「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
12/31 犯罪社会学「田原成貴(元)調教師・覚せい剤所持&使用で逮捕・シリーズ完結編」 |
12月31日(月)/1月1日(火・祝) 犯罪社会学 |
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え〜と、諸事情有りまして、この講義は2001年最後の講義であり、2002年最初の講義ということに相成りました。せめてボリュームだけは2日分に相応しいものとしたいと思いますので、ご了承を。 さて、そんな講師の不徳の限りを尽くしたような“2日合併”講義は、せめていかにも仁川経済大学の社会学講座らしい題材を……というわけで、競馬関連の社会学を講義したいと思います。 田原成貴の初公判が行われたのは12月10日の事でした。
「やったことは仕方ない」で済むのなら、モンテスキューも三権分立を訴えなくて済んだ気がしますが、そこんトコ、どうよ? ……いや、失礼。しかし思わず2ちゃんねる用語を使いたくなるような証言ですなあ。 さて、次に妻・裕子さんの証言です。本来なら、完全な“シロウトさん”を
記者を呼び出して、しかもムチの柄で不意打ちして前歯を叩き折るチンピラのどこがスポーツマンらしい人なのか、『朝まで生テレビ』で討論したい気持ちで一杯になりました。まぁマイク・タイソンあたりを基準にすれば、そう言えなくもありませんけど、それはそれで裁判の証言としては最悪だと思います。 …と、以上が弁護側証人の証言でした。ただ、これはあくまでも証人の話。肝心なのはやはり、被告人本人の証言です。それでは、報道された田原成貴の法廷での証言を検証しましょう。
この他に、「この事件のため、来年度以降の入厩予定馬が相次いでキャンセルされ、厩舎の存続は無理だろうと思っていた」との証言もありました。そりゃそうです。例えば、保護者や担任に内緒で、校長が生徒のカバンに発信機を着けるような学校に誰が子どもを学ばせたいと思いますか。
講義が長引いて冗長になるのを避けるため、多くは申し上げませんが、
まぁ、確かに彼は長期入院してましたので、この証言は信ずるに足りるでしょう。ただ、1つ付け加えますと、覚せい剤の常用者は、注射痕を残さないように爪の間に針を刺し込んで注射します。 …だから、どうというわけではありませんが。
そりゃあ「ゴミはゴミ箱に」でしょうが。バカボンパパは植木屋、くらいの常識です。 圧巻はナイフ所持に関する証言でした。
こんなバカがいるから、ゲームやマンガを葬り去ろうと考える辻本清美チックな
「友人に見せに行くつもり」と「男らしく捕まるつもり」……証言内容が全然一致してません。支離滅裂です。この際、裁判を中断してもう一度薬物検査をした方がいいと思います。 で、証言の最後には突如号泣しまして、
などと締めました。これまでの証言とその検証を踏まえてこの発言を読むと、行間に込められた真実が浮かび上がってくるようで感慨深いものがありますね。我が仁川経済大学の、国語の入試問題にしたいくらいです。 ……と、いうわけで初公判は終わり、即日結審。残るは27日の判決公判のみということになりました。 被告人田原成貴を懲役2年に処す。ただし、その刑の執行を3年の間猶予する。 …でした。俗に言う「執行猶予3年」というものです。執行猶予は実質、無罪に等しい判決ですので、田原成貴はこれで自由の身となりました。 さて、最後にこれからの田原成貴について、少々述べて今日の講義を終わりたいと思います。 田原成貴はこれからマンガ原作者、つまり作家としての道を歩み始めるわけですが、果たして展望は開けるのでしょうか? …… えーと、明日の講義ですが、明日は本来ならゼミ(演習)ですが、1日ずらして、別の講義をやりますので、よろしく。 |
12月30日(日) 集中講義・競馬学特論 |
