「社会学講座」アーカイブ
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講義一覧
3月15日(土) 競馬学概論 |
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※過去のレジュメはこちらから→ビワハヤヒデ編(第1〜3回)/ライブリマウント編(第4回〜第6回)/フラワーパーク編(第7回〜第8回) 珠美:「今週はムーンリットガールですか。まさにこの講義に相応しい馬ですねー」
珠美:「……この一覧表からは極端な成績だと映るかも知れませんね(苦笑)」 |
3月14日(金) 労働経済論 |
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※前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回/第8回/第9回/第10回/第11回/第12回/第13回/第14回/第15回/第16回 大好評を頂いたクソゲーム屋話、そしてこのシリーズも、いよいよ今回で最終回となりました。終わってみれば「学校で教えたい世界史」に次ぐロング・シリーズとなりました。最後までテンションを押し上げて講義をしてゆきますので、どうぞ宜しく。
「おい、俺がアイツに殴りかかったら止めてくれよ。アイツはどうか知らんけど、俺には将来が有るんや」 「あー、でも一発殴ったところで止めに入るわ」 ……などといったキナ臭い会話が毎日のように為されていました。と言いますか、開店からの2ヶ月で誰もヤツを殴らなかったのが不思議なくらいです。「西武警察」の世界なら少なくとも50発くらいはライフルが火を噴いているような気がします。石原裕次郎演じるところの刑事課長よろしく、窓のブラインドの隙間をこじ開けながら、小便漏らして大門部長刑事に命乞いをする「ポンカス息子」を見てみたかったですね。 ……と、そういうわけで、店内で何か社会学の実験が行われているような様相を呈していたクソゲーム屋ですが、駒木は他のメンツから一足先にこの“実験室”からおさらばする日がやって来ました。 で、ここでいつもなら「お疲れっしたー」となるところなのですが、この日はすぐ帰るわけにはいきませんでした。なんと、オーナーがクビにした2人を慰労するために焼肉パーティーを設けてしまったのです。 「駒木君たちが一生懸命やってくれたから、こっちには落ち度がないのに売上が伸びてないってことになって、こっちが本部へ出した条件も随分通ったのよー」 今思い出しても気が抜けてしまい、詳しく解説する気にもなりません。この文章の解釈は受講生の皆さんにお任せします。 ──と、こうして店員生活にピリオドを打った駒木なのですが、何故か因縁深い事に、それ以後もこのゲーム屋とは間接的ながら関わりを持ってしまうことになるのです。 インターネットを長時間やっていますと、戯れに自分に関わりのあるキーワードをGoogleなどの検索エンジンにかける事があると思います。勉強に疲れた男子中学生がふと辞書で猥雑な言葉を引いてしまうのと同じ原理ですね。 ですが、そのウェブサイトの内容たるや、支離滅裂の惨憺たるものでした。 まず真っ先に引っ掛かるのが、サイトの片隅に分かり難く置かれたアクセスカウンタ。特に「あなたは○○人目のお客様です」などといったフレーズも無く、無愛想な数字だけのカウンタです。しかもそのカウンタが何故か10億のケタまであり、相変わらずの誇大妄想振りを窺わせてくれました。 更にどうしようもないのが、目玉であるはずの通販コンテンツでした。 この他、アクセス数に見合わず用途別に5つも作られたBBSなど、トホホ感の充満したコンテンツに満たされたサイトデザインだったのですが、圧巻なのは「ポンカス息子」が責任編集したメールマガジンでした。
……改めて見てみますと、凄いですなぁコレ。 冒頭からポンカスならではの不遜さが暴発しているのがナニですが、それよりもこのコメントの端々に感じられる知能と情緒の幼稚さと言ったらもう……。 ……で、その後、ウェブサイトのアクセス数は1日あたり30前後までは増えていたかと思うんですが、それでどこまで焼け石に水をぶっ掛ける事が出来たかは皆目不明です。 この他、離職後にクソゲーム屋と関わったポイントとしては、解雇1年を経てから課税額0円の源泉徴収票が送られて来た(働いていた当時、月20万以上の給与を受け取りましたが、課税額はゼロでした。どうやら税金を天引きしておくという発想そのものが抜けていたと思われます)とか、クソゲーム屋を探訪した知り合いが口を揃えて「広くて店員が多いばっかりで買いたい品物1つもあらへん」と言ったりした…とかがありました。 そういうわけで、いつ店の命運が尽きてもおかしくない状態が延々と続いていたわけですが、Xデーは開店から1年2ヶ月を経た秋頃にやってきました。ちょうどこの社会学講座が開講される直前のお話です。 最後に。
選挙事務所!
