「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
4月14日(日) 集中講義・現代社会学特論 |
※アクシデントのため、この回のレジュメを消失させてしまいました。いずれ再執筆しようと思いますが、とりあえず、このままで放置させていただきます。 この回は、過去の東芝EMIのアーティスト売り出し戦略のミスについて、例を挙げて述べました。椎名林檎さんのバイオグラフィーそのものについては余り記述をしていない回ですので、この回の講義を受講していなくても十分話についていけると思います。(次回分のレジュメへ) |
4月13日(土) 競馬学特論 |
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駒木:「今週も競馬学はG1予想。明日の皐月賞について、例によって珠美ちゃんと話をしてゆくよ」
駒木:「さっき言ったように、もう目をつぶって叩き切ったような有力馬には『注』を付けておいたよ。馬券は買わないけど、勝ってもおかしくないと思う馬」
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“反省文” |
4月12日(金) 行動社会学 |
この講義、あと2回で終了予定としてるんですが、果たしてどうなる事やら、現時点で駒木自身も分かってません(苦笑)。まぁ、この手の講義というヤツは大抵行き当たりばったりという事で……。 今日の講義では2〜3日分くらい進められたらと思います。受講してない講義がある方は、こちらのレジュメをどうぞ。 では、以下レポート本文です。本文中は文体を変更してお送りします。 3月27日(水) 前日の夜からこの日の朝にかけて、神戸ではややまとまった雨が降っていた。このアルバイトは屋外仕事。雨が降れば、当然の事ながら仕事は中止になる。 比較的弱い雨が降ってはいるが、現場責任者Hさんの指示に従って、この日も10時出勤。天気予報では、午後から天気は回復に向かうとのことで、どうやらそれに望みを賭けているらしい。 正午前になって雨が止む。どうやら午後から営業できそうだという事になって、昼食を挟んで本格的に業務開始となった。 今回の縁日では、的の景品は倒れればプレゼントする事になっているのだが、景品の中には「どう考えてもこりゃ倒れんわ」という物があって、まるで晩年の小錦のように次から次へと攻撃を受け流してしまう。 こうなるともういけない。陳列棚は、中世ヨーロッパのコンスタンティノープルか、はたまた昭和の日本の風雲たけし城かというような難攻不落の城砦と化してしまった。 担当したもう1つのブースは“ジャンボ輪投げ”。 そうやって「あ〜残念〜、0点やから5等やね」などと、一番安い商品を渡そうとしていた時、現場責任者のHさんがフラっとやって来たかと思うと、的から外れて地面に落ちていた縄の輪を1つ取り上げて、ヒョイっと9点の的に放り込んだ。そして、駒木の方に「分かってるな」と目配せをして、颯爽と消えていった。9点だと、5等ではなく4等にステップアップする。目配せの目的はそういう事なのだ。 今日は何だか変な日だな。雨の後の冷たい風に体を震わせながら、駒木はそんな事を思ったりした。 そう言えば、昨日は子連れの父親と母親との間にある態度の違いを感じ取ったのだが、今日は射的に孫を連れて来た祖父と祖母との間にも、結構態度に差がある事に気が付いた。 「そう言えば」をもう1つ。 そうこうしている内に、この日の仕事も終わり。朝に水被ったせいで体が冷えている。風邪引かなかったらいいんだが…… またも1日分しか進みませんでした……。 |
4月11日(木) 演習(ゼミ) |
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今週から心機一転、木曜にゼミを実施する事となりました。これからは木曜発売の雑誌に掲載された作品も、原則的に当日の内にゼミの題材として採用できるようになりました。 では、早速講義へ移ります。まず今週は、「少年サンデーまんがカレッジ」の審査結果発表が出ていますので、まずはそちらの紹介から。
……翌月にグレードの高い「新人コミック大賞」を控えていた上、1ヵ月分の応募分しか審査の対象になっていなかったため、ちょっと寂しい結果発表になってしまいましたね。 そう言えば、審査結果発表の隣のページに「橋口たかし先生も持ち込みからスタートしたんだ」と、まぁよくある“持ち込み歓迎”の告知が載ってましたね。同様のお知らせは他の雑誌でもよく見かけます。 でもよく考えたら、メジャー誌の場合は持ち込みで素晴らしい作品を投稿しても、必ず新人賞に回されて、そこで審査を仰ぐ事になるんですよね。だから、持ち込みがデビューへの近道になるというと、別にそんなわけではないんです。 ですので、マンガ家を目指して修行している人は、敢えて上京してまで持ち込むよりも、近くの知人の講評を仰ぎながら新人賞に応募し続けた方が良いんじゃないかなあと、そう思います。 