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2001年の中央競馬は、先週の有馬記念をもって閉幕しました。地方競馬でも、昨日の29日に年内最後の重賞レースである東京大賞典が行われ、こちらも事実上閉幕しています。よって、今週の競馬学特論は、これを受けて今年の競馬、特に中央競馬の総括を行いたいと思います。 それでは早速、前半の「2001年度JRA賞・私家版」の選定に移りましょう。
それでは、順番に選定理由を述べてゆきたいと思います。 …… では、続きまして後半戦です。 ★表1・月別収支決算表(単位・円)
★表2・G1と他のレースの収支対比(単位・円)
★表3・月別馬券的中率(単位・レース、カッコ内はG1レース)
では、簡単に解説などを。 |
12月28日(金)マーケティング概論 |
使い尽くされて鬱陶しい言葉ですが、年の瀬です。師走とも言います。世の先生方も走るほど忙しいということなんでしょう。 しかし、自分がここ数年間、“師走”をどう過ごしたかを振り返ってみますと、去年は高校の仕事が無くなってフテ寝、一昨年はマンガ喫茶のバイトで『じゃりん子チエ』全巻読破中と、今年同様全然走ってない師走も多いのですが、本当に“師走”していた冬もあったことを思い出したりしました。 学習塾の“かきいれ時”というのは、何と言っても夏・冬・春の長期休暇であります。“集中講座”の名の下に、普段学校に行っている時間帯に子どもを塾に集めることで、出来るだけ多くの授業料を回収しようと言うわけです。 ……気が付けば、思い出話で講義に代えてしまいました。なんて手抜きなんでしょうか。申し訳ございません(高嶋弟風に)。 しかし、最後にもう一言言わせてください。 このポスティング作業、何が一番辛いか。 現在、その塾ではポスティング作業はほとんど行われなくなったそうです。コスト削減に勤しむこのご時世、それも当たり前の話なのですが、そんな話を聞いた時、ワタクシは何やら複雑な心境になるのです。(この項終わり) |
12月27日(木)映像文化論 |
いきなり余談です。 …… さて、気を取り直して講義へ移りましょう。 この“洗剤化学反応”パターン、いきなり比喩から入ってしまったために、イマイチ全体像が見えて来ない人がいるかもしれませんので、そこから解説しておきましょう。 ですが、その禁忌を破り、“混ぜたら危険”の洗剤を混ぜた主婦が風呂場でもがき苦しむように、客席中の客、特に子どもをもがき苦しませてしまった事例があるのです。しかも、あのスタジオジブリです。あの宮崎駿と高畑勲なんです。 しかし、それは巧妙な罠だったのです。 館内の子どもたちが『となりのトトロ』のエンディングを観終わり、とても幸せな気分に浸っていたその時、終戦直後の駅構内で衰弱死する少年の姿が大写しになったのです。 90分後── 館内のドアが開け放たれ、子どもたちが出てきました。しかし、そこにはもう「トトロ」の「ト」の字もありません。 …これが、日本映画史上に残る悲劇の顛末だったのですが、これと似た状況が起きようとした事もありました。まさに日本映画史の“キューバ危機”とも言うべき出来事でした。 撮影当時のエピソードを一部紹介しましょう。 ……こんなのを同時上映した日には、文部省推薦どころか、グリーンピースが動物王国を襲撃すること請け合いです。よかったですね、やらなくて。 とまあ、こんな感じで、アクの強い作品を同時上映してしまうと、いくらもう片方の映画がほのぼのしてようが、教育的配慮に富んでようが、全てが台無しになってしまうわけです。 ところが。 『とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険』 ……『とっとこハム太郎』についての説明はあまり必要でないと思います。小学館の児童雑誌に連載されているマンガのアニメ映画化で、主題歌はミニモニ。が担当しています。典型的な子供向け癒し系アニメですね。 この講座を受講されている方の中で、将来は映画に携わる仕事がしたい、と考えている人がいるかもしれません。そんな方はお願いですから、この悲劇を繰り返さないようにして下さい。後生です。 さて、例によってとりとめが無くなってしまいましたが、時間です。これで「映像文化論」の講義を終わりたいと思います。(この項終わり) |