世の中、不思議な事が多いものですね(なんちゅうシメじゃ)。 (この項終わり) |
3月13日(木) 演習(ゼミ) |
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情報系の話題にもならないんで前フリに使っちゃいますが、02年度仁経大コミックアワード2冠・『アイシールド21』(作:稲垣理一郎/画:村田雄介)の単行本2巻のトーハン初週売り上げランキングが発表されて、6位『ホイッスル!』(作画:樋口大輔)24巻から僅差(?)の7位という事になりました。何と言いますか、擁護するのも叩くのも自由自在という非常に微妙な順位ですね(笑)。 さて、そういうわけでですね(常套句)、今週もゼミの時間がやってまいりました。今日はレビュー2本の他に、大きいニュースも入っていますので、どんどん紹介してゆきましょう。 ではまず、「週刊少年ジャンプ」系月例新人賞・「天下一漫画賞」03年1月期の審査結果が発表になっていますので、受賞作・受賞者を紹介してゆきましょう。
受賞者の過去の経歴は以下の通りです。 ◎最終候補の相模恒大さん…02年6月期「天下一」でも最終候補。 ……今月は最終候補で停滞を強いられている志望者さんが多かったですね。ここからステップアップできるか、それとも終わってしまうかで人生が変わって来るんでしょうねぇ。 既に『最後通牒・半分版』さんなどで報じられていますが、現在「週刊少年サンデー」で『きみのカケラ』を連載中の高橋しんさんが、体調等の事情により現在進行中の活動を全て休止すると公式ウェブサイトで発表しました。 ☆「週刊少年ジャンプ」2003年15号☆ ◎読み切り『神撫手』(作画:堀部健和) 今週は若手作家さんによる、連載昇格を念頭に置いたプロトタイプ系読み切りが登場しました。 さて、それでは本題へ。 一方のストーリー・設定ですが、これは残念ながら複数の問題点アリと言わざるを得ません。 結論としては「惜しいけど、総合的に言ってまだまだ」というところでしょう。評価としてはB−が妥当であると考えます。完成度が低い割には妙に読後感が良い作品なので、ひょっとすると連載化されたりする可能性もありますが、現状の力量で連載になっても突き抜けるのが関の山ではないでしょうか。 ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今年の連載改変は変則的なんですが、それでもソロソロ未確認のインサイダー情報が漏れ始めてきました。まだ噂の段階なのでここでは採り上げませんが、どうにも溜め息しか出ないラインナップが実現しそうです(苦笑)。 あと、巻末コメント。長者番付1位のクセに近所のカレー屋でバイキングとか、焼肉の思い出を熱く語る女流作家とか、四十肩の若手ラブコメ作家とか、出前先の定食屋に気を遣うクセに編集者と読者には遠慮せず原稿を落とす作家とか、「ジャンプ」の作家さんの実生活はどこかおかしいと思います。 ◎『NARUTO』(作画:岸本斉史)【開講前に連載開始のため評価未了/雑感】 今回のような挿話描くの本当に上手いですね、岸本さん。場面の断片を巧みに繋ぎ合わせ方が素晴らしいです。これでメインストーリーの展開をもうちょっとスピードアップさせたら文句無しなんですが。まぁそれはさすがに注文がキツ過ぎですかね。 ◎『シャーマンキング』(作画:武井宏之)【開講前に連載開始のため評価未了/雑感】 第2回キャラクターファン投票結果発表。しかし、メチャクチャな順位だなー(苦笑)。これほど露出度と順位が連動しないランキングが出る作品って珍しい気がするんですが。 ☆「週刊少年サンデー」2003年15号☆ ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ こちらの巻末コメントのテーマは「お薦め本」。読書家かそうでないかがモロバレですねぇ(笑)。しかし、週7日の内8日働いてそうな週刊連載作家さんのどこに読書する時間があるんだろう。映画ならまだ分かるんですが。まさか取材休みって読書タイムですか?(笑) ◎『名探偵コナン』(作画:青山剛昌)【開講前に連載開始のため評価未了/雑感】 今回のトリック(?)だった、スーパーの天井に住む男、確かこれ、実際の事件であった話ですよね。食うに困って住み着いたっていうシチュエーションもそのまんまだった気がします。