と、余談が過ぎました。今日も講義の時間には限りが有るんですよ。サクサク行かないと。 ……さて、それでは今週の読み切りレビューです。今週は対象作品が少なくて、 ☆「週刊少年ジャンプ」2002年19号☆ ◎読み切り『メルとも! E─之介』(作:真倉翔/画:加藤春日) 唐突に、43ページという中編読み切りの登場です。 一方の、その加藤春日さんは、「ストーリーキング」出身で、これが本誌初登場となる新人作家さん。増刊号「赤マルジャンプ」で、真倉さん原作の『天然天国らんげるはうす島』が掲載されています。これから連載目指して頑張って行こうという時期になるんでしょうか。 では、例によって絵からレビューを始めましょう。 次に真倉さん担当のストーリー部分です。 評価はB。つまらないわけでは無いんですが、オススメというわけでも……
◎読み切り『ボウギャクビジン』(作画:郷田こうや) 2月第4週分でも、代原読み切り『偉大なる教師』が掲載されていた郷田こうやさんですが、またも『HUNTER×HUNTER』の代原作家として登場です。 今回の作品で失礼ながら意外だったのは、割と女性キャラも上手に描けるんだな、という事でした。まぁ細かい事を言えばキリが無いんですが、ギャグ作家さんで今回のレヴェルの絵が描ければ、まず問題は無いでしょう。 次に肝心のギャグの方ですが、これも段々と自分の作風を意識しながらも、新しい事をやっていこうという意気込みが窺えて、まずは好感です。 評価はB寄りのB−。進歩は見えて来てますので、後は自分なりの“必勝パターン”を見つける事でしょう。今は実力を蓄えて、1〜2年先の連載ゲットを目標に、とにかく作品を描き続けてもらいたいものです。
◎読み切り『しゅるるるシュールマン』(作画:クボヒデキ) 『ピューと吹く! ジャガー』が休載のため、なんと中1週という詰まったローテーションでクボヒデキさんが再登場となりました。(クボさんのプロフィールに関しては3月4週分のゼミを参照してください) しかし、2週間前にも指摘しましたが、どこがシュールなんでしょうか、この作品は……。 評価は当然ながらC。もういい加減、出来もしないシュールから足を洗って、別の分野を開拓した方がよろしいかと思いますが? ☆「週刊少年サンデー」2002年19号☆ ◎読み切り『キャットルーキーぶっとび番外編 しっぽの怪』(作画:丹羽啓介) サンデーの連続読み切りシリーズ最終週は、月刊誌の方で長期連載されている『キャットルーキー』の番外編が登場となりました。 さて、レビューの本題へ。 まず絵なんですが、まぁこれはいいでしょう。長期連載されてる作家さんの絵について云々というのはさすがに……というところです。ただ、どうもオカルト物には合わない画風かな、とだけは言わせてもらいますね。 そしてストーリーの方なんですが、主要キャラの過去の姿を野球と絡めて描く事で、まず番外編としての機能をフルに果たしている。これは良いと思います。 しかしまぁ、番外編としてはこの位のデキで上等なのかもしれません。本編を読んだ事の無い人が多い「週刊少年サンデー」でわざわざ掲載する事自体に疑問を抱いてはしまいますが……。
あ、今週から前・後編で掲載される『育ってダーリン!!』(作画:久米田康治)は、来週に2話まとめてレビューします。 |
4月10日(水) 集中講義・現代社会学特論 |
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さて、今日は前日付講義の振替実施との“ダブルヘッダー”でして、時間を短縮してお送りすることになります。 過去のレジュメはこちら↓
というわけで、時間短縮講義の今回は、椎名林檎さんがデビューを決めてから関係者に受けた、それはもうイタイ仕打ちについて、少々お話をして次回に繋げたいと思います。 「ミュージック・クエスト」で上位入賞、そして東芝EMI所属のアーティストになった林檎さん。デビューが決まったとなれば、次に決めなくてはならないのは、「デビュー曲はどうするのか、そしてどうやってそれを売っていくのか?」という部分でした。 しかし、この時まだ林檎さんは知らなかったのです。 東芝EMIというレコード会社が、とことんまでアーティストの売り出しが下手糞であるという事を。 この辺の詳しい話については、また後日、林檎さんがデビューしてからの話でタップリ時間を取って述べたいと思います。今はこの時に林檎さんが被った屈辱についてのお話をします。 ……「椎名林檎デビュー・企画会議」の席上で、林檎さんは、それこそたくさんの歌の歌詞、譜面、デモテープを持参して来た事でしょう。高校を辞めてまで音楽に打ち込んできた、林檎さんの10代の努力と才能の結晶がそこに詰まっていたはずです。 問題となったのは、『月に負け犬』という歌の冒頭の部分でした。当然、歌詞は林檎さん自身の作詞です。