12月26日(水)演習(ゼミ) |
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さぁ、今週もゼミの時間となりました。今週は先週と逆で、「週刊少年ジャンプ」がお休み(翌週分が今週金曜に繰り上げ発売)のため、「週刊少年サンデー」を対象としたゼミとなります。 …… ☆「週刊少年サンデー」2002年新年4.5合併号☆ ◎新連載「焼きたて!! ジャぱん」(作画・橋口たかし) 形式上は新連載ですが、今年に短期集中連載されていた同名作品の再開です。 …… 新連載&読み切りレビューは以上。次に「週刊少年ジャンプ」の次回打ち切り予想へ移ります。
★駒木ハヤトの見解★ 次回打ち切り開始は、恐らく2〜3ヵ月後。打ち切り該当作は、あと8〜10回程度の“命”となる。 …… と、いうわけで、賛否両論ありそうな今日のゼミでしたが、いかがでしょうか? 感想・異論などありましたら、BBSやメールなどでよろしくお願いします。 |
12月25日(火)映像文化論 |
さて、綱渡り的に連日講義を実施できていますが、なんだか最近、“1人で閉店寸前の日焼けサロンを切り盛りして過労死寸前“なこの人と自分がダブるような気になって来ました。 ……さて、そんな世迷言はさておき、昨日の講義の続きです。
ウワァ・・・・・・
……そもそも、TV版全39話で、完膚なきまでに完結させてしまったお話を、もう一度中途半端なところで蒸し返す事に無理があったのです。いや、そんな事だけでは語りきれないものがありました。 …… レトロブームに乗って、『巨人の星』の続編、しかも劇場オリジナル版の製作が決定。『巨人の星・マスターズリーグ編』と題して話を作り始める。 …… こんな感じです。 まあそんなわけですから、映画の出来は酷かったです。どのくらい酷かったかというと、尻拭いをさせられた映画版の主要スタッフの方々は、それ以来ガイナックスの作品に名を連ねる事が無かった、と言えばお分かり頂けるでしょうか? ……話の本筋から大幅に脱線しましたが、このように、“合わせ技一本”型の『2本立て』は、えてして失敗に終わる事が多いのです。 |
12月24日(月・休)映像文化論 |
時間と体調が煮詰まっておりまして、今日も短縮授業になります。ご了承ください。 …… 最近は減りましたが、映画業界には『同時上映』、つまり『2本立て』というものがあります。 『2本立て』の類型としてまず挙げられるのは、メインの作品に付属する形で、その作品に関連した短編〜中編映画が同時上映されるパターン。 『2本立て』の類型で次に挙げられるのが、単独では今少しボリューム・インパクトに欠けると思われる作品2つを“抱き合わせ”して、“合わせ技一本”を狙う『2本立て』です。 ……と、どうドえらいことになってしまったかはまた明日に。今日はここまでにしておきましょう。(この項続く) |
12月23日(日・祝)経済学(一般教養) |
今日は諸事情ありまして、短縮授業となります。ボリューム的に多少問題ありかもしれませんが、ご理解下さい。 …… さて、我々が有馬記念に浮かれている最中、とんでもないニュースが配信されました。 ですが、よく考えてみれば、マクドナルドが「バリューセット」などの値下げ戦術に出た頃の価格設定は、「ハンバーガー100円、チーズバーガー120円」でした。この時はこの時で大盛況となり、特に競馬場・ウインズ近辺のマクドナルドには、午前中で複数の福沢諭吉とお別れしたお父さん方が殺到。本来、垢抜けているはずの店内の雰囲気をハローワークのように変えてしまった、という まぁ、ハンバーガー65円という設定が、利益を出すためにはかなり厳しかったというのは否定しません。 余談ですが、マクドナルドと同様に薄利多売でデフレ社会を生き抜いてきた企業の代表格が、100円ショップのダイソーを経営している大創産業です。 大創産業様、新たに本を出版する時には、どうぞ当駒木研究室にご相談を。9億5000万円分、何でも書かせてもらいますゆえ。 ……などと、いったところで今日の講義は終わりたいと思います。本当に中身が無くて、自分でも呆れかえる次第ですが、文句は、冒頭で述べた「諸事情」を作った、アメリカンボスと江田照男騎手にお願いします。(この項終わり) |