でもよくこんなB級ニュースをネタにしてマンガに出来るって、ナニゲに凄い話なんでは。 ◎『かってに改蔵』(作画:久米田康治)【開講前に連載開始のため評価未了/雑感】 「世の中返さないといけないもの」の中の「あの人の小学館漫画賞」が個人的に大ヒット。勿論、他出版社の雑誌に連載していた児童向け部門のあの人ですね。今頃どうしているんだろう……。 ☆第2回☆ ◎エントリーNo.6 『大江戸電光石火』(作画:弾正京太) 今シリーズもいよいよ佳境の6回目。しかし、全然ムードが盛り上がらないのはいかがなものかと(苦笑)。応募作数から考えると、これでもまだ健闘していると言えるかも知れませんが、賞のグレードと賞金がアレですからねぇ……。 で、今回のエントリー作家さん・弾正京太さんは大阪出身の32歳。8年前からマンガ家を志して活動を続けてきたものの活躍の舞台に恵まれず、なんと今回が実質的なデビュー作となった模様です。 さて、それでは内容の方へ。 ストーリーに関しては特に問題とする点はありません。オーソドックスながら、ドラマ時代劇っぽい展開で悪くないんじゃないでしょうか。出来の悪い時代劇は江戸を舞台にした現代劇みたいになりますが、この作品については大丈夫でしょう。 とりあえず今回の作品だけで判断するなら「可もなく不可もなく」といったところでしょうか。しかし、これまでのエントリー作に比べると、「これ以上ひどくなる事は無いな」的安定感が感じられるのはプラスです。 投票行動は以下の通りです。 ・「個別人気投票」…支持するに投票。(正直言って迷いましたが、まとまった期間の連載で読んでみたいと思いました。でも、やっぱり早まりましたかね?《苦笑》) ・「グランプリ信任投票」でこの作品を支持することはありません。ギリギリで準グランプリレヴェルでしょう。
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3月12日(水) ギャンブル社会学特論 |
駒木:「なし崩し的に長期化っていうのは、ウチの講座の特色だけれども(笑)、今回の講義も何やかんや言って3回目になっちゃったね」 |
3月10日(月) 労働経済論 |
※前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回/第8回/第9回/第10回/第11回/第12回/第13回/第14回/第15回 何やかんやで、年をまたいだ3ヶ月の長期シリーズとなったこの労働経済論講義もいよいよあと2回となりました。 次に店を開いてからの経費について。 皆さんが一番気になるのは商品についてかも知れませんね。これも駒木が知りうる範囲でいくつかお話しましょう。 新品商品の利益率ですが、これは以前にも話したようにメチャクチャ低いです。ゲーム屋は新品商品だけに絞って言えば、薄利多売ならぬ“薄利薄売”の商売です。 では、そんな状況の中でゲーム屋がどうやってやりくりしているかと言えば、それは中古ソフトである程度稼いでいるからです。ゲーム屋の認識としては新品ソフトは固定客を確保するための“撒き餌”で、中古をいかに回転させるかで店の存亡が決まってきます。 それから、意外と売れ筋商品なのがトレーディング・カードゲームでした。例の少年マンガが下火になりつつある今ではどうか知りませんが、駒木がアルバイトしていた頃にはカードを大人買いする子供もいました。無造作にレジへ5000円札を突き出す小学生を見て、思わずぶん殴りたくなったりもしました。お前ら5000円稼ぐまでこのゲーム屋で働いてみろと、ムカムカしながら接客していた覚えがあります。 最後に、よく言われる“ゲーム屋店員の役得”ですが、これは一般的には存在するようです。「ようです」というのは、クソゲーム屋の場合、店がアルバイトだけになる瞬間が皆無でしたので、大した事は出来なかったからです。せいぜいが非売品のメーカー試供品をガメたり、販促用ポスターを貰ったりする程度でしたね。 結局のところ、ゲーム屋という商売は余程の恵まれが無い限りはボロ儲けとはいかないようです。大抵の店では、無駄な新品の仕入れを極力省き、黙っても売れるメジャータイトルで利ざやを稼いだり、不良在庫は赤字覚悟でダンピング販売したりしながら売り上げを確保しているみたいです。どうやら“バイト天国・オーナー地獄”というのがゲーム屋の標準的な姿のようですね。 ……といったところで今回はこれまで。次回はいよいよ最終回。クソゲーム屋のその後、そして最期についてお送りしたいと思います。では、お楽しみに。 (次回へ続く) |