この歌は結局、売上ダブルミリオンの偉業を成し遂げた2ndアルバム・「勝訴ストリップ」の中に収録され、日の目を見る事となったのですが、当時の関係者が出したダメ出しがこんなの↓でした。
「だからさぁ、虚勢を張るのか張らねえのか、一体どっちなんだよ?」
……おお、神を神とも恐れぬこの所業! で、このダメ出しに一番傷ついたのは、当然の事ながら、作詞者である林檎さん本人でした。
こういった衝突が繰り返された結果、林檎さんは全ての事に嫌気が差し、97年1月、知人の移住先であるイギリスへ向かって日本を旅発ちます。 まったく、せっかくの素晴らしい才能をどうしてくれようか、というエピソードでありました。しかし、これもまだ、その後の事に比べると前フリに過ぎなかったのです……。 ……というところで、今日は時間となりました。次回の講義は日曜日の予定です。では、今日はこれまで。(次回へ続く) |
4月9日(火) 行動社会学 |
こちらも一週間ぶりの講義になります、行動社会学講義です。時間もないので、サクサク本題に移る事にしましょう。 この講義を未受講の方はこちらのレジュメをどうぞ。 では、これから日報(レポート)本文です。文中は便宜上、文体変更を行います。 3月26日(火) 今日から縁日本番。勤務は10時からで、営業時間は11時から18時前後とのこと。ちなみに駒木のシフトは休みナシで6連勤だ。 勤務開始と同時に、今日の担当・配置言い渡し。 まず水槽にカルキ抜きを混ぜた水を張り、酸素ポンプ挿入。そこへ養殖場から運ばれてきたザリガニや金魚を投入していく。 金魚は、小学校の給食で1クラス分の冷凍ミカンを入れていたモノのような厚手のビニール袋に詰められて集団就職して来た。こちらは金の卵ならぬ金の魚だが。 一方、ザリガニは期日指定の宅急便で護送されて来た。 詳細の描写は避けるが、ザリガニの社会は文字通りの「弱肉強食」である事は深く理解した。非脊椎動物の世界はシビアだ。 時刻は午前11時過ぎとあって、既に親子連れの買い物客がチラホラと。春休みとあって、数は少ないが小学生の集団なんてのも見られたりする。 そんなわけで、開店当初から金魚すくいは盛況。最高6人同時プレイというヘヴィーな状況にてんてこ舞いになる。なにせこっちも今日が初めて。だから手際が随分と悪いのだ。 しかし、そんな子連れ若夫婦を見ていて思うのだが、子どもとこの手の遊びに付き合っていて、父親と母親で余りにも態度・姿勢が違うのには驚いた。 ……などと、何故か「“金魚すくいの兄ちゃん”をやりながら家族愛について考える」という、複雑怪奇な心理状態のまま、時間は過ぎてゆく。 それにしても金魚すくいの客の相手をしていて一番笑えたのは、「一番必死に金魚と相対する客は、子どもから道具を取り上げた母親」だったことだ。 そんな光景を見てると、やっぱり大人が一番遊びに飢えてるんだよな、とシミジミ思った。だから暴利なテラ銭を貪られても公営ギャンブル場やフリー雀荘にオッサンたちが集まるのだろう。 ようやく時計の針が18時を回った。営業終了である。 ……というわけで、バイト2日目の様子をお届けしました。次回は金曜日です。では、今日はこれまで。(次回に続く) |
4月8日(月) 集中講義・現代社会学特論 |
なんやかんや有りまして、1週間ぶりの「現代社会学特論」となります。 過去5回分のレジュメはすぐ下のリンクからジャンプしてください。全て既にアーカイブに収録済みです。 プロデビューへの直通ルートと言うべき、ヤマハ主催「ミュージッククエスト1996」に出場した林檎さん。福岡予選の段階で、既に複数のレコード会社からスカウトを受けていたのは前回の講義でも述べましたが、そのバックステージのゴタゴタをよそに、彼女は「ミュージッククエスト・ファイナル」──つまり全国決勝大会に出場します。 ちなみにこの時のグランプリは谷口崇。彼は前年の「ミュージッククエスト・ファイナル」でも優秀賞を受賞しており、悲願のグランプリ受賞でありました。しかし彼はそのままヤマハからプロデビューしたものの、オリコンシングルチャート最高97位と、一発屋にすらなりきれずに低迷を続けています。デビュー直前が生涯最高のピークだなんて、阪神タイガースのドラフト1位指名選手みたいで、何だか物悲しいですね。 この「ミュージッククエスト・ファイナル」の後、林檎さんは結局、東芝EMIに所属することになります。これで彼女は、自らが敬愛してやまないブランキー・ジェット・シティ(現在は解散)と同じレーベルの一員となりました。その時の彼女の気持ちは想像するに難くありません。 彼女の挫折と苦悩の日々が始まったのでした──。