12月22日(土)集中講義・競馬学特論 |
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駒木:「さあ、いよいよ有馬記念だね。香港国際競走が盛んになったり、地方競馬の東京大賞典に“1年で最後のG1レース”の地位を奪われたりで、以前に比べたら少々影は薄くなったけれども、それでもやっぱり、競馬ファンにとって有馬記念は特別なレースなんだよね」
珠美:「有馬記念は、中山競馬場の芝コース・2500mで争われます。コーナー6つとゴール前の急な坂を2回通過するという、特徴のあるコース設定ですね」
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“反省文” |
12月21日(金)法学(一般教養) |
え〜、この一週間というもの、ギャンブル社会学から始まりまして、工藤兄弟、マンガ時評、珠美ちゃんのショートストーリー、そして今日は皇位継承権問題で、明日は有馬記念予想。 さて、今日は1週間振りに「一般教養・法学」の講義です。もう内容を忘れてしまってる人もいるかと思いますので、レジュメ(第1回/第2回/第3回)で復習してから受講して下さい。 では、講義に移ります。前回からヨーロッパの皇位(王位)継承権事情について述べていっていますが、今日はフランスの皇位・王位継承権事情について解説しましょう。この「法学」は、長期に及ぶ事が確定していますので、じっくりと話を進めてゆきたいと思います。 |
12月20日(木)馬事文化学特論 |
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私、那須千草が、その馬──ステイゴールドと出会ったのは、5年近く前の阪神競馬場だった。 それから私は間もなくして、他の人がそうするように就職活動を始めた。なけなしのバイト代と親からの援助で揃えたリクルートスーツを着て、慣れない敬語と“面接用語”を駆使し、かなりたくさんの会社で入社試験を受けた。私が高校生の頃からずっと続いていた不景気のせいで随分苦労させられたけれど、1年弱の“戦い”の戦果は、私なりにソコソコ満足の行くものだった。 入社して約半年経った10月下旬のある日曜日。その日の私は、遠い昔に神様が決めた休日なんてお構いなしで、クレームのあった顧客の会社へお詫びに出かけ、その足で帰社して会議に(雑用係として)出席、という無茶苦茶なスケジュールを強いられていた。 「……ごめんね、急なお願いで」 それ以来、ステイゴールドという1頭の競走馬は、私の、かけがえの無い心の支えになった。 始まりがあれば、いつか終わりがある。ステイゴールドが年内で引退すると聞いた時、私はそんな当たり前のことを再確認させられた。ステイゴールドはもう7歳。私が学生時代に出会った時は、前途有望な若馬だったステイゴールドも、今では大ベテランになってしまっていた。 レース当日、例によってスケジュールは遅れ、仕事が全て終わった時には、最寄りのウインズまで駆け足で行っても厳しい時刻になってしまっていた。それでも私は諦めず、懸命に走った。今日だけは遅れちゃダメだ。今日だけは絶対に……。私はついに道の途中でパンプスを脱ぎ、ストッキングを履いただけの裸足で街中を駆けた。みるみるうちにストッキングは破れ、かかとからは血もにじんで来たけど、その時の私に、そんなことを気遣っている余裕なんて無かった。 その瞬間、私の頭の中で何かがバチンと弾けた。 「頑張ってえ〜〜〜! ステイゴールド、頑張ってえぇ〜〜〜!!」 ──レースが終わってどれくらい経ったのだろう?