3月9日(日) 地誌 |
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今日はちょっと真面目な話をします。 ──というわけで、今日は真面目な話題です。 いきなりな話ではありますが、現在、わが日本は財政破綻の危機にさらされています。泥沼のデフレスパイラル、それに伴う税収不足、そして雪ダルマ式に積み重なる公債残高。ハッキリ言って末期的な財政状態です。 ところが。 それでは、本題です。どうしてナウルという国が滅びるに至ったのか、その経緯を紹介してゆきましょう。 オセアニアはニューギニア島の東にある、このナウルという島国が世界史上にその姿を現したのは1798年のことでした。イギリスの捕鯨船が立ち寄った事でその存在が西欧社会に知られるところになったのです。西洋中心史観で言えば、“発見”ということになりますね。 で、ナウルという国は先に述べた通り、日本の離島並の超小国なのですが、その経済力は侮れないものを持っていて、今回の破産前までは長年オセアニア地区の島国の中で国民所得額トップを維持していました。 ところが、これが21世紀に入った辺りで状況が一変します。100年の長きに渡って国と1万の国民を支えて来たリン鉱石がとうとう枯渇してしまったのです。
以上、唐突ではありましたが、ダンディ坂野inナウルでありました。というか、駒木も使用料20円払わなくちゃいけないんでしょうか。 寒いギャグはさておき、リン鉱石の枯渇はナウル経済にシャレにならない打撃を与えました。何しろ、国内唯一の産業が廃止に追い込まれたわけです。小池栄子の巨乳がBカップに萎むようなもんです。 そういうドタバタがあった挙句、政府が選んだ新たな資金源は金融業でした。 そしてこの2003年1月末、とうとう国会が活動を停止し、国家運営機能がマヒ。ほぼ時を同じくして、唯一残されていた国際電話回線が途絶し、なんと国全体が消息不明という末期的状態に陥りました。 ・無計画に収容され、適切な措置を受けられなかった難民たちが蜂起し、事実上の自治政権を樹立。
──これは文字通りの国家存亡の危機と言っていいでしょう。というよりも、物資補給もままならないまま放置されている1万人以上の人命までが危ぶまれる状態です。国が滅ぶとはこういう事を言うのだな…と思い知らされる話ですよね。 |
3月8日(土) 競馬学概論 |
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※過去のレジュメはこちらから→ビワハヤヒデ編(第1〜3回)/ライブリマウント編(第4回〜第6回)/フラワーパーク編(第7回) 駒木:「こんばんは。何だか最近、ずっと体がキツいとか、講義遅れて申し訳ないとかばかり言ってる気がするけど、今日もその通り(苦笑)」
珠美:「博士には先週の講義の中でお話して頂きましたが、このフラワーパークは全盛期の短い馬ですよね」 |
3月7日(金) 労働経済論 |
※前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回/第8回/第9回/第10回/第11回/第12回/第13回/第14回 ここしばらく、駒木も助手の2人も皆さんに謝ってばかりの毎日ですが、また今日の講義も開始が大変に遅れてしまいました。本当に申し訳有りません。肉体的披露に睡眠不足、そして数カ月おきにやってくるスランプが重なってしまい、どうにもこうにもならんのです。 ……さて、今日の講義はクソゲーム屋話の“敗戦処理”編の第2回。店の経営が傾く中、オーナーのバカ息子2人がどのような壊れっぷりを見せたかをご覧頂く事にします。 まずは「店長」。ご存知、本来の役割を一切果たさず、母親であるオーナーの傀儡としてのほほんと生きる、雇われ店長ならぬ“養われ店長”です。 で、その「店長」ですが、店が傾いてからの言動は典型的なボンボンのそれでした。 まず、週5日12時間拘束&時給750円(実働時間のみ支給。残業手当ナシ)&交通費支給月5000円までという、冗談は顔だけにして欲しい待遇で連日無益な労働を繰り返し、ようやく月に1度の給料日に辿り着いた我々バイト連中に発した言葉がこれです。 