雀荘研究の一環(という事にしておく)。一応この夏に1本フリー雀荘関連の講義をやるつもりなので、名目ばかりの話では無いのだが。 ……というわけで、今日は広島旅行編をお送りしました。レジュメが読み難くて申し訳ありません。 |
2004年度第41回講義 |
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旅行と旅行の合間を縫って、今週分のゼミをやっておくことにします。しかし、またこういう週に限ってレビュー対象作が4本ってのはどういう事なんだろう(苦笑)。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」次号(39号)では、「金未来杯」最終第5弾となる読み切り『切法師』(作画:中島諭宇樹)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデー」では次号(38号)より、『東遊記』(作画:酒井ようへい)が新連載となります。 ◎「週刊少年サンデー」では次々号(39号)より、『絶対可憐チルドレン』(作画:椎名高志)が短期集中新連載となります。
受賞者の過去のキャリアについては以下の通りになります。(もしチェック漏れがありましたら、BBSでご指摘下さい) ……今回はかなりの“凶作”だったようで、講評で「ストーリーや演出はまだまだ」/「世界観に説得力が無い」と随分な言われようの作品が十二傑賞受賞となってしまいました。恐らくドングリの背比べの中から画力優先で選んだものと思われますが、それにしても、ここまで扱き下ろしておいて増刊に載せるってのも凄い話ですね(笑)。
※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年ジャンプ」2004年37・8合併号☆ ◎読み切り(「第1回ジャンプ金未来杯」エントリー作品)『ムヒョとロージーの魔法律相談所』(作画:西義之) ●作者略歴
また、あまり目立たない部分ではありますが、脚本(ネーム)・演出・構成でも確かな技術を感じられます。説明的なセリフを排して設定の“描写”をする事が出来ていますし、見せ場の迫力ある演出も上々です。また、その見せ場に多くページを割けるような構成が施されているのもお見事。 ただ、1つ残念だったのは、シナリオ上の肝である、「相談者の少女・カヤが霊となった同級生・ノブオをストーカー扱いしている事実」を強調して読み手に伝える事に失敗しており、作品全体の説得力を不用意に欠いてしまった事ですね。
……という、カヤがノブオをストーカーだと認識していた事を証明する会話がある事から、シナリオ構築上の過失はゼロに近いのですが、それが読み手に伝わり難いような描き方をしてしまったのは、やはり減点材料にせざるを得ないでしょうね。もう一度、当該シーンのコピーを貼り付けてでも強調すれば良かったのに…と思います。 ●今回の評価 ◎読み切り『TRANS BOY』(作画:矢吹健太朗) ●作者略歴 ●絵についての所見 ●ストーリー&設定についての所見 ●今回の評価 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今期の新連載作品は掲載順が安定しない事もあって、サバイバルレースの情勢が全く不明なんですが、12回目で掲載順7位の『家庭教師ヒットマンREBORN!』はさすがに生き残り当確でしょうか。 で、当講座の談話室(BBS)でも指摘があった、『テニスの王子様』。最大の見せ場でスマッシュを打つリョーマの指が6本あるという物凄いミスがありました。これ、リョーマは豊臣秀吉の生まれ変わりという伏線でしょうか(笑)。
「週刊少年サンデー」2004年37号☆ ◎新連載第3回『クロザクロ』(作画:夏目義徳)【第1回時点での評価:保留】 ●絵についての所見(第1回からの推移)
◎読み切り『大久保嘉人物語』(作画:草場道輝) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容になってしまっています。ご了承下さい) ●絵についての所見
◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「オリンピックで注目の競技・選手は?」。 さて、連載作品は『結界師』から。もう作者が楽しんで設定を創ってるのがよく分かる、爺さんと婆さんの青春ストロベリートーク炸裂!(笑) いやー、良守君、やっぱりキミの前途は厳しいようだぞ。 『ワイルドライフ』は、先週から『じゃじゃ馬グルーミンup!』の“あぶみさん争奪戦”を彷彿とさせる展開でしたが、やっぱりと言うか何と言うか、この作品らしいお定まりの方向にあっさり収束していっちゃったなあという印象。まぁこの辺が逆にライト読者層の支持を集めているのかも知れませんが……。 そして今週で『暗号名はBF』が最終回となってしまいました。当講座のBBSでも連載終了を惜しむ声が上がっているようですが、確かに短期打ち切りには少々惜しい作品ではあったかな、という感はありますね。
……いやー、長かった今日の講義は(笑)。皆さんもお疲れ様でした。それでは、東京に行って参ります。皆さんもお盆休みを満喫して下さい。では。 |
2004年度第40回講義 |
お待たせしました。今週のゼミをお送りします。 先週、『焼きたてジャぱん!』のTVアニメ化情報をお届けしたばかりですが、今週は「ジャンプ」連載中の『BLEACH』のアニメ化が決定という情報が入って参りました。放送枠はテレビ東京系18:30からという事で、なんと『ジャぱん』と同じ曜日の30分前(つまり直前の枠)から放送という超ニアミスの事態に。 「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年サンデー」関連の公式アナウンス情報 ★新連載&読み切りに関する情報 ◎「週刊少年ジャンプ」次号(37・38合併号)では、読み切り『TRANS BOY』(作画:矢吹健太朗)が掲載されます。 ◎「週刊少年サンデー」の次号(37号)には、『大久保嘉人物語』(作画:草葉道輝)が掲載されます。 ※今週のレビュー&チェックポイント ※7段階評価の一覧表はこちらから。 「週刊少年ジャンプ」2004年36号☆ ◎読み切り(「第1回ジャンプ金未来杯」エントリー作品)『BULLET TIME −ブレットタイム−』(作画:田坂亮) ●作者略歴
まず読み切り作品にしては細かい設定が多過ぎます。ストーリーを成立させるために必要な範囲を超えた設定を捌き切れず、お話を読んでいるというより、設定を詰め込まれているような気分になった方もいらっしゃるのではないでしょうか? しかも、その悪性の設定過多が脚本、つまりネームの方にも悪影響を与えてしまっているようです。本来絵で描写しなければならない部分は当然のように、更には絵で描写出来ている部分までも逐一セリフやモノローグで説明してしまっているために、とにかく全編文字だらけになってしまいました。立てた設定は全て情報として提示しないと気が済まなくなってしまったのでしょうか、ちょっと異常な量のネームだったように思えます。 シナリオ面も今回は不満が残る出来でした。凝った構成にしようという気持ちが勝ち過ぎて、それが逆にストーリーの判り辛さに繋がってしまっています。加えて、クールな雰囲気を醸し出す事に力を注ぎ過ぎたのか、全般的に緊迫感に欠ける展開になっているのも頂けない部分ですね。 ●今回の評価
今週はサプライズ展開があった2つの作品から。 そしてもう1つのサプライズ展開は、やはり『DEATH NOTE』。竜崎Lを殺すのでなく、“そっち”に行ったか…というところでしょうか。しかし、段々と展開が前提条件無視の無理のある展開になって来ましたね。そりゃ、ほとんど伏線も張らずに事件を起こせば読者の意表を突く事は出来ますが、果たしてそれでどこまで破綻無く切り抜ける事が出来るやら……。
「週刊少年サンデー」2004年36号☆ ◎読み切り『福原愛物語』(作画:あおやぎ孝夫) ●作者略歴(資料不足のため不完全な内容になってしまっています。ご了承下さい) ●絵についての所見
◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ 巻末コメントのテーマは、「冷蔵庫にいつも入れておきたい物は?」。 さて、連載作品はアッサリめにやっときましょう。 ……では、今週はこの辺で。来週は旅行の合間を縫って、何とかゼミだけでもやりたいと思っています。 |
2004年第39回講義 |
◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回 今週は「現代マンガ時評」を後回しにして、こちらの方を優先的に進めているわけですが、ここに来て連日講義を実施しているにも関わらず、日に日に出席者数が落ちている事実が判明し、最終回を前にすっかり意気消沈の駒木ハヤトで御座います(苦笑)。 ──まぁそんな感じで、この度打ち切りが決まったTBS系「はぴひる!」の担当ディレクターのような士気でレポート最終回をお届けします。ここまで来たんですから、行き掛かり上せめて最後までお付き合いを。 旅行初日の午後4時半過ぎの高知競馬場からレポート再開。いつも通り文体は常体、人物名は原則敬称略とします。 払戻窓口(といっても、自動払戻機が並んでるだけだが)に辿り着くと、これがまたとんでもない事になっていた。 1番人気の決着だったから人が多いのは分かる。しかも普段とは文字通り桁の違う人数が来場しているのだから、大行列になって当たり前だ。 しかもこの人たち、駒木が競馬慣れしていると見えたのだろう、何の断りも無く、次々と質問して来るからたまらない。 「ねぇねぇ、これ、当たってるんかな?」 ──というわけで、現代社会の世知辛さを痛感した駒木は、この後も自動払戻機のタマ(現金)切れという、普通ではお目にかかれない事態で更に時間を食われながらも何とか払戻しを終え、駅前デパート4階特設ブース・冬物最終大バーゲン会場を彷彿とさせる修羅場を離脱したのであった。 疲れ果てた体を引きずるように、高知駅行の無料バス乗り場へと歩く。普段なら競馬場前までバスが来てくれるのだが、今日は混乱を避けるために(多分、バスツアー客が間違えて乗らないためだろう)随分と外れた所まで歩かなければならない。道端では、ツアーコンダクターと思しきスーツ姿の人たちが「○○交通社のツアーの皆さんは、あちらの駐車場までお願いしま〜す!」…とか懸命に叫びつつ、トランシーバーで誰かからの指示を仰いだりしていた。この人たちも大変だなあ。 数分後、満員の乗客を積んでバス発車。駒木は何とか座席をキープし、往路では荒天のせいで窓が曇って見えなかった車窓の風景を楽しみながら、駅前に着くまで束の間の休息を摂る。 道路の混雑もあって、市街地に入るまで30分以上かかっただろうか。バスはようやく高知駅の1キロほど手前、“はりまや橋前”の停留所に到着し、駒木はここで下車した。駅前で飲食店や商店が最も多く集まるとされるのがこの辺りだ。時刻は間もなく18時といったところ。これから帰りの夜行が出るまで、5時間ほどをこの界隈で過ごさなければならない。 とりあえず腹も減ったのでココイチに入る。よく考えたら、今日は早朝に車中でパン食ってからは、鯨カツとホルモン焼きしか食っていなかった。今日の競馬新聞を見たりして今日の記憶を反芻したりしながら、ロースカツカレー・チーズミックス・ライス100g増量を平らげる。さすがチェーン店、カレーの味は神戸と寸分も違わない。 入店早々、受付の娘さんから「当店は会員制ですので、入会料をお支払い下さい。会員証をお作りいたします」などと言われる。神戸からの旅行者に高知のマンガ喫茶の会員証も無いので断ろうとしたら、入会しないと利用出来ないというお答え。腑に落ちないなぁと思いつつも、たかが数百円の入会金でアルバイトの女の子を困らせるのもアレなので、渋々入会する。でもお嬢さん、「ご利用ポイントに応じて様々なサービスが御座います」って、それはギャグで言っていたのか? 店を出た時点で、夜行の発車まで1時間強。これくらいなら、コンビニで立ち読みしたりして何とか暇潰し出来そうだ。24時間ほぼ不眠不休で体にかなりキているのだが、もう帰りの夜行で寝るための睡眠薬代わりだと開き直って体を酷使する事にした。さすがにこれだけ疲れておけば、トドメの缶チューハイ1本で安らかな眠りに就けるだろう。 「ムーンライト高知」普通指定席の座席は、簡易リクライニングシートと呼ばれる旧式のイスで、座り心地は決して良くない。いつもの駒木ならとても寝つけないところだが、疲労困憊の今日はさすがに眠れそうだ。発車間もなく、先程立ち読みしたコンビニで仕入れた缶チューハイを呷ると、あっという間に睡魔が襲い掛かって来た。おお、素晴らしい。生まれて始めて夜行列車で熟睡出来…… しかし、今回の旅行は色々な意味で“濃かった”。往路のデタラメ極まりない移動手段、高知競馬場で立て続けに見た異様な光景の連続、そして疲れた体を引きずって辿り着いた高知駅前で必死に試みた暇潰し。不毛と言えば不毛だし、充実していると言えば充実していただろう。 ……というわけで、高知競馬旅行記でした。全8回のうち、主役であるハルウララが出て来たのは結局1回だけでしたね。本当にどうしようもないレポートでしたが、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。(この項終わり) |
2004年第38回講義 |
◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回 今日は高知競馬場でハルウララとその弟妹が同じレースで対決するというイベントがあったわけですが、併せて関係者からハルウララの引退も発表されました。ただし来年の3月、今年と同じ黒船賞当日に引退という、鬼が「水曜どうでしょう」の藤村ディレクターのように派手に笑いそうな先の遠いお話。それでもこのニュースはテレビなどでクソマジメに報じられ、それを見た駒木は力なく笑う他ありませんでした。 ──まぁ湿っぽい話はとりあえず置いておいて、春のお祭りのお話を再開しましょう。今日でいよいよ主役登場です。 黒船賞の出走全馬がゴール板を駆け抜けたのを確認するなり、駒木は馬券発売窓口へ向けてダッシュした。勿論、最終レースの馬券を買い求めるためである。メインレースが終ったことで、これまで前売窓口だけでしか買えなかった最終レースの馬券が、全ての馬券発売窓口で買えるようになるのだ。 さて、ハルウララ馬券は既に購入済みなのにも関わらず、こうしてまた馬券発売窓口に並んでいるのは他でもない。ハルウララ以外の馬の単勝馬券を買ってちょっと儲けてやろうという、空気の読めていない上に世にも浅ましい作戦を実行するためである。 ……などと思っていたら、場内モニターに映し出された他の馬の単勝オッズが意外と低い!(笑) あれだけ馬券の売れてたハルウララのオッズが1.9とか2.0倍ってどういう話なんだ。これって単勝に投じられた総額数億円の内、半分以上がハルウララ以外の馬に賭けられているって事になるぞ。 別のモニターテレビにはオッズ情報でなく、パドックの様子を中継放映しているものもあった。パドックには大勢のギャラリーが溢れかえっていて、臆病なハルウララがイレこみやしないか…などと心配していたが、数ヶ月来のフィーバーでこれくらいは慣れてしまったのか、大人しく周回を重ねていた。 ハルウララ他、出走各馬が本馬場へ入場したのとほぼ同時に、駒木は馬券購入を終えてゴール板前へと移動した。後ろでは急ごしらえの櫓が建てられており、そこで実況アナウンサーが大声を張り上げていた。どうやら全国ネットでレースの模様を中継するらしい。 そうこうしている内に、出走時刻がやって来てファンファーレが鳴る。大レース御馴染みの手拍子も無し。今日来ている客の大半は「今日が競馬場来るの初めて」という超ビギナーなので、「大レースの時はファンファーレに合わせて手拍子しなくちゃいけない」という、競馬初心者でも身に付けている(誤った)知識すら持ち合わせていないのだ。 ゲートが開く。 ──さて、祭りは終わった。 前代未聞のルーザーズ・ラン! いやー、しかしこの発想が見事だ。さすが武豊、役者が違う。普通の騎手なら、まずこんな事考えないし、考えたにしても(そいつがとんでもない阿呆でもない限り)行動に移そうなんて思わないだろう。 ルーザーズ・ランを見届け、「いやー、事の良し悪しは別にして貴重な体験をしたなぁ……」などと心地良い余韻に浸りながら、今度こそ的中馬券払戻機の方へ向かう。 ※次回で完結予定です。最後まで宜しく。 |
2004年第37回講義 |
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◎前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回 高知旅行レポの6回目をお送りします。 では、時は旅行初日の午後2時過ぎ、場所は相変わらず高知競馬場からスタートです。文体は常体、人物名は原則敬称略とさせて頂いてます。 ホルモン焼きで空腹とストレスを紛らわせた駒木は、再び勝算の無い馬券戦線に復帰するため、観戦スタンドへと戻って来た。 ……とまぁ「週刊競馬ブック」の購読者以外にはチンプンカンプンな苦言はさておき、レポートを続ける。 しかし、そんな中でも駒木の馬券戦線は停滞気味である。まぁ年がら年中停滞している戦線なので、「南部戦線異常なし」というところではあるのだが、それにしても忸怩たる思いである。 ──などとやっている内に、もうメインレースの黒船賞ではないか。早いなあ、時間が経つのは。モデム配ってる時はあんなに進みが遅いのに。 で、結果は──
ノーコメント。 終 (ご愛読有難うございました。駒木博士の次回作にご期待ください!)
……と済ませたいくらい心底脱力した馬連2.7倍の決着。博才が無いにも程があるぞ駒木ハヤト! しかし、メインレースの余韻に浸っている暇は無い。ハルウララの出走する最終レースに向けて、駒木は本日最後の馬券作戦に着手したのであった。詳しくは次回を待て!(大袈裟に次回へ続く) |