…どの世界でも同じですが、特に芸能界は「強きを助け、弱きをくじく」が幅を利かせた世界です。 例えば、某大物お笑いタレントS氏の話。 で、そのS氏、新人の頃にとあるTV番組に出演する事となりました。当然、収録現場では番組のディレクターに挨拶をするわけですが、この時そのディレクターは、S氏の「おはようございます、今日はよろしくお願いします」という清々しい挨拶に対して、いかにもウザそうな顔を浮かべ、アゴだけで「あっち行け」と指図したそうです。まるで「ゴミクズが。俺に気安く挨拶するな」と言わんばかりに。その時のS氏の屈辱感はいかばかりか。しかし、これも業界の掟でありました。先程も言いましたが、新人のお笑いはゴミ箱の中の紙クズ同然の扱いなのです。 ですがそんな屈辱に耐えつつ、S氏は徐々に売れ始めて“若手有力お笑いタレント”のポジションを手に入れます。まだギャラは低いままとは言え、「俺はこの業界で食っていけるぞ」と自覚できて幸せな頃であります。 「いや〜、Sくん、最近頑張ってるじゃないの」 と言い放つや、ポンポンと肩を叩くではありませんか。そして「若手の頃、俺が育ててやったの覚えてるよね?」と目で語ってニヤリと笑ったという事です。S氏、当然の事ながら、「ああ、これが芸能界なんだな」と実感したそうです。 しかも、まだこのS氏の話には続きがあります。 「いや、Sさん! いつもお世話になっておりますぅ〜!!」 と、腰を直角に曲げて最敬礼。 地元の有力後援者を前にした鈴木宗男のような態度でありました。 この時のS氏、「もう呆れて笑うしかなかった」と述懐しています。そして、「あぁ、やっぱりこれが芸能界なんだな」と思った事でしょう。 ……とまぁ、このように芸能界というのは世間の世知辛さを濃縮したような世界であります。 と、いうところで、今日は時間となりました。なんだか今日は椎名林檎さんの話題よりも別の話題の方が詳しくなってしまいましたが、次回はちゃんと林檎さんにスポットを当てた講義にしますので、どうぞよろしく。では、また続きは明後日に。 (次回へ続く) |
4月6日(土) 競馬学特論 |
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駒木:「さて、今週は正式なスタイルで競馬学特論だ。珠美ちゃんと一緒に、明日の桜花賞の予想をしていこう」
珠美:「今年の桜花賞は、主役不在・フルゲート18頭の激戦になりました。それでは博士には、1枠から順番に有力馬を中心に解説して頂きます。それでは、まず1枠の2頭から…」
珠美:「本命と対抗が入れ替わって、ブルーリッジリバーが2着候補に追加されてますね。なるほど……」
※駒木博士の“敗戦の弁” ※栗藤珠美の“反省文” |
4月5日(金) 文化人類学 |
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さて、諸事情あったとはいえ、日付が随分すぎてしまいました(これを書いている時点で7日の午後)。 では、今日は「フードバトルクラブ3rd」レポートの後半部分。準決勝と決勝戦のレポートと戦況分析を述べていきたいと思います。 では、以下のレポート文中では敬称略、及び文体変更を行います。 ☆準決勝 「スピード・シュートアウト」 ※ルール:マッチレース形式「シュートアウト」のスプリント・ヴァージョン。 それでは、これから各試合の模様を、選手プロフィールも交えながら紹介する。文中で登場する「2001年フリーハンデ」については、こちらを参照して頂きたい。 ◆第1試合◆ 第1試合は、これがマッチレースでは初対戦となる屈指の好カード。 山本晃也は、バラエティ番組内の大食い企画出身で、その後にメジャーシーンにデビューした異色のフードファイター。メジャーデビューは「フードバトルクラブ2nd」(準決勝敗退)で、彼も2001年デビュー黄金世代の1人。 バックステージのエピソードだが、試合前、いつもは余裕綽々のはずの白田がややナーバスになっていたと言う。それもそのはず、彼は年末の「FBCキングオブマスターズ」の3回戦(早飲み・スプリントのタイムレース)で山本に敗れている上に、今回が初の一騎撃ち。白田にとってみれば、むしろ1stステージで破っている小林尊が相手に回った方が気が楽だったろう。メジャー大会4連覇に向けて、最大の正念場がやって来た。 ★第1セット〜餃子70個〜 第1セットは餃子。「FBCキングオブマスターズ」の3回戦では餃子35個でタイムトライアルが行われているが、その時のタイムは山本・44秒92、白田・48秒04。しかし、今大会では大幅な記録更新が相次いでおり、このタイムはほとんど参考にならない。 スタートと同時にわずかながらリードを奪ったのは山本。一気に餃子を口に掻きこんで勝負をかける。一方の白田は水を使わずに勝負したためか、ややリズムが悪い。5皿完食時点までは数個ほど山本がリードしていた。もし、これが従来の「シュートアウト」ならここで勝負は決まっていたはずで、白田はある意味ルールに救われた格好に。
★第2セット〜ウーロン茶ペットボトル1.5L ここで山本得意のペットボトルが登場。あまり大きく差をつけられない食材ではあるが、それでも現在のビハインドなら十分逆転できる範囲。当然、ここはトップスピードで飛び出した。 ※第2セット結果※ 山本晃也4.49秒リード→累計・山本2.39秒リード