「おぅ、お前ら、給料とか待遇で不満あったら言うとけよ」 …我々が不満をぶつける代わりに、口を安物のダッチワイフのように開けて呆然としたのは言うまでもありません。まぁ、その後もキッツイ体験を繰り返して来た駒木なら、とりあえずは「じゃあまずそこへ正座せえ」くらいは言えると思うんですが。 そういえばこんな事もありました。 「どうせ店はヒマなんやから、みんなで店の中でコレをやってデモンストレーションをやってやな、子供に『面白そうやな』と思ってもって売り上げ伸ばしてみようやないか」 そして、更にこうも付け加えました。 「せやから、皆、自腹切ってカード用意してくれや。従業員割引は利かせとくから」 バイト一同が、郷ひろみコンサートに行ってみたら若人あきらが出て来た時のような顔をしたのは言うまでもありません。 が、残る「ポンカス息子」。こればっかりはどうしょうもないクズでした。まさにポンカスそのものの奇行・蛮行を紹介してゆきましょう。 まず、“敗戦処理”期におけるコイツの全体的な印象としては、いつもブスっとした顔で不貞腐れていた…というところでしょうか。笑った顔をほとんど見た事がありません。自分が(一方的に)心を許していた1人のアルバイトとは談笑する場面も見られましたが、原則的には産気づいた雌猫くらい機嫌が悪い状態が延々と続いていました。 ……というわけで、これから「ポンカス息子」のやらかした事績をお話していくわけなのですが、改めて色々と思い返してみれば、このバカ息子、ポンカスだけあってやる事もポンカスでして、なかなかコレといった“大ネタ”が無い事に気がつきました。 いや、それでも1つだけ特筆すべき出来事がありました。 ある日、駒木がレジ横でPOP描きをしていると、そのレジで待機していた「ポンカス息子」が突然怒鳴り声をあげました。 「まぁ、○○君(『ポンカス息子』の本名)、虫の居所が悪かったんやね。でも、アカンよぉ、お店で大声出したら。ねっ、機嫌直して」 う、うわ、うわわわわわ………
寒───!
さてさて、このクソゲーム屋話、そしてこのシリーズもいよいよあと2回となりました。(モデム配り話は別シリーズでお送りします) |
3月6日(木) 演習(ゼミ) |
さて、2ch掲示板のモデム配りアルバイト関連スレをチェックしていたら、今日の講義の準備がダダ遅れになってしまった駒木です(苦笑)。申し訳有りません。 で、とりあえず、今週のゼミも「世界漫画愛読者大賞」レビュー1本と、“チェックポイント”のみになってしまいます。今年の春は「ジャンプ」の新連載シリーズが遅れ気味(一説によると今年は長期連載作品終了含みの変則シフトの模様)なので、レビュー対象作が稼げないのが痛いところです。まぁ、体力的・時間的に余裕が無いというのもあるんですが……。 それでは早速、「ジャンプ」と「サンデー」のチェックポイントから行きます。 ☆「週刊少年ジャンプ」2003年14号☆ ◆「ジャンプ」今週のチェックポイント◆ 今週はどうもチェックポイントの題材になりそうな部分が少ないんですよねぇ……。 ◎『アイシールド21』(作:稲垣理一郎/画:村田雄介)【現時点での評価:A/雑感】 あっという間にVS賊学戦が終わってしまいましたね。あ、いや、凄い良いテンポなんで構わないんですが。モン太加入のエピソードで引っ張り過ぎたって反省でもあったんでしょうかね。 ところで、売れ行きが色々な意味で注目されるであろう単行本の2巻が発売になりましたね。内容はもちろんの事、相変わらずオマケページが充実しているわけですが、駒木は王城の女子マネージャーにちょっと萌え(笑)。第二の奈瀬さんみたいに出世しないものか?(笑) ◎『グラナダ ─究極科学捜索隊─』(作画:いとうみきお)【現時点での評価:B−/雑感】 ☆「週刊少年サンデー」2003年14号☆ ◆「サンデー」今週のチェックポイント◆ ◎『MÄR(メル)』(作画:安西信行)【現時点での評価:B】 ◎『美鳥の日々』(作画:井上和郎)【現時点での評価:B+/雑感】 ☆第2回☆ ◎エントリーNo.5 『極楽堂運送』(作画:佐藤良治) 恐らく今回のエントリー作の中で最も“濃い”作品(そして作者さん)の登場です。第1回でも独特過ぎる世界観で読者を色々な意味で惑わせた作品がありましたが、今回のその“枠”は、どうやらこの作品のようですね。 