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12月19日(水)演習(ゼミ) |
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さて、水曜日は演習(ゼミ)・「現代マンガ時評」。 それでは、まずレビューの前に、「週刊少年ジャンプ」の月例新人賞・「天下一漫画賞(01年10月期)」の受賞者、受賞作を紹介しておきましょう。実は先週号で発表されていたのですが、見落としてしまっていたのでした。申し訳ありません。
さて、それではレギュラー企画・『新連載・読み切りレビュー』です。レビューの最後に出てくる評価についてはこちらを参照のこと。 ☆「週刊少年ジャンプ」2002年新年3号☆ ◎新連載第3回『サクラテツ対話篇』(作画・藤崎竜)《第1回掲載時の評価:B》 どうやら、一話完結型のドタバタギャグマンガ、というのが現在のスタイルみたいですね。『封神演義』からストーリー部分を抜いたような雰囲気、と言えば良いかと思います。 ◎読み切り『まげちょん』(作画:浅上えっそ) 先週の『SAVE THE WORLD』に続いて、赤塚賞佳作入賞作の掲載です。例によって代原なのですが、いつもの『HUNTER×HUNTER』休載対応ではなく、なんと“落ち”たのは『ホイッスル!』でした。珍しい事もあるものですが、これが連載終了への伏線にならないようにしていただきたいものです。
……誰一人「面白い」とか「笑えた」とか言ってないんですよね。マンガとしては良く出来ているが、ギャグマンガとしてはどうか、といったところなのでしょうか。 ……… |
12月18日(火)メディア・リテラシー概論 |
さて、昨日は突然の休講失礼しました。 消えかけの双子タレント・工藤兄弟のデビューから今後の展望について書かれた記事を取り上げ、それが実はツッコミ処満載の提灯記事だった、というのが前回の内容でした。 結論から先に言いますと、この記事は、「どうして工藤兄弟は『ガクンと露出が減った』のか書いてない」のです。だから中途半端な印象が否めないんですね。 芸能界で露出が減るのには、必ず理由があります。 では、彼ら工藤兄弟が露出度を減らした理由とは何でしょうか? 「俺はヴェトナムで人殺した事あるんや。お前も殺したろか!?」 などと凄まれた、という笑えない話もあったりします。 と、まあ、工藤兄弟のマス・メディアへの露出が減った理由を述べてきました。 |
12月16日(日)メディア・リテラシー概論 |
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今日の講義では、“メディア・リテラシー”という耳馴染みの薄い言葉を使いましたが、これは簡単に言うと“情報判断”ということです。使い古された言葉ではありますが、現在日本では情報が氾濫しています。しかしそれは、 さて、今日採り上げるニュースは、12月15日付の『日刊ゲンダイ』紙ウェブサイト・『ゲンダイネット』に掲載されていた、『あの人は今こうしている 工藤兄弟』です。では、まず早速冒頭の部分を紹介しましょう。
所謂「消えたタレント」は、光る素材を発掘しては使い捨てする、流行り廃りの激しい芸能界には付き物と言えるでしょう。 さて、彼ら工藤兄弟は「ガクンと露出度が減って」しまってからどうしていたのでしょうか?
まず、自分自身がタレントとしてまだ先細りしてないと思ってる事が非常に新鮮ですが、それよりも重要なのはその下です。 和製サイモンとガーファンクル 又は、 1人足りないジ・アルフィー 又は、 人数が激減したジプシーキングス ……彼らが目指すのは、「ロックから(フォーク→音頭調のニューミュージック→ジプシー経由で)ポップス」みたいですね。いや〜、この欲張りさん!
…と、賞賛の声を送っています。 さて、そもそもこの工藤兄弟、どのようにして身分不相応にも芸能界に入ってきたのでしょうか? この記事ではそれについても言及しています。
「なんだ、『特別賞』か」と思われるかも分かりませんが、この手の賞レースでは、グランプリや準グランプリは、大手事務所の圧力で初めから決まっているのが通例で、彼らのようなコネ無しの 当時彼らは19歳。兄は体育大学じゃなくて体育専門学校だったり、弟もスポーツ一筋だったのに、高卒後は全く関係無いショップの店員になっていたりと、彼らの高校時代の評定平均が窺い知れる履歴がナニですが、まぁ、何はともあれ、彼らは芸能界の住人となりました。しかし……
活動の軸が見つからないとか言う前に、いいとも青年隊でデビューだった時点で、色んな事に気付けよ! とは思うのですが、これ以上言うと、本当に場外馬券売り場で襲撃されそうな気がしますので、止めておきましょう。
と、暴力芸能人の先輩、真木蔵人の後を追おうと考えた事もあったようですが、
などといった微妙な兄弟関係をほのめかしながら、芸能界残留を決意。しかし、
ストリートライブをやるために芸能界に残留、というのは、いかがなものか、と思うのですがね。 ……と、このように、これから関西空港二期工事のような見通しのつかない事業に乗り出した工藤兄弟、一応、形だけでも応援してあげたいところです。 |