★第3セット〜餃子70個〜 ここで再び餃子がテーマ食材に。関係者筋の話によると、山本陣営は「ここでどうして餃子なんだ」と運の無さを嘆いたという。一方の白田は「(餃子と決まった時点で)自分がリードできるのは間違いないと思った」と、失いかけていた余裕が蘇る。まさに明と暗。 このセット、前半戦はほぼ互角。だが、5皿目で山本のスピードがやや鈍ったのを見逃さず、白田が一気に差を広げにかかった。その後の勢いの差は詰まらず、白田9皿63個完食時点で差がほぼ2皿に広がる。 ※第3セット結果※ 白田信幸のアドバンテージが30秒を超えたため、試合終了。勝者は白田信幸。 白田、1stステージの小林尊に続き、早飲みとスプリントのチャンピオンクラスに勝利。最高の“手土産”を手にして決勝戦進出を果たした。
土門健VS小林尊 第2試合は、彗星の如く現れた早飲みのニューヒーロー・土門健と、早食い世界王者・小林尊との注目の対決。 土門健は今大会がメジャー大会デビュー戦になるルーキー。彼は徹底的にペットボトル早飲みのテクニックを追求し、“土門スタイル”というペットボトル捌きの新技を引っさげてフードファイト界に登場した。 フードファイト・ウォッチャーの方で小林尊を知らない方はいらっしゃらないと思うが、この機会に改めて彼の経歴を紹介しておこう。 彼のメジャーデビュー戦は2000年度の「大食い選手権」スーパースター戦。この大会の新人枠で出場した彼は、当時のフードファイト3強であった赤阪尊子、岸義行、新井和響を撫で斬るように破って、デビュー戦でいきなりメジャータイトルを獲得する。その端正な顔立ちと野性味溢れる豪快な食べっぷりは、たちまち一般層やフードファイト・ウォッチャーの人気を集め、現在に至るフードファイト・ブームの原動力ともなった。 この2人の対決、何より注目されたのはテーマ食材決定の抽選であった。実はバックステージで「食べる方のトレーニングは積んでいない」と関係者に吐露していた土門。彼の立場にしてみれば、確率1/6のペットボトルを何回引き当てる事が出来るかに全てが懸かっていた。そして外野の我々にしてみても、土門×小林のペットボトル対決は是非見てみたい試合だった。 ★第1セット〜チーズケーキ15個 胃容量のバックボーンが無い土門にしてみれば、まだ胃袋に余裕がある早いラウンドでは何とか小林に喰らいつき、抽選でペットボトルが当たるのを待つしかない。一方の小林は、勝負に紛れが来ない内に一発で決めてしまいたいところだったろう。 ※第1セット結果※ 小林尊のアドバンテージが30秒を超えたため、試合終了。勝者は小林尊。 小林尊、磐石の決勝進出。決勝では今や宿敵となった白田信幸が待っている。
加藤昌浩VS高橋信也 第3試合は、「フードバトルクラブ」常連2人の対決。しかし、意外な事にこれも初対決となる。 加藤昌浩は「フードバトルクラブ1st」でメジャーデビューを果たした選手。年齢のためであろうか、あまり意識される事は無いが、彼もまた2001年デビュー黄金世代の1人に挙げる事が出来る。 高橋信也は「フードバトルクラブ1st」でメジャーデビューを果たした、2001年デビュー黄金世代の1人。早食い系競技に重きを置いた活動ながら、大食いにもある程度対応できるゼネラリストで、活躍は多岐に渡る。 スプリントカテゴリのハンデ値に9.5ポイント差のある両者。早食いオンリーでは加藤に勝ち目がないだけに、何とか1度でもペットボトル勝負に持ち込みたいところだったが…… ★第1セット〜チーズケーキ15個 無常にも、テーマ食材はチーズケーキに決定。こうなってしまうと、第2試合の土門×小林戦のように、明らかな力の差が結果となって表われてしまう。クレバーな高橋の事だ、ペットボトルが来る前に勝負をつけてしまう算段だったのだろう。鮮やかなスパートを決めて、大差をつけた。加藤はなんとか第2セットに勝負を持ち込みたかったが、完食直前にビハインドが30秒を超えてしまった。 ※第1セット結果※ 高橋信也のアドバンテージが30秒を超えたため、試合終了。勝者は高橋信也。 決勝戦3つ目の枠を手に入れたのは高橋信也。準決勝は多分に運に恵まれた部分もあったが、その強運も彼の持ち味のはず。その運を決勝にまで持ち込むことが出来れば、悲願のメジャータイトルが見えてくる。
☆決勝 「ザ・スピードマスター」 ※ルール:詳細は以下の通り。 決勝のレギュレーションは、分量が1kg以下ばかりの超スプリント戦。根本的な能力はもちろんの事、プレッシャーに負けない強靭な精神力が要求される、見た目以上にシビアな競技形式。慎重さと大胆さのバランスを上手く取る事が出来た選手が勝利を掴み取れる。 ★第1戦:寿司10皿20カン(=500g) 白田・小林互角のスタート。しかし、高橋は勝機が薄いと判断して試合を放棄。
★第2戦:シューマイ5皿25個(=450g) この第2戦も、高橋は試合放棄。徹底した“退却戦”で後半戦に勝負をかけたようだ。