作者の佐藤さんは37歳。19年前と17年前の2回「手塚賞」の佳作を受賞し、2回目の受賞の時に増刊号デビュー。しかし、他の作家さんとの力量差を痛感し、また自分の求める作風が少年誌に合わないと判断して、活動の舞台を青年誌へと移します。 さて、では作品の内容に。 ちょっと解釈が難しいのがストーリーの方ですね。独特な世界観をどう評価するかでも意見が割れそうなんで、いつにも増して主観が入ってしまいそうなんですが、とりあえず駒木の考えを述べてみます。 まずシナリオの流れそのものは、そんなに不自然ではなかった気がします。ただ、“地獄猫”の家の前で張っている刑事が何のために張り込みをしているのか全く無意味なのが気になる点ではありますが。 あと、それ以上に問題なのはキャラクター描写です。 結論を言うと、この作品は失敗作(not駄作)です。佐藤さんの力量が果たしてこれが限界かどうかはよく判りませんが、少なくとも『極楽堂運送』がグランプリや連載作に相応しいものであるとは言えないと思います。 投票行動は以下の通りです。 ・「個別人気投票」…支持しないに投票。(現在連載中の作品と比較して、この作品が勝っているとは思えません) ……なんだか8週連続で「支持しない」になりそうな気がしてきました(苦笑)。総合人気投票、どうしましょう? |
3月4日(火) ギャンブル社会学特論 |
※過去のレジュメはこちらから→第1回 駒木:「……さて、今週もギャンブル社会学特論として、麻雀の競技プロの世界について話をするよ」 |
3月3日(月) 労働経済論 |
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※前回までのレジュメはこちらから→第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回/第8回/第9回/第10回/第11回/第12回/第13回 前回でお話した通り、駒木は急速に経営が傾いて来たクソゲーム屋から解雇予告を受けました。告げられた解雇予定日までは2週間。本当は今すぐクビでも良かったのですが、切迫した懐具合は勝手が効かず、ギリギリまで残留する事に決めました。 鉛筆で下描き→ポスカの細字でふちどり→ポスカ太字でベタ塗り→ポスカ中字ではみ出た部分を補正→別の色のポスカ中字で最後のふちどり ……と、手間に手間を重ねます。本当は文字なんぞマジックでキュキュッと書いてしまえば5秒で済むんですが、そこを30分以上引っ張るところに意義があるわけです。 しかし勿論の事、当のオーナーにとって当時の店の状況は、未だ“敗戦処理”ではありません。一発逆転を狙い、経営を立ち直らせようと必死の足掻きをしていたようでした。
……これは、開店以来しばらくの間、毎週日曜日の仕事終了後にロッカールームで開かれていた従業員ミーティングにおける、オーナーの開会宣言です。 「もう店畳みましょうや。今ならまだ傷は浅いでっさかい」 ……と、竹内力扮する萬田銀次郎のような口調でカマさなければなりませんので、これは事実上不可能でした。 ●オーナー妄言・妄動録その2
……これは、駒木ともう一人のアルバイトが解雇通告を出された翌日に出された言葉、しかも急用が入って次の日に休まなくてなならなくなった、その解雇通告を受けたアルバイトにオーナーが浴びせた容赦ない言葉です。
……前回、仕入れた不良在庫の買取を本部に飲ませたオーナーですが、その代わりに返品可能条件のゲームソフトを本部から入荷したのです。で、その商品を前にしてオーナーが吐いた言葉がこれです。
……あぁ、頭痛に顔をしかめている受講生さんの顔が目に浮かびます。でもホントなんですよ、これ。
そして、そんな毎日の中で、今度は馬鹿息子たちの人格と脳味噌が崩壊&融解を始めました。人格メルトダウンです。 |
3月1日(土) 競馬学概論 |
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※過去のレジュメはこちらから→ビワハヤヒデ編(第1〜3回)/ライブリマウント編(第4回〜第6回) 駒木:「受講生の皆さん、講義開始が遅れてすみません。今から講義を開始します」
駒木:「……それじゃ、説明するね。本来目立たなくちゃおかしいはずのG1馬が埋もれるパターンとしては、大体5つある。 |