★第3戦:水ペットボトル1リットル ここも高橋は試合放棄。白田もスタートからしばらくは競技を続けたが、小林のスピードを見て利あらずと手を止めた。小林が労せずして1勝。しかし実力で得た1勝ではないためか、表情は険しいまま。
★第4戦:ちくわ3本(=495g)
★第5戦:ステーキ3枚(=750g)
★第7戦:杏仁豆腐3杯(=500g)
★第8戦:牛乳・瓶900ml
圧倒的な“小林尊有利”という下馬評を覆して、初代スピードマスターの座に就いたのは白田信幸だった。 三度準優勝に甘んじた小林尊。今回、これまでの競技会で彼の体全体からオーラのように滲み出ていた凄みがやや薄らいでしまったように感じたのは気のせいだったろうか? これはただ単に、他の選手の研究が進んだ結果、小林と他選手との差が詰まって来ただけなのかもしれないが…… 3位に終わった高橋信也。彼も自らコメントを出しているが、完全に作戦ミスから来る惨敗である。ただでさえ効果が疑問的な“撤退戦術”、これを実力下位の人間がやってしまっては逆効果である。これでは他の選手を助ける事にはなれど、苦しめる事にはならない。 ……以上で、今回のレポートは終了です。このレポート作成にご協力いただいた関係諸氏に厚く御礼を申し上げます。それでは、今日の講義を終わります。(この項終わり) |
4月4日(木) 文化人類学 |
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今日から2日間は文化人類学講義をお送りします。 先日2日、春のフードファイト・シーズンの最後を飾る、TBS主催のメジャー大会・「フードバトルクラブ3rd〜ザ・スピード」が放送されました。 それでは、以下からレポート本文に移ります。文中は人名敬称略、文体を常体に変更します。なお、文中内の記録に関しては、「プリンス山本/大食い・早食い伝説」管理人のiGUCCiさんの了承を得て、同サイトから転用させて頂きました。厚く御礼を申し上げます。 ☆プレ・ステージ(予選) 「ボトル・アタック」 ※ルール:1瓶180mlのコーヒー牛乳10本(=計1.8L)の早飲みタイムトライアル。10瓶全てを完飲し、ゴール地点にある時計のストップボタンを押した時点のタイムが、その選手の持ちタイムとなる。 恐らくメジャー大会初の、純粋早飲み競技で争われる今回のプレ・ステージ。 波乱は第1ヒート(10人ごとに第10ヒートまでトライアルが行われた)から始まった。ここには新井和響、高橋信也、加藤昌浩といった準決勝・決勝進出経験者が名を連ねたのだが、彼らを相手に回して新鋭・植田一紀がヒート2位に食い込み、場内は早くも騒然となる。
※21位以降のタイムは、TV画面に映った細かい文字を読み取ったものを転記したため、実際のものと若干のズレがある場合があります。 4位までとは対照的に、5位以下はガラリと様相が一変。新人や早飲みの得意な選手が上位に名を連ねる一方で、新井和響が9位、そして高橋信也、立石将弘、小国敬史といったところは2桁順位に甘んじる結果になった。この辺りが早食いと早飲みの違いといったところなのだろう。 さて、ボーダーラインからこぼれた選手の中には、「FBCキングオブマスターズ」準決勝進出者・山形統の姿があった。前々から早飲み力に疑問のある選手で、今回のレギュレーションでは苦戦を強いられると思われたが、その危惧が現実になってしまった。1stステージに進出したならカレー早食いで上位の記録が期待できただけに、惜しまれる敗退である。また捲土重来を期待したい。
☆1stステージ 「トライアングル・レコ−ズ」 ※ルール:ペットボトル入りスポーツドリンク1.5L→寿司20皿40カン(=1kg)→カレーライス2皿(=1kg)の順にタイムトライアルを行ない、各食材の完食(完飲)タイム上位2名が勝ち抜けで準決勝に進出する。 それでは、以下に各部門(食材)ごとの記録とレポートを掲載してゆく。今回の番組はカットされた部分が多く、記録と放送内容の整合性が欠けているのだが、レポートはあくまで放送内容中心に、そしてそれを補完する程度に記録を参考にした記述を追加する形式とする。 ◎スポーツドリンク1.5Lの部◎ 1巡目。まず先行して記録を出したのが、お笑い芸人の渡辺剛士とヒロ。共に14秒30という「FBC」のペットボトル1.5Lレコードを叩き出して、プレ・ステージの好成績がフロックでは無い事を証明した。
スポーツドリンク部門は、脅威の早飲み系新人・土門健の圧勝に終わった。 ◎寿司40カン部門◎ 1巡目。この競技は既に幾度となく行われ、記録の目安も大方できているだけに、2位以内の狙える実力者以外は敬遠ムード。少数精鋭の争いとなった。
大食い王者・白田信幸が、スプリント競技の花形・寿司早食いで初の“小林越え”達成。タイムもきわめて秀逸で、早食い・スプリントでもついに王座に手を掛けた。 さて、結果的にはコンマ5秒差の接戦となった両者の戦いだが、両選手の試技の中身はかなり異なる。 さて、スポーツドリンク部門に続き、連続して次点に泣いたのが山本晃也。年末に比べると、彼も24秒ものタイム短縮に成功しているのだが、それをも上回る白田・小林のパフォーマンスの前に屈した形となった。ただ、関係者筋の話によると、山本本人は照準を最後のカレーライスに合わせていたようだ。その辺りのギリギリのところで、上位2人との集中力の差が出てしまったのかも知れない。 ◎カレーライス2杯部門◎ この時点で“宙ぶらりん”状態で残っている選手は16名。うち、「2001年フードファイターフリーハンデ」のスプリントカテゴリで60ポイントオーバー、つまり決勝進出出来る能力を持つと思われる選手は6名も残っている。しかし、準決勝進出枠は2つしか残っていない。まさに潰しあい。フードファイト史上最も過酷なタイムトライアルがここに始まった。
壮絶なタイムアタック争いを制し、準決勝進出最後の枠を射止めたのは山本晃也と高橋信也。 惜しくも次点となったのは小国敬史。年末の次点では早飲み系選手の印象が強かったが、この数ヶ月ですっかり早食い系選手に脱皮した感がある。今回は試技する順番に恵まれず、絶えず目標とされる立場に置かれると言う不利もあった。今回の敗戦は負けてなお強しと言える価値ある敗北。これからの成長に期待したい。 ……と、とりあえず前半部分のレポートをお送りしました。後半に関してはまた明日付の講義で。(明日に続く) |
4月3日(水) 演習(ゼミ) |
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ここ1〜2ヶ月の新連載・読み切りラッシュも一段落ついて、今日のレビュー対象作品は2作品だけ、という事になります。 それでは、まず「ジャンプ」「サンデー」の新規作品レビューなんですが、今週は「週刊少年ジャンプ」に新連載・読み切り作品が掲載されませんでしたので、こちらはお休み。「週刊少年サンデー」のレビューからスタートという事になります。 ☆「週刊少年サンデー」2002年18号☆ ◎読み切り『ブカツ』(作画:夏目義徳) この作品は、「週刊少年サンデー」11号まで『トガリ』を連載していた夏目義徳さんの復帰第一作ということになります。中2ヶ月という、かなり短い間隔での復帰ですね。 ではレビューなんですが、まぁ元・連載作家さんに向かって絵を云々というのは余計なお世話でしょうね。年単位で週刊連載していた人にしては絵柄の線がスッキリしてないかな、とは思いますが、もうこれは作風という事なのでしょう。 じゃあストーリーの方はというと、大した有力校でもないごく普通の高校バスケ部の、ちょっと日常からはみ出たエピソード、というところでしょうか。この基本的な設定に関しては、作者の夏目さんが強く希望したものらしく、欄外の「夏目義徳先生より」というメッセージ欄に以下のコメントが掲載されていました。
このコメントの通り、“(校舎の)外周走り”という練習内容とか、“ロイター板使って擬似ダンクシュート”とか、練習の最後の集団コートランニングとか、妙に細かいミニバスケ用リングの描写とか、バスケ部経験者じゃなかったら描けないシーンが複数あって、作者・夏目さんの意欲を感じさせる作品ですね。 評価はB。決して悪い作品じゃありません。作者の夏目さんも、十分これからもメジャー誌でやっていける力量は持っていると言って良いと思います。ですが、やっぱりもう少し起伏に富んだ作品が読みたいですね。
《その他、今週の注目作》 ◎読み切り(週刊コミックバンチ18号掲載・世界漫画愛読者大賞・最終審査エントリー作品『熱血!! 男盛り』/作画:南寛樹) さて。ついに、と言いますか、とうとう、と言いますか、この「世界漫画愛読者大賞」の最終審査エントリー作品紹介も最後の10作品目となりました。 というわけで、この作品はギャグマンガです。しかも4コママンガ。まぁ、この題名で純情ストーリーモノなんて描かれた日には裸足で逃げ出しますが。 というわけで、評価はB。雑誌アンケートでは「面白い作品」にも「つまらない作品」にも挙がらない、それなりの作品というところでしょうか。こういう賞レースでは、なかなか評価されにくい作品なのではないかと思います。というか、この作品に5000万やるなら、先に『モテモテ王国』のながいけんさんに5000万円あげて下さい。 ……以上で、今回の「世界漫画愛読者大賞」の最終審査エントリー作品全10作へのレビューが終了しました。ここで、もう一度エントリー作全てを駒木のつけた評価も含めて振り返り、簡単な総括をしてみたいと思います。 まず、作品と評価の一覧表から……
全作品Bランク。つまり秀作・名作になりそうな作品は1本も無かった、という事になります。賞金5000万&連載1年を争う賞にしては不作であった、と言わざるを得ないでしょう。 個人的には、グランプリどころか、準グランプリ(賞金1500万円)に値する作品も無かったと思います。今回発表された10作品より数段面白いものが他誌で新連載されていますし……。
……ちょっと辛らつな意見を述べたりしましたが、要は「もっと面白い作品を読ませてくれ!」っちゅう事です。読んでてワクワクするような、もしくは腹抱えて笑えるような作品をもっと読ませてもらいたいですね。 |
4月2日(火) 行動社会学 |
講義の内容にボーンヘッドがあったり、「ニュース解説」の文体がグチャグチャになっていたのに12時間以上経つまで気付かなかったりと、最近どこかおかしい駒木です(苦笑)。 さて、今日は行動社会学講義の2回目。1回目は時間に追われて中途半端な所で終わってしまいましたが、今日はもうちょっとマトモな内容にしたいと思ってます。 前回未受講の方はこちらのレジュメを→第1回 3月25日(月)・続き 昼食後の仕事は、軽作業も終わって内職のような手作業へ。縁日定番の小道具作りである。 駒木がまず担当したのは、ヨーヨー釣りの釣り針作り。カーテンをカーテンレールに引っ掛けるような金具の小型版みたいなヤツが、薄い紙で作られたコヨリで結んであるアレである。受講生の皆さんもかつて幼い頃、たかがヨーヨー1つの重みに耐えられずに、海ならぬ水槽の藻屑となって沈んでいった金具を恨めしそうに眺めた記憶があるであろう。そう、あのアレである。あぁ、正式名称が無いモノを言葉だけで説明するのは何と面倒臭い事であろうか。 次にあてがわれた仕事は、この“釣り堀”ゲームで渡す景品の小袋作り。“釣り堀”とは、マグネットの釣り竿でオモチャの魚を釣るという、典型的なお子様向けゲームであり、当然用意する景品も小学生低学年以下向けの内容になる。 どんな業界でも、一度裏側に入ってしまうとユメもチボーも無い展開になるものだが、言わば“夢を売る”商売でこの現実は結構イタい。 散った夢を掻き集めて、リサイクルして売る商売なのか、コレは。因果だなあ。 結局、そうこうしている内に全ての準備作業が終了。明朝到着する金魚などの生物系を除いて、全てのスタンバイが終了した。一応完成した仮店舗に幕を張ってロープを巻き、部外者をシャットアウト。これで本日の仕事は終了した。 では、明日以降のレポートのためにも、今回の縁日で準備したアトラクション・露店を紹介しておく。 後はミニ・アトラクション系。まずはこの手のイベントでお馴染みの“フワフワ”。巨大なビニール風船の中で子どもが飛び跳ねて遊ぶアレ。 (すいません。修正前に凄い不謹慎なリンクミスしてしまいました。謹んでお詫びしてネタごと削除いたします。申し訳ありませんでした) この、 …とまぁ、以上の店やアトラクションに囲まれて、1週間のアルバイトが始まる。そこでどんな事が起こったのかは、また次回以降にて。 ……というわけで、今日の講義はこれで終わります。次回は講義のスケジュールの都合で来週月曜日にて。(次回に続く) |
4月1日(月) 集中講義・現代社会学特論 |
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にわかに“講義のコスタリカ方式”となった感じの当講座ですが、今日は現代社会学特論であります。ますます完結までの道のりが遠くなった気がしますが、重ねて気長にお付き合いください。 前回は、まだ本名:椎名裕美子の頃の女子高生・椎名林檎さんが、音楽活動に専念するため、ついに高校を辞め、ピザ屋でアルバイトしながらバンド活動している内に……というところまでお話したのでしたね。
……というもの。微妙に時系列がズレている気がするので、都市伝説の範疇を越えないでしょうけど。 …まぁ、そんな話はさておいて、林檎さんの話の続きです。 バンド“マーベラス・マーブル”でヤマハ主催「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」で奨励賞を獲得した林檎さんは、更に同じヤマハ主催のオーディション・イベント「ミュージック・クエスト」に参戦します。この「ミュージック・クエスト」はプロ志望者のためのオーディションで、成績優秀者には事実上プロデビューが確約されるという、非常に重みのあるものでした。 これを裏付けるデータとして最も有効なものが、1970年から20年間に渡って開催された「世界歌謡祭」という、やはりこれもヤマハが主催していた国際的音楽イベントです。
どうですか、コレ?
もうね、この表を作っていて泣きそうになりましたよ。「誰? これ誰? ていうか、コースタルシティってそもそもどういう意味?」って歯を食いしばりながらまとめさせて頂きました。恐るべし、世界歌謡祭。 これを考えると、林檎さんがヤマハを拒絶したのはまさに英断であると思われます。当時は既に世界歌謡祭は廃止されていましたが、もしも林檎さんがヤマハ入りし、世界歌謡祭が廃止されずに残っていたら、 というわけで、ナニゲにアーティスト人生最大の危機を脱出した林檎さんは、間もなくして、ついにソロ・アーティストとしての道を歩み始めるのです──(次回へ続く) |